「くだんの件」の使い方(例文)/演劇のタイトルにもなっていた?

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くだんの件という言葉を細かく理解するためには、分解して、くだんの意味を理解することが欠かせません。くだんはそれだけで、「以前に述べたこと」、や「例の」という意味になります。 そのため「くだん」と例は置換えることができます。 くだんの件の使い方の例文として「例の件はどうなった?」と使える場面であれば「くだんの件はどうなった?」と置換えて使うこともできます。

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くだんの件について、まずは「くだん」の意味から理解しよう

くだんの件の「くだん」の意味は、前述の通り、以前に述べたことを指します。この意味を理解していれば、(件の)人や、くだんの件など、くだんを取り入れた言葉を祖語なく使うことができます。 くだんの件は、「くだん」だけでも「件」だけでもそれぞれに意味があるのです。

「件」の意味とは

「件」は「くだん」とも、「けん」とも読むことができます。くだんの件に使われる「件」の意味は、ある特定の事柄です。 ここからくだんの件を分解すると、「くだんの」は「以前に述べたこと」となり、「件」はある特定の事柄です。 つまりくだんの件は、以前に述べたある特定の事柄と説明することができます。 くだんの件は演劇などの固有名詞として使われる場合は前述の限りではありませんが、(件)の人など、「件」が使われる場合、ある特定の事柄(人物)をという意味となります。

くだんの件は演劇のタイトルにもなっていた?

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くだんの件は演劇のタイトルにもなっています。Performing Arts Network Japanのサイトでは、くだんの件は、戯曲(演劇の脚本)として紹介されています。Performing Arts Network Japanは国際交流基金のサイトですが、そのサイト内で取り上げられていることからも、日本的な要素を多分に含んだ演劇だといえるでしょう。

劇作品くだんの件について

ではくだんの件はどのよう演劇なのでしょうか。演劇くだんの件は、欧米の物語によくあるような善悪、白黒がはっきりさせたようなものではなく、観賞が終わった後に、その意味を考えさせられるような演劇です。 日本語には、一つの言葉に複数の意味があることは珍しくありませんが、演劇くだんの件には、そういった日本語の面白さを感じることができる場面もあります。 例えば劇中には「かおつぶす」という言葉が出てきますが、このフレーズから、蚊をつぶす、顔をつぶす、という意味を考えることができる言葉です。 演劇くだんの件は、このような言葉の連想も見どころとなっている演劇です。

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くだんの件は「ヒトシ」と「タロウ」の物語

演劇くだんの件は、登場人物は男性二人。「ヒトシと「タロウ」の演劇です。演劇の序盤では、ヒトシとタロウの遊戯が表現されますが、演劇が進むにつれて、二人の関係性の深い部分が浮き彫りになっていきます。それは支配者と被支配者、そして加害者と被害者の関係です。 ヒトシはタロウに突き落とされたことによって、植物状態になっていたことが明るみになっていきます。 このように登場人物が少ない演劇であれば、登場人物のどちらかを(件)の人として、観賞が終わった後に知人と意見交換することができるといえるでしょう。

くだんの件の使い方(例文)

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くだんの件の使い方は、どのような場面でも使うことができますが、子供を相手に使うと意味が伝わらない可能性があるので注意が必要です。子供とのコミュニケーションは難しい言葉を使うと、その意味を理解してもらうのに時間がかかってしまうからです。 くだんの件という言葉を使う場合、相手が大人であることを前提とした方がいいといえるでしょう。 ではくだんの件にはどのような使い方があるのか、ここからは例文を見ていきましょう。

【例文】ビジネスシーンにおけるくだんの件の使い方

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ビジネスシーンにおけるくだんの件は、使いやすいといえるでしょう。特に年配の管理者と会話をする際は、例の件と表現するよりも伝わりやすい可能性があります。 しかし、くだんの件という表現をする場合は、ある程度共通認識がなければいけません。相手と同じようなテーマに対する問題意識がない限り、「くだんの件」だけでは伝わらないからです。 例えば、一週間の間にA社、B社、C社との取引で問題が起こり担当していた場合、上司から「くだんの件はどうだ?」と聞かれても、A社の件なのか、B社の件なのか、どの件について問われているのかはわからない可能性があります。 もし本当はA社のことなのに、相手がC社のことを言っているはずだ、と解釈して、会話を進めてしまうとミスコミュニケーションになってしまうリスクがあります。 そのため、くだんの件を使う際は、相手とある程度コミュニケーションができていて、共通した認識があることが前提となるといえるでしょう。

