司法試験の合格率って?難易度や大学別合格率を分かりやすく徹底解説!

司法試験とは、裁判官、検察官、弁護士になるために必要な国家資格です。単に法律に詳しいだけでは、弁護士にはなれません。国家資格の中でも最難関と言われる司法試験に合格して、初めて憧れの弁護士になることができるのです。司法試験は、毎年5月中旬に試験があります。6月に短答式の合格発表があり、9月に論文式も含んで最終的な合格発表となります。 【司法試験スケジュール】 ・5月中旬:司法試験(短答式と論文式試験) ・6月  :短答式の合格発表 ・9月  :最終的な合格発表

司法試験を目指す方法

司法試験を目指す場合、法科大学院に入学してから司法試験を受験する方法と司法試験予備試験に合格してから司法試験を受験する2つの方法があります。司法試験の合格発表までには、2つのルートがあるのです。 【司法試験受験の2つの方法】 ・「法科大学院」⇒「司法試験」 ・「司法試験予備試験」⇒「司法試験」 大学生やお金に余裕のない方は、予備試験を受験してから司法試験を目指す方が多いですし、それ以外の方は、法科大学院から司法試験を狙うことになります。「法科大学院」は大学を卒業した後、法学既修者なら2年法学未修者の場合は3年かかりますが、予備試験に合格しないで、司法試験にチャレンジする資格が与えられます。一方、予備試験を受験する方法は、2つの試験に合格する必要があり、大変ですが最短で合格することができるのです。

司法試験の合格率

毎年9月になると司法試験の合格発表があります。2017年司法試験の結果は、次のとおりでした。

2017年の司法試験の合格率

・司法試験合格率:25.8%、合格者数1,543人 パーセントだけを見ると、思ったより合格率が高いと思う方もいるかもしれませんが、受験できるのは、予備試験合格者または法科大学院修了者になりますので、大変狭き門なのです。

過去の司法試験の合格率

過去の司法試験の合格の状況を見てみましょう。過去5年の出願者数、受験者数、合格者数、合格率は次のとおりです。

過去5年の合格率(2017年)

・2017年(平成29年)の司法試験:  出願者数 6,716人、受験者数5,967人、合格者数1,543人、合格率:25.8% ・2016年(平成28年)の司法試験:  出願者数 7,730人、受験者数6,899人、合格者数1,583人、合格率:22.9% ・2015年(平成27年)の司法試験:  出願者数 9,072人、受験者数8,016人、合格者数1,850人、合格率:23.1% ・2014年(平成26年)の司法試験:  出願者数 9,255人、受験者数8,015人、合格者数1,810人、合格率:22.6% ・2013年(平成25年)の司法試験:  出願者数10,315人、受験者数7,653人、合格者数2,049人、合格率:26.8% 全体的に出願者数、受験者数ともに年々減少しています。2013年には1万人を超えていた出願者が、2017年には7千人弱に減っているのです。2017年の合格者は、過去5年間で最低の1,543人でした。合格率はほぼ20%台で推移していますが、2017年は前年と比較して、やや上昇しています。

予備試験合格者と法科大学院修了者の合格率比較

予備試験合格者と法科大学院修了者の合格率を比較すると、圧倒的に予備試験合格者の方が高くなっています。予備試験合格者では、約7割が合格可能ですが、法科大学院修了者では2割しか合格できません。これは、司法試験予備試験の難易度が非常に高いため、この時点で司法試験の合格に必要な実力を既に身につけているためです。それにしても大きな違いが出ています。 【予備試験合格者と法科大学院での合格率比較】(2017年) ・予備試験合格者 受験者数:400人、 合格者数:290人、 合格率72.5% ・法科大学院  受験者数:5,567人、合格者数:1,253人、合格率22.5%

司法試験の大学別合格率

2017年9月に司法試験の合格発表がありました。大学別の合格者数と合格率は次のようになっています。予備試験合格者が圧倒的なトップで72.5%となっています。合格者数では、慶應義塾大学法科大学院が2位、東京大学法科大学院が3位、中央大学法科大学院が4位と続きますが、合格率では、京都大学法科大学院が50.0%、一橋大学法科大学院が49.6%、東京大学法科大学院が49.4%高くなっています。 【大学別の合格者数と合格率】(2017年) 1位. 予備試験合格者     受験者数:400人、合格者数:290人、合格率72.5% 2位. 慶應義塾大学法科大学院 受験者数:317人、合格者数:144人、合格率45.4% 3位. 東京大学法科大学院   受験者数:271人、合格者数:134人、合格率49.4% 4位. 中央大学法科大学院   受験者数:455人、合格者数:119人、合格率26.2% 5位. 京都大学法科大学院   受験者数:222人、合格者数:111人、合格率50.0% 6位. 早稲田大学法科大学院  受験者数:347人、合格者数:102人、合格率29.4% 7位. 大阪大学法科大学院   受験者数:162人、合格者数: 66人、合格率40.7% 8位. 一橋大学法科大学院   受験者数:121人、合格者数: 60人、合格率49.6% 9位. 神戸大学法科大学院   受験者数:142人、合格者数: 55人、合格率38.7% 10位.首都大学法科大学院   受験者数:115人、合格者数: 31人、合格率27.0%

司法試験予備試験

非常に高い合格率を誇っている司法試験予備試験合格者ですが、予備試験のスケジュールはどうなっているのでしょうか。予備試験のスケジュールは次のようになっています。毎年5月に試験が始まり、11月の合格発表まで長い道のりです。更にその翌年以降は、司法試験が待っているのです。 【予備試験スケジュール】 5月:短答式試験 7月:論文式試験 10月:口述試験 11月:合格発表

予備試験の合格率は非常に低い

非常に高い司法試験の合格率を誇る予備試験合格者ですが、予備試験の合格率はどうなっているのでしょうか。予備試験の合格率は3.8%と非常に低くなっています。司法試験予備試験の短答式試験、論文式試験、口述試験のそれぞれで合格発表があり、この3つの試験を全て合格する必要があります。 【司法試験予備試験の合格率(2016年(平成28年))】 短答式試験:受験者10,442人、合格者数2,426人、合格率23.2% 論文式試験:受験者2,327人、 合格者数429人、 合格率18.43% 口述試験 :受験者4,29人、 合格者数405人、 合格率94.4% 予備試験全体:合格率3.8%

司法試験の難易度

これまで司法試験の合格率について説明してきましたが、法科大学院経由で受験するにしても、予備試験経由で受験するにしても司法試験に合格するには、非常に大変です。予備試験の合格率は大変低いですし、法科大学院を修了してからの場合でも非常に長い時間が必要です。弁護士になることで、非常に高い社会的ステータスを得られますが、そのために努力が必要な期間と費用も相当なものなのです。

司法試験の合格率:まとめ 

これまで司法試験の合格率や予備試験の合格率、大学別の合格率などについて説明を行ってきました。司法試験の合格率についてお分かりいただけましたでしょうか。予備試験経由であっても法科大学院経由であっても非常に高い難易度になります。3大国家資格の中でも最高峰と呼ばれる司法試験ですので、当然のことかもしれません。司法試験の受験を決意してから、合格発表までは、非常に長い道のりなのです。