ビジョンの意味・ミッション/理念/戦略との違いと使い方

まず経営に必要な要素とは何でしょうか。資金や人材はもちろんですが「ビジョン」というものも大切です。経営に携わっていたり、勉強しているとビジョンという言葉は頻繁に耳にします。しかし、具体的な意味はご存知でしょうか。ビジョンには大きく2つの意味がありそれぞれ区別しながら使用することが定説です。

ビジョンの意味①将来の展望

ビジョンに秘められている1つ目の意味は、未来・将来に向けて目的を達成させようとする未来への展望のことを指します。これから実現させたい事柄について具体的な方法などを考えることを意味しています。これは簡単に「見とおし」とも言い換えられます。「これからどうするのか」「将来どうしたいのか」といった考えは、誰にでも浮かぶものでしょう。

ビジョンの意味②見える現象

ビジョンの2つ目の意味は、自然と目に入ってきたり、ぱっと思い浮かぶ「現象」そのもののことを指します。例えば、予期せぬ時に「幻覚」などを見たりするという場合もそれ自体がビジョンでもあります。将来的展望などの意図的に考えたものとは別で、ただ単にその場や頭の中に出てくる事象のことを言います。

ビジネスのビジョンには一貫性が必要

ビジネスでのビジョンは経営理念だけではなく、その会社が考えている経営戦略についてや人と組織のマネジメントについて、それらすべてに整合性があることを示さなくてはなりません。つまりその企業や組織が一丸となって、世の中へ打ち出す正しい在り方を筋道を立てて打ち出す必要があります。

経営戦略には、事業全般のあらゆる戦略レベルと現実とのギャップを埋めるために具体的な方法論が示されているのが通説です。

ビジョンステートメントの意味

よく「ミッションステートメント」という言葉は聞きますが、「ビジョンステートメント」とどのような意味の違いがあるのでしょうか。ここではミッションステートメントの内容から入り、ビジョンステートメントへと言及していきます。

ミッション・ステートメントとは、企業が掲げている存在理由を明文化しているものを言います。数行以内のキャッチーなフレーズになっている場合が多く、「今現在」その企業が行っている事業の意味や理由、社会的責任をスタッフ全員、そして顧客にも知ってもらうためのツールです。

ミッションの意味

ミッションはそのまま訳すと「使命」ということです。元々はキリスト教における「伝道」を意味するものでした。布教活動のために派遣を行う意味であり、神からの使いとしてこの世のために働くことすべてを指しました。

やがてミッションについての定義は、その人や組織が信条としている内容そのものへと変わってきました。社会に対しての役割や存在意義を謳っているものでなくてはなりません。

理念の意味

理念とは、とても格式のある言葉です。ある物事について、こうあるべきだという根本的な考えのことを意味します。理念は文字どおり「理」「念」の2つの漢字から成り立っており、それぞれに深い意味が隠されています。

「理」とは、ことわり、おさめる、みがくという意味の漢字です。その語源は「玉(宝石)」と「模様」との組み合わせからきており、玉を磨き、模様を出すという行いから「真実を表して筋道を立てる」ことを言います。

「念」には、おもい、こころという意味が込められています。語源は心と「蓋」の組み合わせから成っています。「自分の心の奥にある想い」を意味しています。

まとめ

大企業ともなればそれなりに経営ビジョンや理念、ミッションなどを作り上げスタッフに浸透させているケースが目立ちますが、中小企業や個人事業主の間ではそういった活動はまだまだです。ビジョンをしっかり打ち出さないまま毎日に追われている会社は無数に存在します。

1人でも多く、将来展望を掲げビジョンを打ち出して邁進する世の中になれば、もっと人々が潤い住みやすい社会になるでしょう。あなたも自分のビジョンを心の中に思い描くことから始めませんか。