ITリテラシーテストとは?ITリテラシー向上のための教育

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ITリテラシーとは、どのような意味でしょうか?

ITとは「information technology(情報技術)」という意味で、リテラシー(literacy)とは「読み書き能力」という意味です。
よってITリテラシーとは、「ITを使いこなせる能力」「情報活用能力」という意味になります。

類似する言葉として、「情報リテラシー」という言葉もあり、ITリテラシーとほぼ同じ意味です。これ以外に「ネットリテラシー」という言葉があり、これはITリテラシーのうちインターネット部分に焦点を当てた言葉となります。

ITリテラシー向上の必要性

 

最近、スマートフォンやパソコンなど様々な電子デバイスが普及しており、社会生活に無くてはならないものになりました。

巷にこのような電子デバイスが溢れかえつていても、利用者がそれを使えなければ意味がありません。社会全体としてITリテラシーが高い人を増やし、便利なIT機能を皆が利用できるようにしていく必要があるのです。ITリテラシーが低い人ばかりでは、せっかくの最新の電子デバイスを持っていても、意味がありません。

ITリテラシーが低い人

では、ITリテラシーが低い方には、どのような特徴があるのでしょうか。一概に分類することはできませんが、ある程度傾向があるものです。

新しいことを覚えるのが苦手な人

デジタル機器やネットの世界が直ぐに新しいサービスや機能・機器が出来てきます。一度使い方を覚えたものでも直ぐにまた変わってしまいますので、新しいことを覚えるのが苦手な人は、ITリテラシーが低い傾向があります。新しいことを覚えるのが苦手な人は、真面目な人が多いので、パソコンスクールなどに通ってITリテラシーを身につけた人は、この限りではありません。しかし、一般的な傾向として、新しいことを覚えるのが苦手な人はITリテラシーが低い傾向があるのです。

普段デジタル機器を使っていない人

また、普段デジタル機器を使っていない人もITリテラシーが低いことが多いです。最近のデジタル機器やソフトなどは、マニュアルを読んでから使い始めるのではなく、使ってみていろいろ覚えていくものです。ですから、普段からスマートフォンやパソコンなどのデジタル機器を使っていない人が、使っている人と比較してITリテラシーが低い傾向があるのです。

高齢者

若い頃、パソコンやスマートフォンに触れる機会が少なかったシニア層、高齢者層などは、若年層と比較すると一般的にITリテラシーが低い傾向があります。最近の企業はIT化が進んでいるので、40代から50代の中高年層は、ITリテラシーがあまり低いことはないと思いますが、60代以上のシニア層やそれ以上の高齢者層の場合は、ITリテラシーが低い人が多くなります。もちろん、すべての人がITリテラシーが低い訳ではありませんが、一般的に年齢が高い人はITリテラシーが低い傾向があるのです。

ITリテラシー教育について

ITリテラシーがなければ、便利な ITメディアであっても、利用することができず意味がなくなります。ITリテラシーの向上は、学校、企業など社会全体で取り組んでいく必要があるのです。

学校でのITリテラシー教育

ITリテラシーは学校教育においても実施され、情報教育の授業などによりICTメディアのリテラシー育成を図っています。小中学校の時点より、キーボード操作などのコンピュータの基本的な操作やインターネットや電子メールの基本的な仕組みなどを学習しているのです。また、最近のSNSなどの広がりを受け、情報モラルなどについても学習しています。また、将来のことになりますが、2020年からプログラミング授業が学校で必修化されます。このように、今後も高度なITリテラシーを持った人々が増加していきます。そして、ITリテラシー持った人々がICTメディアの恩恵を受けられる社会が浸透していくのです。

企業でのITリテラシー教育

企業の中で、ITリテラシーの教育を行うことは重要です。各企業では、独自のシステムや独自のPC環境を持っていることが多いので、これらのツールを使えなければ、仕事を進めることはできません。一般的なITリテラシーも必要なのですが、その企業の独自のITシステムに対する教育も必要です。 また、企業で使われているWord、Excel、PowerPointなどのOAソフトは多様な機能があります。マクロやVBAなどを使って少し作りこむことで、小規模なシステムを作成したくらいのツールも作成できるのです。また、データ加工・分析のスキルを身につけることで、様々な分析資料や統計など、いままで出来なかったレベルの高い業務が可能なのです。このように高いITリテラシースキルを持つ要員を多く抱えることが、企業にとってもプラスに働くことになります。

その他、行政機関など

最近は行政機関であっても、やっとIT化が浸透してきました。マイナンバー制度導入後のネット行政手続きやe-TAXなど、IT化が進んできています。ITリテラシーが低いと、このような便利なネットでの行政機関サービスを受けることができないかもしれません。今まで、あまり進んでいなかった行政機関についても徐々にこのようなことになってきているのです。

