【退職理由】転職する前に読もう!退職理由の取り扱い説明書!

働いている会社を辞めると決めた時、まずしなければならないことは「会社に退職の意向を示す」ということです。 どんな事情があっても「今日で辞めます」「明日で辞めます」ということは通りません。会社はあなたが退職することで、引き継ぎの準備や欠員の補充、退職手続きなど、様々な業務を開始しなければなりません。

退職時期は余裕をもって

「次の仕事が正式に決まってから」「忙しい時期に言いにくい」などあなたにも事情があるでしょう。 しかし、会社で決められている規約を確認するなどして、「最低何日前までに退職の意思を伝えなければならないのか」を確認しましょう。 一般的には「退職日の1か月前まで」などと決められているはずです。特に退職前に有休消化をする予定があれば、その期間を見越して早めに退職の意向を示しましょう。

転職をする時に上司に良い印象で送り出してもらえる退職理由

退職の意向は、直属の上司へ伝えます。これまでお世話になった上司です、少しでも良い気分で送り出してもらいたいものです。その為には以下のことに注意をして、直属の上司へ退職の意向を伝えましょう。  ・繁忙期は避ける  ・事前に時間を作ってもらう  ・理由を明確に告げる  ・退職時期は可能な限り譲歩する 以上のことには気を配りましょう。 また、慰留をされる可能性もありますので、あなたの退職の意思に強さによっては、何と言ってお断りをするのかも考えておいた方が良いでしょう。

伝えるべきことと、伝えるべきでないこと

あなたには「退職をする権利」があります。「会社に迷惑をかけて申し訳ない」という最低限の気持ちを持っているのであれば、退職する理由を正直に伝えても良いでしょう。 しかし、退職をするからと言って、何でも言って良いわけではありません。 「会社や人の批判」「業務への不満」などは、送り出す方も良い気はしませんし、もしかしたら今後あなたが競合他社へ就職する場合などに、影響することも考えられないことではありません。 退職理由は「表向きの理由」で構いませんので、誰も傷つかない理由を選ぶことが大切です。

退職理由ランキング

実際に、どのような退職理由が多いのかをランキングで見てみましょう。退職理由は「本音」と「建前」に分けています。 退職の意向は通常直属の上司に伝えることになるため、その上司と合わずに退職をする場合は、自然と建前の理由が多くなるようです。

本音の理由ランキング

 1位:上司についていけない  2位:労働条件に不満がある  3位:同僚や職場環境が合わない  4位:給与面での不満  5位:仕事が上手くいかない やはり本音での退職理由は、人間関係や給与・待遇の面ということが多いようです。どうせ働くならより良い環境や上司の元で、という気持ちはみんな同じということでしょう。 また、最近では5位の「仕事が上手くいかない」という理由も増えています。仕事に慣れていないだけなのか、自分の適性と合わないのかをしっかりと見極めましょう。

建前の理由ランキング

 1位:やりたいことが見つかった  2位:仕事内容が自分には合わない  3位:労働条件や環境が合わない  4位:会社の経営方針についていけない  5位:雇用形態に満足ができない 建前の理由では「やりたいことが見つかった」が1位です。これはとても良い建前と言えるでしょう。 会社としてもネガティブな理由での退職は認めにくいものですが、退職して何かを得ようとするポジティブな姿勢は応援しやすいものです。

転職の採用面接時に聞かれる前職の退職理由

転職をする際に、面接で「前職の退職理由」を聞かれることが多いのですが、その時に何と答えるかで、合否が決まってしまうこともあります。 採用する側は「うちの会社も同じ理由で退職してしまうのではないか」というところを心配しています。 特に「人間関係が上手くいかなかった」「上司の方針についていけなかった」など、人や組織の体制についての不満が退職理由であった場合は注意が必要です。本音ランキングを参考にした退職理由を伝えると良いでしょう。

転職への前向きな言葉で締める

前職の退職理由を伝える時には、前向きな言葉で締めることが大切です。 例えば 「前職ではチームをまとめるポストに就いていました。個々の特性を活かしながらチームをまとめることに心からやりがいを感じていたのですが、まとめ役に回ったことで、私自身が業務に直接かかわることが難しくなりました。自分自身を高めたい、もう一度現場で直接業務に関わってスキルアップしたいという気持ちが強くなり、自分を鍛錬する為に退職をいたしました。」などでしょう。 ポイントは「前職には満足していた」「満足した結果起こった事象」「自分の向上したい気持ち」です。

退職理由って嘘をついちゃダメ?