くだんの件という言葉を使うのに的した日常のシーンとは

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くだんの件という言葉を使うのに、適した日常のシーンとは、例えば以下のような時です。 ・夫もしくは妻に頼み事をした時 例えば毎月の電気代の請求書が届き、その金額が異常に高かったとします。その場合、家族に調べておいてくれないか?と朝に依頼していたとしましょう。このようなケースで、同日の夜にくだんの件は使うことができます。 使い方の例文は次の通りです。 「くだんの件はどうなった?」 この流れで質問すれば、相手は電気代の件か、と理解することができますよね。このように、くだんの件を使う時は、相手と共通した認識が前提にあることがポイントとなります。

【例文】くだんの件は進捗確認に適した言葉

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くだんの件は、ビジネスの進捗確認に適した言葉でもあります。では具体的にどのような使い方ができるのか、例文を見ていきましょう。 【上司から部下へ話す場合の例文】 くだんの件はどうなっている。 くだんの件、進捗を教えてくれないか。 くだんの件について報告してくれ。 (件)の人の件、対応はどうなっている。 (件)の人への対応状況を教えてくれ。 【部下から上司へ話す場合の例文】 くだんの件はどうなっていますでしょうか。 くだんの件、その後いかがですか。 くだんの件、進捗はいかがでしょうか。 (件)の人の件、どうなっていますでしょうか。 (件)の人からまたクレームが発生しています、対応について相談させていただきたいのですが。 このように、ビジネスシーンであればくだんの件は使いやすい表現だといえます。立場が上司であっても部下であっても、どちらの立場でも使える言葉なので、ビジネスの場面でも使いやすいという特徴があります。 またくだんの件はある特定の事柄を指しますが、(件)の人と言えば、ある特定の人物を意味することになります。企業の中であれば、チェックしておかなければいけない対象企業のキーマンについて話す場合、またはイレギュラーな対応が必要な顧客について話す時に使うこともできます。 「例の件」を「くだんの件」と表現することで、コミュニケーションの違いはほとんどありませんが、日本語に拘りを持つ傾向が多い年配のビジネスマンと会話する時は、あえてこのような表現を使った方がスムーズなコミュニケーションになるかもしれません。 くだんの件は使う際に共通の認識が必要ですが、同じ職場で上司と部下の関係であれば、共有事項は他の関係性よりも多くなります。そのためくだんの件は、ビジネスシーンで特に進捗確認に適した言葉だといえるでしょう。

くだんの件と妖怪「くだん」について

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くだんの件は、ここまでお伝えしたように、例の件という言葉の置換えで使うこともできます。また(件)の人のように、ある特定の人物を指す言葉でもあります。しかしそれ以外に妖怪の名前としての意味も持っています。 妖怪くだんは、日本で19世紀ごろから語り継がれている妖怪であり、「件」という漢字が示す通り、人と牛の妖怪です。 顔が人間で体が牛、牛から生まれる妖怪ですが、言葉を話すことができ、予言もできるとされています。その予言の内容は重大なものが多く、戦争や作物の豊凶についてまで言及します。 水木しげるロードには、妖怪くだんの銅像があるため、地域によっては馴染みのある妖怪だといえるでしょう。 しかしながら非常に短命であるという特徴があると言い伝えられています。 このようにくだんの件は、前述した例文の使い方や演劇のタイトル、または(件)の人など、類似した表現で使われることもありますが、妖怪の名称としての意味も含んでいます。 くだんの件、または「くだん」という言葉は固有名詞なのか、そうでないのかで意味が大きく異なります。言葉を正しく理解するためには文脈を含めて正しく理解することが必要だといえるでしょう。