【就業時間とは?】意外と知らない就業時間と労働時間の違いについて

キャリア/就活

会社で働いていて、就業規則や人事部などの通達で「就業時間」や「労働時間」という言葉を目にすることがあるかと思います。ですが、なんとなく理解できているこの言葉の意味をわざわざ調べようとはなかなか思いませんよね。

今回は労働基準法で定める「就業時間」や「労働時間」という言葉の意味を調べ、丁寧に説明していきたいと思います。

就業時間と労働時間の違いの前に労働基準法について理解しよう

今回の趣旨は、「労働基準法」で定める「就業時間」や「労働時間」という言葉の意味を調べ、丁寧に説明するということですが、まず、「就業時間」や「労働時間」という言葉を定義している「労働基準法」という法律を見ていきましょう。

「労働基準法」とは、憲法の27条である「労働権」を根拠とし、1947年に制定されました。その目的は労働者を保護することです。

経済社会の発展に従い、労働基準法も改訂を重ねてきています。

労働基準法で定める就業時間と労働時間の違いについて

それでは、早速ですが、「就業時間」と「労働時間」という言葉の違いについて説明していきます。「就業時間」は「所定就業時間」、「労働時間」は「所定労働時間」と言ったりもします。

「所定就業時間」は会社で定められた、仕事を始める時間(始業時間)から仕事を終える時間(就業時間)までのことを言います。仕事を始める時間(始業時間)が8時で仕事を終える時間(就業時間)が17時の場合は、「所定就業時間」は9時間ということになります。

一方、「所定労働時間」は、仕事を始める時間(始業時間)から仕事を終える時間(就業時間)までで休憩時間を引いた時間のことを言います。つまり、上記の例のように「所定就業時間」は9時間である場合、「所定労働時間」は8時間ということになります。

就業時間と労働時間の違いについて分かったところで、さらに労働基準法を見ていきましょう

さて、上記で今回のお題である、「就業時間」と「労働時間」については理解できましたが、さらに「労働基準法」というそもそもの法律についての理解を深めていきたいと思います。

まず、労働基準法の対象についてですが、労働基準法は日本国内で働いている全ての労働者に原則適用される法律です。ただし、国家公務員等一部は対象外となっています。

この労働基準法が正しく執行されているかを監督する役割として、「労働基準監督官」という役職が設けられています。
「労働基準監督官」は、労働基準法、最低賃金法、労働安全衛生法等の法律に基づき、行政処分を行う権限を持っています。

予告なしで会社などに訪問し、検査する権限を持っています。

就業時間と労働時間の違いに関して、労働時間の見直し等に関する取り組み

労働基準法等においては、仕事と生活のバランスを目指すワークライフバランスの実現が大事です。そのためにも、労働時間等の見直しが重要となってきます。

政府では、「労働時間等の設定の改善に関する特別措置法」を設けて、それに基づき「労働時間等見直しガイドライン」を定めて、労働時間の見直しに関する具体的な取り組みを推進しています。

さらに、社会とも連動してやっていくために、「仕事と生活の調和推進会議」を設置しました。これは労使の他、地方公共団体、学識経験者等を代表者として都道府県労働局に設置されています。

あまり、うまく行っていませんが、政府ではプレミアムフライデーなどの取り組みも行っています。

就業時間と労働時間の違いに関して、法定労働時間と割増賃金とは?

労働基準法では「法定労働時間」というものを定めています。これは、1日8時間で1週で40時間というものです。

そして、法定労働時間を超える部分を時間外労働としています。時間外労働には限度があり、原則として1ヶ月で45時間、年間でも360時間を超えてはいけません。

そして、事業主は時間外労働に関しては、割増賃金を支払います。割増賃金は通常の賃金の25%以上となっています。もし、時給が1,000円だとすると、割増賃金は250円以上となります。

通常の時給と割増賃金を含めると、その時給は1,250円以上ということになります。

就業時間と労働時間の違いに関して、休憩時間とは?

労働基準法では「休憩時間」というものを定めています。1日の労働が6時間を超えた場合、そしてその合計時間が8時間以下の場合は少なくとも45分の休憩を与えなければなりません。

そして、1日の労働時間が8時間を超える場合は、少なくとも1時間の休憩を与えなければなりません。これは労働基準法で定められています。

就業時間と労働時間の違いの他、振替休日と代休の違いについて

「就業時間」と「労働時間」の違い以外にも、「振替休日」と「代休」の違いがよく分からないというような疑問もあります。いったい、「振替休日」と「代休」の違いはなんでしょうか!?

「休日の振り替え」というのは、先に休日と定めていた日を「労働日」にすると決め、その代わりに「労働日」を休日にするというものです。

一方、「代休」については、休日労働が突発的に起こり、その代わりに後日、「労働日」を「休日」とするというものです。前者は「割増賃金」は発生しませんが、後者は休日労働として「割増賃金」を支払う必要があります。

【就業時間とは?】意外と知らない就業時間と労働時間の違いについてのまとめ

それでは、まとめに入ります。
「就業時間」と「労働時間」というのは、それぞれ、始業時間から終業時間まので時間と、就業時間から休憩時間を引いたものという違いがありました。

休憩時間は8時間以上の労働の場合は少なくとも1時間与えなければならないと労働基準法により定められています。
そして、所定労働時間を超えた労働については、割増賃金が発生します。

割増賃金は25%以上支払わなくてはならないことが法律で定められています。

いかがでしたでしょうか?普段、何気なく目にする言葉もこのように法律では明確に定義されています。
今後、これらを目にすることがあれば、正しい認識で理解することができることでしょう。