年齢別ボーナスの平均金額と手取りを調査

毎年、夏と冬の賞与、ボーナスは楽しみにしていて待ち遠しいものですが、社会保険とか税金が引かれて、手取り金額は額面よりもかなり少なくなってしまいます。 何がどの程度引かれてしまうのでしょうか。

ボーナスから控除される社会保険料

■健康保険料 40歳以降の人は介護保険料も含まれます。都道府県によって保険料率が異なり、東京都の場合は9.91%(介護保険を含む場合11.56%)です。労使折半なので、この料率の1/2の率がボーナスの額面に掛けられ差し引かれます。 ■厚生年金保険料 保険料率は18.182%です。これも労使折半なので、この料率の1/2の率がボーナスの額面に掛けられ差し引かれます。 ■雇用保険料 平成29年度は労働者の負担率が0.3%になっています。ボーナスの額面に0.3%が掛けられて差し引かれます。 従って、社会保険料率の合計は、40歳以上で東京の場合では (11.56%+18.182%)×1/2+0.3%=15.171% となります。ボーナスの額面が50万円とすると、7万5,855円が社会保険料として差し引かれることになります。

ボーナスにかかる税金(平均金額)

ボーナスにかかる税金は所得税だけです。月額給与では住民税が引かれますが、ボーナスからは住民税は引かれません。 ボーナスの所得税は、前月の社会保険料控除後の給与が基準になっています。たとえば、前月の社会保険料控除後の給与が30万円で、扶養親族などの人数が1人とすると、源泉徴収税額表の「賞与に対する源泉徴収税額の算出率」の欄から、税率は6.126%になります。 従って、ボーナスの額面が50万円として40歳以上の東京の場合では、社会保険料控除後のボーナスに、この税率を掛けて所得税が算出されます。 (50万円-7万5,855円)×6.126%=2万5,983円 ボーナスの額面が50万円の場合、40歳以上の東京で、社会保険料が7万5,855円、所得税が2万5,983円、合わせて10万1,838円が差し引かれるので、手取り金額は39万8,162円になってしまいます。率として20.37%が引かれることになります。

年齢別男性の年間ボーナスの平均金額と手取り

年間ボーナスの平均額は、総務省統計局の「平成28年賃金構造基本統計調査」のなかで、年齢階級別、男女別などの階層別に「年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」として発表されています。 また、新入社員の初任給については賃金構造基本統計調査のなかで発表されていますが、ボーナスについては正確な公的統計データはありません。

年齢別①新入社員男性のボーナス

新入社員の場合、夏のボーナスは寸志レベルで5~10万円が相場と言われています。夏のボーナスは前年10月から3月までの実績に対する評価とする会社が多いので、新入社員は評価の対象外になるからです。冬のボーナスは4月から9月までの評価になりますが、入社して4月から6月頃までは試用期間とする会社が多いので、満額よりはやや低い評価になるでしょう。 賃金構造基本統計調査から、新卒と同年代の「年間賞与その他特別給与額」をみてみましょう。 ■高校卒男性、19歳まで:137.7千円(平均年齢19.1歳) ■大学・大学院卒男性、20~24歳:316.8千円(平均年齢23.7歳) ここから約15%の社会保険料と、額面が少ないのですが約4%の所得税率は差し引かれますので、ボーナスの平均手取り額は高校卒で約11万2千円、大学卒で約25万7千円程度になると推計されます。

年齢別②20代男性のボーナス

20代男性の場合はまだ結婚前の人も多く、ボーナスは生活費以外の貯蓄や娯楽などに使えるお金として楽しみな、まさに特別収入です。賃金構造基本統計調査から20代前半と後半男性の平均ボーナス金額をみてみましょう。 ■20~24歳男性(平均年齢23.0歳):379.5千円 ■25~29歳男性(平均年齢27.6歳):696.9千円 所得税率は約4%、社会保険料が約15%差し引かれますから、平均の手取り金額は20~24歳で約30万7千円、25~29歳で約56万4千円になるでしょう。

