戸籍の謄本/抄本/附票の違いと用途別の必要書類

何かの機会に、戸籍が必要になったことのある人も多いと思います。戸籍には、「戸籍謄本」「戸籍抄本」「戸籍の附票」と3種類あります。「戸籍謄本」や「戸籍抄本」は聞いたことがあっても「附票」については、聞いたこともない、という人もいるのではないでしょうか。さまざまな手続きに必要な戸籍に関することを詳しくご紹介していきます。

戸籍の謄本・抄本・附票の内容

「戸籍謄本」「戸籍抄本」「戸籍の附票」は、それぞれ記載される内容が変わってきます。 記載される内容が理解できていないと、手続き等に必要になったとき、なぜ「戸籍謄本」でなくてはならないのか、「戸籍抄本」でもいいのか、「戸籍の附票」がいるのかの違いが判りません。そこで、「戸籍謄本」「戸籍抄本」「戸籍の附票」の内容や違いについて、細かくみていきます。

戸籍原本

まず「戸籍謄本」「戸籍抄本」「戸籍の附票」の3つを見ていく前に、「戸籍原本」について説明していきます。「戸籍原本」とは、その人が出生してから死亡するまでのすべての記録のようなものです。 「戸籍原本」には、いつどこで出生したのか、両親は誰なのか、いつ誰と婚姻したのか、子どもはいつ生まれて名前は何なのか、今までどこに住んできたのか、いつ死亡したのかなど、身分事項が細かく記載されています。この「戸籍原本」は、本籍がおかれている役所が管理しており、本籍地を移動するまで持ち出されることはありません。

戸籍謄本

まず「戸籍謄本」からです。私たちが役所で請求できる戸籍は、戸籍原本の写し(コピー)です。戸籍原本は、本籍地の役所で管理されていて持ち出されることはないため、写しを発行してもらいます。この戸籍原本を写してもらう内容によって「戸籍謄本」と「戸籍抄本」に分かれます。 「戸籍謄本」は、戸籍原本の内容をすべてを写したもののことです。謄本の「謄」は全文写しのことです。「戸籍謄本」は、全文の写しですので、その戸籍に入っている全員のについての事項がすべて記載されています。 戸籍の電算化(戸籍情報を磁気ディスクに記録すること)が済んでいる自治体では「戸籍謄本」を「戸籍全部事項証明書」ともいいます。発行は戸籍原本が管理されている本籍地の役所になります。現住所と本籍地が違う場合は郵送でも取り寄せることができます。

戸籍抄本

次は「戸籍抄本」です。「戸籍抄本」とは、戸籍に記載された一個人の事項のみを抜粋して写したもののことです。「戸籍抄本」の「抄」は、必要部分写しのことです。あくまで一個人の部分を抜粋して記載されたものだということを頭に置いておいてください。戸籍の電算化済みの自治体では「戸籍抄本」を「戸籍個人事項証明書」ともいいます。 こちらも発行は本籍地の役所になります。郵送での取り寄せも可能です。「戸籍謄本」と「戸籍抄本」では、このように記載されている内容が違いますので、「戸籍抄本」でもよい、とか「戸籍謄本」でなくてはならない、など手続きの際に、必要になるのがどちらになるのかが変わってきます。

戸籍の附票

3つめが「戸籍の附票」です。こちらを発行してもらった経験のある人は少ないでしょう。あまり聞き覚えのない名前です。 「戸籍の附票」とは、住所の移転履歴を記録したものです。住民票に似た機能を持っているといえばわかりやすいでしょうか。住民票は現在の住所(請求によっては一つ前の住所まで)が記載されますが、以前の住所までは記載されません。 しかし「戸籍の附票」は、その戸籍ができた時からすべての住所が記載されます。「戸籍の附票」は戸籍原本によるものですから、当然管理は本籍地の役所になります。 各自治体で提出された転入届・転出届とにより発行される住民票と、戸籍原本を繋ぐものが「戸籍の附票」です。そのため「戸籍の附票」は、本籍地の役所でのみ交付してもらうことができます。

まとめ

「戸籍謄本」「戸籍抄本」「戸籍の附票」などについて紹介してきましたが、どのくらい知っていましたか。まず字も難しく、あまり身近な書類ではないため、知らないことなどがとても多くありました。 最近は、住民票でも本籍地の記載がなくてもいいものも多いため、引っ越しを何度も経験している人などは、ご自分の本籍地がどこなのかはっきりとは覚えていないという人もいるでしょう。急にこれらの書類が必要になったときに、慌てて調べたりしなくてもいいように、少しでもこれらの書類について知っていると良いでしょう。