ライターが身につけたい、ライティング以外のスキル5選

フリーになると、自分の予定を管理するのは自分だけ。ダブルブッキングしないよう細心の注意を払って取材や打ち合わせの予定を入れつつ、納期までに原稿を進行させなければなりません。取材に追われていて原稿が進まない、原稿に追われていて翌月の取材ができない、という悪循環に陥らないことが大切ですね。お勧めは、スマホのスケジューラーやタスク管理アプリを活用する方法。私は、取材や打ち合わせなどの予定をスマホのスケジューラーに登録し、タスク管理アプリには「何日までに何をやるか」を入力しています。アラームを設定しておけば決まった時間にその日の予定とタスクを知らせてくれるので、やるべきことが明確になり、楽に予定を管理できますよ。万一スマホが故障したときのために、紙の手帳も併用すると安心ですね。

(2)調査スキル

取材準備の一環として欠かせないのが、事前調査。ぶっつけ本番で臨んでもスルスルと相手の話を聞き出すことができ、難なく文章にできればよいのですが、毎回そういうわけにはいきません。何よりも、時間を割いて会っていただく以上、事前に相手の情報を得ておくこと、人柄を知っておくことは最低限の礼儀ではないでしょうか。相手の方が属する会社や団体のホームページはもちろん、インターネット上で得られる情報は一通り集めた上で、著書などがある場合には目を通しておくとよいと思います。相手の意見や立ち位置を把握しておくことによってスムーズに取材進行できるほか、「ご著書を拝見したのですが」「○○で話されていたことについてもう1度お聞きしたい」というように「相手の活躍を知っている」ことを嫌味なく会話に挟めば、信頼を得やすくなるという効果もあります。

(3)収支管理能力

短期間に高収入を得る可能性がある一方で、毎月の収入を安定させるのが難しいという側面もあるのがフリーランス。収支の管理は欠かせません。月ごとの平均収入を算出して、予算を立てると良いでしょう。加えて、収入が落ち込んだときのために、長期的な視点での資金運用も考えておかなければなりません。まずは「自分の数字」の把握からはじめてみてはいかがでしょうか。

(4)営業力

過去の仕事上のつながりや知り合いからの紹介で仕事を得る、というケースが多いフリーライターですが、駆け出しのとき、またここぞというときには自ら営業をかけて仕事を取りにいく必要があります。自分に何ができるのか、どこがほかのライターとは違うのか、どんな文章を書くことができるのか。営業の仕方は対面もあればメールもあって状況次第ですが、端的かつ効果的に自己アピールをしなければならないという点は同じです。いくつかの状況や場面を想定して、ポートフォリオを作成しておくと良いですね。

(5)インタビュースキル

取材ありきのライティングで、欠かせないのがインタビュースキル。(2)で挙げた調査スキルが生きる場面でもあります。難しいのは、相手に話してもらわなければならない、ということ。だからと言って「何か話してもらわなくては」と焦るあまり、インタビュアーである自分が前に出すぎては取材が成り立ちません。相手の気持ちを載せる話題を振り、質問は最小限に留めつつ話を引き出していくスキルが求められます。同時に「自分の書きたいことをしゃべらせる」のではなく「相手のしゃべったことをうまく記事にする」スキルも必要だといえるでしょう。

いかがだったでしょうか。

5つ並べてみましたが、フリーランスのライターになる前からすべてのスキルを完璧に身に着けているという人は少ないと思います。どちらかというと、ある程度の基本ができたところで「エイッ」とフリーになって、あとからスキルを磨いていくというケースが多いのではないでしょうか。どれかが欠落しているからフリーにはなれない、というのではなく、こういうスキルが必要な場面もあるのだな、と心にとめておくことが大切だと思います。

「書く力」を生かして働くためのヒントになれば幸いです。