退職祝いでのしが必要な場合の書き方について徹底調査!

退職祝いにはのしを付けるのがオーソドックスである

会社を辞める人に対して退職祝いを送る際は、基本的にはのし(のし紙)を付けたほうが無難です。改まった贈り物であることや、感謝の気持ちを伝えることができます。 とくに上司や定年退職の人など相手が目上の場合は、格式を考えて必ずのしをつけるようにしましょう。また、会社や部署全体から正式に渡す場合にも必要です。 逆に退職祝いであっても、仲の良かった同僚に個人的にプレゼントを送る場合や、有志の数名で金額が低いものを渡す場合などは、カジュアルにのし紙なしのラッピングで済ませても失礼にはなりません。 「誰から(会社や部署全体、有志、個人など)誰へ贈るか」という関係性を踏まえつつ、「迷ったらのしを付ける」と考えておけば問題ありません。 ただし、品物の種類によっては、のしが不要な場合もあります。

店員さんに確認しましょう

基本的にはお店の人に任せてしまえばOKです。 デパートなどで品物を購入すると、ラッピングの際に必ず「のしはお付けしますか?」と聞かれます。その際に「上司への退職祝いを送るのですが」などと相談すれば、正しいものを付けてくれます。 ただし、贈り主の名義をどうするかはあらかじめ確認しておきましょう。

退職祝いの正しい「のし」

■表書きには「御礼」と書く 表書きには「御礼」と書き記しましょう。 贈る側が贈る相手へ「今までお世話になった感謝の気持ち」を表すことに焦点を置くことで、さまざまな退職のシチュエーションに対応できるという利点があります。 ■中央下部に贈り主の名前を書く 水引を挟んで表書きの真下に、贈り主の名前を書きます。 部署からの場合は、「株式会社◯◯ △△部一同」と2行で書き、部署名のほうを大きく書きます。個人で送る場合は中央に自分の名前をフルネームで書けばOK。 その他、詳しくは2. 複数名、連名……ケース別「贈り主」の書き方」で解説します。 ■筆記用具は必ず「毛筆」か「筆ペン」を使う 表書きや宛名には正式には毛筆を使い、楷書で丁寧に書きます。 毛筆で書きにくい場合は、筆ペンや太めのフエルトペンでも代用できますが、ボールペンや万年筆の使用は避けましょう。必ず濃い色の墨や黒インクを使用し、薄墨や他の色は使ってはいけません。 また、書き文字に自信のない人はパソコンで作成してもかまいません。その際のフォントは明朝体など、毛筆に近く読みやすいものを選ぶと良いでしょう。

のしの内容も退職事由に合わせて調整しよう

退職祝いを贈る際には、贈る相手の退職理由を鑑み、状況に応じてのしの水引や表書きを使い分けたほうが良い場合があります。

転職、独立する人には祝福と激励を込めて「御贐(おはなむけ)」

退職する人の転職先がすでに決まっている、独立・起業する場合どは、表書きに「御贐(おはなむけ)」と書いても良いでしょう。 「はなむけ」とは、旅人が向かう方向に馬の鼻を向けて(=鼻向け)、旅の無事を祈ったことに由来し、転じて旅に出る人の無事を祈って宴を開いたり、金品を渡すことを指すようになりました。 こうした点から、特に退職者の新たな旅立ちを祝福したいときには、「おはなむけ」と書き添えると、より気持ちが伝わりやすいかもしれません。

結婚退職する人には「結びきり」

退職祝いの水引は、基本的には「蝶結び」を選べば問題ありませんが、結婚を理由に退職する、いわゆる「寿退社」の人には、「結びきり」の水引を使いましょう。 ※別途「結婚祝い」を贈る場合は、退職祝いは省略して良いとされます。

水印の種類は?

■蝶結び 何度もほどいたり結んだり結び直しができることから、「何度あっても良いこと」に使用します。逆に何度もあっては困ること、例えば結婚式、快気祝い、お見舞いなどには使用しません。 ■結び切り 一度だけで繰り返さないという意味を込め、二度とほどけないほど固く結び、「何度もあってはいけないこと」に使用します。結婚にまつわるお祝い事には「結びきり」を使うことが良いとされます。 ■淡路結び 関東と関西で使い方が異なり、関東では結び切りと同じ使い方をするほか、仏事用として白黒の淡路結びが使われます。 一方、関西では、あらゆるお祝い事から仏事用まで、さまざまな場面で淡路結びが使われます。関東では蝶結びが使われるシーンでも、関西では淡路結びを用いることが多いようです。

定年退職は「人生の終わり」ではないから「結びきり」を使わない

定年退職の場合は、結びきりよりも蝶結びの水引を選ぶべきです。 定年退職後にもその方の人生は続くわけで、再雇用されて第二の人生を歩む人も多い時代です。そこで結びきりの水引を使うと「あなたの人生はこれで終わり!」と言っているともとらえられかねません。 退職後の人生にエールを送る意味でも、蝶結びの水引を選択しましょう。

まとめ

さまざまな種類があり、退職祝いに適した形式があることや、退職の理由や状況に応じて、表書きや水引を使い分ける必要があることがお分かりいただけたかと思います。 退職する人を気持ちよく送別するためにも、マナーを押さえて「のし」を選びましょう!