ITリテラシーの教育方法

ITリテラシーの向上ためには、様々な教育方法があります。皆が便利な電子メディアを利用できるようにするため、企業などでいろいろ取り組んでいるのです。

新入社員研修にITリテラシーのカリキュラムを追加

ITリテラシーを向上させるための方法として、新入社員の研修カリキュラムにITリテラシーに関する講習を含めることは大変効果的です。

現在の新入社員はスマートフォンなどを使いこなすデジタルネイティブ世代ですが、仕事で使うITリテラシーは、案外身についていないものです。その企業のPC環境や情報セキュリティなど注意しなければ、ならない点が多数ありますので、新入社員のときに教育することが得策です。 新入社員研修は、真面目に受講することが多いので、ITリテラシーの到達度テストなども併せて実施して効果を測定するといいでしょう。成績優秀者を表彰するとさらに効果が上がります。

また、新入社員の時に教え込んでしまうことは、企業文化や社風を醸成する意味でも効果的なのです。 キャリア採用などで中途入社をする社員もいます。中途入社は、時期がまちまちなので、新人研修のように一度に研修することはできませんが、その会社のシステムの使い方など最低限の研修は必要です。研修ができない場合は、新人研修の時に使ったITリテラシーのテキストを配布するなど、何かしらの教育をしなければなりません。

マニュアルなど、ITリテラシーに関するドキュメント整備

社内システムの使い方や操作方法などのマニュアルやドキュメントを整備しておくという方法もあります。使い方が分からなかったとき、すぐに社内WEBに掲載されているマニュアルで調べることで、ITリテラシーが向上します。ソフトがバージョンアップして使い方が変わった時などにも、そのソフトにマニュアを掲載しておくことで、照会を減らすことにも繋がるのです。FAQやQ&Aを整備しておく方法もあり、これも有効な方策なのです。

e-learning、ビデオの利用、WEBテスト

ITリテラシー教育のため、e-learning や教育ビデオを利用する方法もあります。学習終了時に確認テストがついていればさらに学習の効果を高めることができます。WEBテストであれば、採点の手間も省けます。このような学習ツールやサービスはいろいろありますので、探してみるといいでしょう。ネットで、簡単に探せますが、このようなサービスは評判が大切なので、信頼のある専門家やサイトなので、評判を確認することをおすすめします。

ITリテラシーテストや資格取得を推奨・費用補助制度

ITリテラシーテストの受験を企業で推奨する方策も効果的です。また、ITリテラシーに関する資格取得を推奨することも有効です。ITリテラシーテストは数多くあります。国家資格から団体による資格、国際資格、ベンダー資格などがあるのです。これらの資格取得のためには、スクールの学費や受験費用などお金がかかりますので、会社が一部を補助しているところもあるのてす。中には資格取得を会社に報告してもらい表彰をしている会社もあります。

学校でのITリテラシー教育

現在、学校教育においてITリテラシーに関する授業を行うようになりました。また、新しい学習指導要領では、ITリテラシーなどの情報教育がさらに強化されることになりました。

小学校では、情報教育を導入しており、小学校で学ぶ内容となっています。2011年(平成23年)4月改定の学習指導要領から、小学校で学習する内容になりました。
これを受け小学校では、コンピュータやアプリケーションソフトの基本的操作やキーボード入力、インターネットや電子メールの利用など、コンピュータに関する基本的な内容を学習しているのです。

中学校でのITリテラシーの教育は、小学校での情報教育を土台にして高度になってきます。モバイル端末の基本的な操作や、目的に応じたソフトウェアの選択、周辺機器などを利用したコンピュータの機能拡張など、応用的な内容になってきます。また、速度アップしての文書作成能力や、データや表からのグラフ作成・加工、音声や動画ファイルの作成、編集、また統計的な活用などの能力を養成するのです。 学校によっては、PCやタブレットなどを利用できる設備があったりするところもあります。高校では、実際にWord、Excel、PowerPointなどを使った授業が実施されたりします。

さらに、大学のIT化が進んでおり、シラバスのネットから閲覧する仕組みになっており、課題をネットで提出し、一部テストをネットで受け、成績をネットで閲覧するなど、ITリテラシーが欠かせないものとなっているのです。 さらに2020年の次期学習指導要領では、更にITリテラシーの必要性が高まります。IoTやAI、ビッグデータなどICT技術の進展を受け、小中学校でプログラミングの授業が実施されるようになります。高校では、情報に関する必須科目が新設されます。この中で、統計データ分析などのデータサイエンスやプログラミングなども学習するのです。

ITリテラシーテスト

ITリテラシーを向上させるには、様々な方法があります。企業内で研修やe-learningを行ったり、マニュアルを整備したり、新入社員研修のカリキュラムに加えるなど、色々な取り組みを行っているのです。ITリテラシーテストやITリテラシーに関する資格取得を推奨することは、効果的です。

