【KPI分析って?】KPIを事例付きでわかりやすくご紹介!

KPI分析は何の略!?

KPIとはKey Performance Indicatorの頭文字をとった略称で、日本語では重要業績評価指標と呼ばれています。KPIはパフォーマンスを測定するもので、組織の成功またはプロジェクト、プログラム、製品等の特定の活動に対する成功を評価するときに用います。

全体の成功は、ある一定の期間の活動の成功の積み重ねと考え、その成功というものを実際の指標に置き換えたものがKPIで、KPI分析を行いKPIを改善することにより、目標を達成することをKPI管理と呼びます。

KPIを設定してみよう

KPIを設定する際には、組織にとって何が重要かを理解することが求められます。

何が重要かを理解することによって、どのパフォーマンスを測定するかが決まってきます。例えば、経理部門と営業部門では、管理するKPIは異なります。

ビジネスの現状を理解するうえで、重要な活動とその指標を評価する様々なテクニックが存在します。

KPIの役割

これらの評価指標は改善点の洗い出しを助けてくれ、業績改善の道しるべとなります。KPIの選択方法として有名なのが、バランストスコアカード(BSC)のようなマネジメントフレームワークです。

バランストスコアカードは、戦略・ビジョンを4つの視点(財務の視点・顧客の視点・業務プロセスの視点・学習と成長の視点)で分類し、その企業の持つ戦略やビジョンとつながる財務的指標、及び非財務的指標を設定し、管理するマネジメントフレームワークです。

KPIを定めるうえでの注意点

KPIにおいて、何を測定し評価するかが重要と説明しましたが、測定し評価するために情報を集約したものを指標と呼びます。KPIを定めるときはSMARTと呼ばれる次の特性を満たす必要があります。

Specific(明確性)
Measurable(計量性)
Achievable(達成可能性)
Result-oriented or Relevant(結果指向または関連性)
Time-bound(期限)

KPIのカテゴリー

今すぐに覚える必要はないですが、KPIにはいくつかカテゴリーがあります。

・数字で表せる定量的指標
・プロセスの結果を導く先行指標
・結果の後についてくる遅行指標
・結果を生み出すために消費したリソースを測定するためのインプット指標
・効率性や生産性を示すプロセス指標
・プロセス活動に対して結果をあらわす結果指標
・企業活動と直接関係する実践的指標
・組織がよくなるか悪くなることを特定する直接的な指標
・パフォーマンス測定を行うときに使用する経済指標

KPIは実践的で戦略策定におけるビジネスの最も価値ある指標として位置づけられています。

組織の指標の特定

KPIはそれを設定し評価し改善することにより、ビジネスを加速させゴールを達成するように設定します。例えば、学校が留年率を教育コミュニティを理解する助けとなる指標として設け、管理し改善したとしても、それが収益に貢献していなければ正しいKPIとは言えません。ビジネスとしては、顧客から得られる収益を改善するためのKPIを採用しなければいけません。

KPIの設定方法としては、
・ビジネスプロセスを定義づける
・ビジネスプロセスが必要とするものを把握する
・ゴールに対する定量的な評価軸を設定する
・短期的ゴールを達成するため差異の調査やプロセスの調整を行う

KPIは組織やビジネスユニット、部署や従業員のパフォーマンスを定期的に評価するために用いられます。KPIは理解しやすく、意味があり、測定可能なもっとも一般的な業績測定指標として定義されています。
これらの指標には組織や個人が管理できない要素を含めないことが一般的です。

先ほども述べましたが、KPIはSMARTと呼ばれる基準を満たす必要があります。これは特定の目的(Specific Purpose)を持ち、測定可能(Measurable)で、達成可能(Acheivable)で、KPIの改善がゴールの達成に関係(Relevant)しており、期限(Time-bound)があることを意味します。
適切に評価されるために、KPIはゴールと明確につながっており、その測定方法が正しいことを保証する必要があります。