年齢別③30代男性のボーナス

30代になると子供も生まれ、養育費、教育費にも費用がかかり大変な時期で、会社でも責任ある業務を任せられる年齢です。30代男性のボーナスの平均額をみてみましょう。 ■30~34歳男性(平均年齢32.5歳):874.0千円 ■35~39歳男性(平均年齢37.6歳):1015.1千円 30代後半の男性でボーナスは夏・冬合わせて100万円超えです。 所得税率は約6%に上がり、社会保険料が約15%ですから手取りのボーナスの平均額は、30~34歳で約69万円、35~39歳で約80万2千円になります。

年齢別④40代男性のボーナス

40代になると、念願のマイホームの実現や教育費用などでも大きな出費が発生し、仕事でも管理職など責任ある地位に抜擢される人も多いでしょう。40代男性のボーナスの平均は次のようになっています。 ■40~44歳男性(平均年齢42.5歳):1180.8千円 ■45~49歳男性(平均年齢47.4歳):1405.7千円 基本給が上がってきているので所得税率は約8%になります。社会保険料が約15%さしひかれるので、手取りのボーナスの平均額は40~44歳で約90万9千円、45~49歳で約108万2千円になります。

年齢別女性の年間ボーナスの平均金額と手取り

年齢別①新入社員女性のボーナス

男性の新入社員の場合と同様で、夏のボーナスは寸志レベルで、冬のボーナスも満額よりはやや低い評価になるでしょう。 賃金構造基本統計調査から、新卒と同年代の「年間賞与その他特別給与額」をみてみましょう。 ■高校卒女性、19歳まで:97.6千円(平均年齢19.1歳) ■大学・大学院卒女性、20~24歳:331.1千円(平均年齢23.7歳) 大学・大学院卒では男性よりも平均で約1万4千円総額で多くなっています。

年齢別②20代女性のボーナス

20代女性では結婚している人もいて、生活費や貯蓄などにボーナスは重要な財源になるでしょう。賃金構造基本統計調査から20代前半と後半女性の平均ボーナス金額をみてみます。 ■20~24歳女性(平均年齢23.0歳):325.0千円(対男性比-54.5千円) ■25~29歳女性(平均年齢27.4歳):566.8千円(対男性比-130.1千円) 同年代の男性とは平均で5~13万円ほど差が開いてしまいます。所得税率約4%、社会保険料約15%差し引くと平均の手取り額は、20~24歳で約26万3千円、25~29歳で約45万9千円になります。

年齢別③30代女性のボーナス

30代の女性は子育てに忙しく、仕事でもキャリアウーマンとして部下の面倒や上司などのサポートに大変な時期です。ボーナスの平均額はどの程度になっているのでしょうか。 ■30~34歳女性(平均年齢32.4歳):620.3千円 ■35~39歳女性(平均年齢37.5歳):658.0千円 30代前半から後半へのボーナスの伸びが約3万8千円しかなく、鈍ってきています。 所得税率は約4%の範囲ですが社会保険料は約15%差し引かれます。30~34歳の手取り額は平均で約50万2千円、35~39歳は約53万3千円になります。

年齢別④40代女性のボーナス

40代の女性は子供も大きくなり、子育ての手は離れ仕事もベテランの域に達して職場では頼られる存在なのではないでしょうか。40代女性のボーナスの平均額をみてみましょう。 ■40~44歳女性(平均年齢42.5歳):705.4千円(対男性比59.7%) ■45~49歳女性(平均年齢47.4歳):742.2千円(対男性比52.8%) 同年代の男性との格差がだんだんと広がっています。 所得税率は約4%、社会保険料が約15%ですから、手取りのボーナスの平均額は40~44歳で約57万1千円、45~49歳で約60万1千円になります。

まとめ

会社員の人たちなどにとっては、夏、冬、2回の楽しみなボーナスです。生活費の足しにするような部分もあるでしょうが、まとまったお金なので計画だてて有意義な使い道を考えましょう。企業規模などによってその平均額も異なりますが、支給額の大小にかかわらず毎月の給与とは別の特別な収入ですので、何か自分や家族のためになる楽しみや普段では購入できないものに当てるのも良いですし、将来のための貯蓄に何割か回すのも良い使い道と言えます。