退職願に書く退職の理由は「一身上の都合」が一般的です。細かに動機を書く必要はありません。 しかし、上司へ退職の意向を示す時に「一身上の都合です」では済まないことが大半でしょう。 言いたくないことや、詳しく聞かれたくないことがある場合は「嘘」というより「表向きの理由」を伝えるしかありません。全く何も理由を告げずに「退職をさせて欲しい」という要望を飲んでもらうことは難しいと思ってください。

嘘で固める必要はない

表向きの退職理由として「スキルアップをしたいから」「実家に帰ることになるかもしれないから」などを選んで伝えた場合に「どんなスキルアップなの?」「実家で何があったの?」などを聞かれたとしても、全てに答えなくてはならない訳ではありません。 あなたのパーソナルな情報のひとつと言えますので、「この会社の名に恥じないような勉強をします」「私自身の勝手な都合ですので、申し訳ありません」などと濁して構いません。嘘に嘘を重ねるようなことは言わなくて良いのです。

退職願いの書き方例

退職願は、真っさらの状態から全て自分で書く書き方と、会社で準備されている書類に記入する書き方があります。 事前に会社へ確認し、二度手間になったり、規定外の書き方で提出してしまうようなことがないようにしましょう。 ここでは、全て自分で書く場合の書き方の例をお伝えします。 □便箋と封筒 いずれも白を選びましょう。 柄は入っておらず、罫線だけが入っている物が好ましいです。 書き方は横書きよりも縦書きの方が一般的とされています。 封筒の表には「退職願」と縦書きで書き入れましょう。 □筆記用具 できれば、万年筆が良いです。色は黒を選びます。 退職願は書類ですので、消したり訂正したりはしません。 消すことができるペンやシャープペンシルなどは使いません。 間違えたら全て書き直します。 □退職理由・退職時期 書面に書く時の退職理由は「一身上の都合」で構いません。 退職時期は、その日を持って会社から除籍する日にちを和暦で書きましょう。 退職日は自分で自由に決められるものではありません。 事前に直属の上司と相談して退職日を決めておきましょう。 有休消化などをしてからの退職であれば、有休最終日です。 □日付・所属部署・名前・押印 退職願を書いた日にちを記載します。 次にあなたが所属している部署の正式名称、その後にあなたの氏名を書きましょう。 氏名の下にあなたの押印をします。 □会社名・代表取締役名 退職願は会社の社長宛に書くものです。 会社の正式名称と代表取締役のフルネームを書きます。

退職理由の書き方例文

退職理由については以下の例文のように簡潔な書き方で構いません。 「この度、一身上の都合により、来る平成○年○月○日をもって、退職いたしたくここにお願い申し上げます。」 手書きは「字に自信がないから」と敬遠する人が多いのですが、上手い・下手よりも「丁寧に書く」ということが一番大切です。退職願いの例文などを見ながら一文字ずつ意識をして書きましょう。 読んだ人が「一生懸命に書いたんだな」と思ってくれるような文字を意識して丁寧に書いてみましょう。

退職理由が病気やケガの場合の例

あなたが体調を崩したり、ケガをしてしまったりして、思うように働けなくなったことが退職理由であった場合は、そのことを伝えても良いでしょう。 しかし、ただ「病気になったので」「ケガをしたので」というだけでは、会社もすぐに受理することができません。それに伴うあなたの気持ちを付け加えます。 「体調を崩してしまったせいで、思うように尽力することができず、いたたまれない思いです。このままでは会社へも貢献できませんし、自分自身にも納得することができません。大変心残りではありますが、退職をして身体をしっかり治すことに専念したいと考えております。」など、無念の想いを伝えることが大切です。 ただし、病気やケガというのは上司や同僚にとても心配をかけます。軽い気持ちで「病気になった」など嘘をつくことはやめましょう。その嘘が原因で退職後に仲間と会えないことなどになればとても勿体ないことです。