ITパスポート試験

一番代表的はIT リテラシーテストは、ITパスポート試験です。ITに関わる基礎的な知識を身につけることが出来ます。 IPA(情報処理推進機構)が運営しており、IT技術を利用するすべての方が持っておくべき、ITに関する基礎知識が証明できる国家試験になります。圧倒的に受験者が多いこともあり、ITリテラシーテストとして定番資格です。

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情報セキュリティマネジメント試験

サイバー攻撃の高度化を受けて、2016年よりIPA(情報処理推進機構)が実施している新しい試験です。ITリテラシーテストとしても有効です。 近年、日本年金機構やJTBなどサイバー攻撃による情報漏えい事案が発生しています。これらの攻撃は標的型メール攻撃というものてあり、システムだけで完全な対策を講じることが出来ず、不審なメールは開けないという個人の注意が欠かせないのです。このような事故を減らすためにも、情報セキュリティ面でのITリテラシーが欠かせないのです。

情報検定(J検)

文部科学省が後援する検定試験で、ビジネスパーソンに必要なIT(ITC)スキルを測定する試験です。一般財団法人職業教育・キャリア教育財団が主催しており、2006年12月から実施されています、情報システム、情報活用、情報デザインの3科目に分かれており、大学、短大、専門学校などの教育機関でも利用されている。また、基本情報処理技術者の午前の試験が免除されるなど、ITリテラシーテストとして最適なものの一つです。

ICTプロフィエンシー検定(P検)

ICTプロフィエンシー検定(P検)とは、ICT活用に関する知識や技能、問題解決力を問う資格試験です。ICTプロフィシエンシー検定協会(P検協会)が主催しており、ベネッセコーポレーションがテストの実施・運営を行っています。ITパスポート試験と比較するとより実践的な資格となっており、IT(ITC)知識や技能を現実の状況に応じて発揮する能力に関する資格試験となっています。検定級は、1級、2級、準2級、3級、4級、5級の6種があり、実力にあった級のテストを受験することができるのです。

日商PC検定

日商PC検定とは、日本商工会議所が実施する検定試験であり、ITリテラシーの能力を証明するテストになります。ビジネスの現場で Word、Excel、PowerPointなどが使えるかなど、実際の職場で役に立つ資格です。オフィスでの文書作成は、Word、Excel、PowerPointなどが主に利用されていますので、これらを中心に基本的なITやネットワークの知識も出題される日商PC検定は、取得して実際に役に立つITリテラシーテストになります。

IC3

ITリテラシーの向上を目指して国際資格にチャレンジするという方法もあります。IC3(アイシースリー)は、ITリテラシーに関する国際資格であり、コンピュータやインターネットに関する基礎知識やスキルを総合的に証明することができるのです。試験はコンピューティングファンダメンタルズ、キーアプリケーションズ、リビングオンラインの3科目があり、ITリテラシーに関するテストとなります。

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

オフィスでの文書及びデータ作成の実質的なスタンダードは、Word、ExcelなどのOffice製品になっていますので、これに関する資格を取得することは、ITリテラシーの向上に繋がります。試験は、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookの各製品ごとにスペシャリストレベル、エキスパートレベルの試験があります。オフィスの現場で、MOS資格を保有してOffice製品に強い人は、非常に重宝されます。Office製品には、多くの機能があって、標準で使う機能以外を知っている人が案外少ないためです。また、MOS資格の取得者は、よく利用するOffice製品のプロとなりますので、オフィス内でのITリーダーとなって現場のIT活用の推進役となることができるのです。

ITリテラシー:まとめ

 

これまでITリテラシーについて説明を行ってきましたが、ITリテラシーの意味についてご理解頂けましたでしょうか。

現在は企業や学校、企業などでIT化が進んでおり、ITリテラシーが欠かせないものとなっています。日常生活においても、スマートフォンやSNS、ネットの利用などにより、ITリテラシーが必要です。

しかし、ITリテラシーがあまり高くない方々もいます。このような方は、新しいことを覚えるのが苦手だったり、普段デジタル機器を使っていなかったり、年齢が高かったりすることが多いのです。現代社会は、様々なデジタルデバイスが出現しており、これらを使うことで便利に生活できることが増えています。 このような状況の中、ITリテラシー向上のため、色々なところでITリテラシー教育が行われています。この典型的な例が学校、企業などであり、ITシステムを導入していることもあり、IT機器を利用して業務や授業をおこなっています。

ITリテラシー向上させる方法として、ITリテラシーテストがあり、これまでいくつか紹介しました。
ITパスポート試験や情報セキュリティマネジメント試験は、ITリテラシー向上のため多くの人が受験しています。このようなITリテラシーテストの受験は、ITリテラシーの向上ために非常に有効であり、企業が資格取得を推奨したり、費用補助制度を作成したりしてITリテラシー向上に努めているのです。 このようにITリテラシー向上は、IT利用のために欠かせないことですので、社会全体でITリテラシー向上のための取り組みを行っているのです。