KPIを事例でわかりやすく紹介

それでは、実際にKPIの設定例を見ていきましょう。

マーケティング&セールスのKPI分析

マーケティング&セールスでは、以下のような指標をKPIとして設定することができます。

・新規顧客獲得数
・新規申込数
・申込辞退数
・既存顧客数
・売上高利益率
・顧客取引の中で生じた売掛金

これらの顧客に関するKPIはCRM(顧客管理)ソフトによって設定し、管理することができます。
データの即時性はほとんどの組織によって競争上必要な要素で、例えば、クレジットカードや預かり資産管理を行ううえでのクレジットリスクはITシステムから日時で取得され日々分析されるべき重要な指標となります。

製造業のKPI分析

製造業では、総合設備効率(overall equipment effectiveness:OEE)がKPIとして採用されます。OEEは生産設備の稼働効率に関する階層化された指標で、その結果は汎用的に用いることができ、異なる産業であっても比較し利用することができます。

・総合設備効率=稼働率×性能×品質
・稼働率:OEE指標の一部であり、スケジュール上の稼働予定時間のうち実際に設備が稼働している時間の割合を表す。
・性能:OEE指標の一部であり、生産設備の設計上の製造速度に対する実際の製造速度の比率を表す。
・品質:OEE指標の一部であり、全生産数に対する良品数の割合を表す。

ITオペレーションのKPI分析

ITオペレーションのKPIとしては、どれぐらいの時間、故障なく顧客にサービスを提供できたかということを測定します。

・稼働率/稼働時間(Availability / uptime)
・平均故障間隔(MTBF)
・平均修復時間(MTTR)
・ダウンタイム

ITプロジェクトのKPI分析

ITプロジェクトでは、現在の出来高を測定すること、稼働している人員、既に使用した費用等をKPIとして設定します。

・出来高(アーンドバリュー)
・完成見積
・稼働人員
・タスク数
・費用
・ROI
・新規顧客数
・スケジュールの予実ギャップ

サプライチェーンマネジメントのKPI分析

サプライチェーンマネジメントにおいて、サプライヤーは競争に打ち勝つためにKPIを導入します。サプライヤーはKPIに容易にアクセスできる環境を整え、顧客に対しても重要なサプライチェーンの情報を可視化した状態を提供することで、協力しながら改善活動を行うことができます。

・売り上げ予測
・在庫
・入庫
・倉庫
・輸送
・返却

KPI分析に関する問題

実際にKPIを使用するうえで、設定した指標を用いるとコストが高くなったり、技術的に難しいようなケースが存在します。

また、スタッフのモラルなどといった指標は定量化することが難しいですが、実際の場面で、そのような正確でない指標がKPIとして設定されるケースも存在します。

KPIは、業績を改善するために測定し改善しますが、ときには従業員のやる気をなくす方向に働くことや、予期せぬ悪い結果をもたらす可能性があります。

KPIと似た用語KGIについて

KPIと似た用語でKGIと呼ばれる用語が存在します。KGIはKey Goal Indicatorの略で、日本語では重要目標達成指標と呼ばれています。KGIはわかりやすく言うと、数字を伴った具体的な経営のゴールのことを示し、KPIはそのゴールにたどり着くためのプロセスを示します。

KGIとKPIの設定例

KGI:半年後に売り上げを2倍にする。
KPI:
・顧客訪問数を1.5倍にする。
・1日の仕事時間を1時間増やす。
・商品を10点追加する。
・マーケティングページのフォロワー数を2倍にする。

【KPI分析って?】KPIを事例付きでわかりやすくご紹介!のまとめ

いかがでしたでしょうか!?KPIについて、事例を踏まえながら、わかりやすく説明させて頂きました。

KPIに関しては、大企業の企画部でしか使われず、私たちには関係がないように思いがちですが、実は我々の日々の仕事にまでKPI分析を落とし込むことができます。

プライベートの貯金計画にだって利用できます。数字でがんじがらめにすると、動きが取りづらくなるので、まずは簡単なKPIを1つ設定してみて、それをPDCAサイクルで回してみながら、目標達成を目指してみてはいかがでしょうか。