転職をする可能性があることを伝えても良い

病気やケガで療養をしたその後は転職をする可能性があることは伝えても問題ないでしょう。身体が元気になれば生活の為に働くことは当然のことです。 「しっかりと身体を治したあとは、この会社で教えていただいたことを活かせるような仕事に就きたいと考えています。」などと伝えると、上司も「頑張って欲しい」と思ってくれるでしょう。 会社の性質や環境によっては「何か相談に乗れるかもしれないから、元気になったら連絡してよ」と声を掛けてくれることもあるでしょう。

退職理由が結婚の場合の例

結婚を機に退職をするということは珍しいことではありません。きちんと伝えることができれば上司も祝福をしてくれるでしょう。 しかし、自身の幸せに気が行ってしまい、会社へ配慮ができないということは避けたいものです。 「この度、私事で大変恐縮ですが、結婚をすることになりました。私自身としては、好きな仕事を続けて行きたかったのですが、夫(妻)の仕事の都合でこれまで通りの生活サイクルを送ることが難しくなります。会社にご迷惑をおかけするのは大変心苦しいのですが、妻(夫)として、家庭を支えていく為にも退職という苦渋の決断をいたしました。」など、今後の自分の役割が変わったということを伝えられれば、上司も喜んでくれるでしょう。

結婚については嘘はダメ

「とにかく退職をしたい」「慰留されたくない」という気持ちで考え込んでしまうと「結婚することにしてしまおうか」と嘘を思いつくことがあるかもしれません。 しかし、結婚をするという嘘は大抵の場合バレてしまいます。同僚や上司に嘘が知られると顔を合わせられなくなりますし、同じ業界で転職をしようとした時に、思うわぬところから嘘をついて退職していることがわかってしまうことがあります。

迷った時は相談する

「退職をしたい気持ちはとても強いけれど、本当は少し迷っている」という気持ちがあるのであれば、無理をして退職を決める必要はありません。上司へ「相談をする」という方法があります。 人は思い詰めると視野が狭くなってしまうものです。「辞めるしか道はない」と思い込んでいても、実際に相談をしてみると「なんだ、そんな簡単な解決方法があったのか」と驚いてしまうほどアッサリ解決することもあります。 上司に言いにくいのであれば、同僚でも良いでしょう。人の視点を借りて考え直すきっかけを見つけるということも大切です。

自分の気持ちを確かめる

「仲が良い同僚が辞めるから」「転職した人に誘われたから」という理由で退職をする人もいます。退職動機は人によって様々でしょう。 しかし「辞めること」はある意味いつでもできることです。心残りがあったり、本当にこれで良いのか自信が持てない、という時は自分の気持ちを確かめる為の時間を取ることも考えましょう。 ある程度の時間が経過しても退職したい気持ちが変わらないのであれば、その時に退職へ向けたアクションを起こせば良いのです。 会社に入るということは簡単なことではありませんし、どんな環境であっても、そこに馴染んでいる自分がいることも事実です。後で後悔をしなくてはならないような退職の決定は避けましょう。

責任をしっかり果たして退職しよう

勤続年数や携わっていた業務に関わらず、自分の責任はしっかりと果たしてから退職をしましょう。 業務の引継ぎはもちろん、取り掛かっていた仕事は完了してから辞めなければ、あなたの退職後に困る人が出てきます。 また、「対処したら会うことが無い」と思う人にも、これまでのお礼を伝えたり、退職をする報告をしたりすることは社会人として必要なことです。 人の縁はどこで繋がっているかわかりません。意外なところでまたお世話になる可能性もあります。 さらに、退職の時に自分で責任を全うすれば、あなたの気持ちもスッキリして前に進むことができるでしょう。 いずれにしても「立つ鳥後を濁さず」の言葉通り、去る者の見送る者も気持ちの良い退職をしたいものです。