【工学部の就職事情】人気の就職先など徹底解剖!

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工学部出身者は就職に有利

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今採用の世界において、工学部出身者は非常に重宝されています。事実文系では入社が厳しい人気ランキングに名前を連ねる会社であっても、理系、特に工学部出身者だと比較的文系職よりに入社することが可能です。 また、もちろん技術、能力などもありますが文系出身者に比べ、多くの年収を稼ぐことも不可能ではありません。 では、なぜ工学部出身者は就職に有利なのでしょうか。本編では工学部出身者が就職に強い理由をご紹介したいと思います。

工学部出身者が就職に強い理由

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工学部というと、大学によって異なりますが、一番メジャーなところとしては、機械、電気・電子、化学、建築という分野に分かれて分かれていますが、どの分野においても就職に強いです。 その理由は大きく3点あります。まずはその工学部出身者が就職に強い理由をご紹介します。

① 理系人口が減少し、工学部出身者が少ない

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今日本において工学部出身者というのは、減少傾向にあります。ピークでは工学部志望者が450万人ほどいましたが、現状としては350万人を切っている状況です。 一時は300万人を切るような状況となり、最悪の状況であり、その状況は脱していますが、それでも工学部人口は依然少ない状況であり、各企業にとっては垂涎の的とあっています。

② 円安・好景気で工学部卒のエンジニアを多く採用したい

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サブプライムローン問題、リーマンショックの時代には円高に振れた日本の為替は、一時期は120円超え、最近は少し落ち着いて110円強ほどになりましたが、為替が円安に振れると日本の製品は、海外では安くで買えるため売れ行きが伸びます。 今の日本の経済状況は円安であり、日本の工業製品は売れます。そのため、その開発人員を採用したいと考えるため工学部出身者の人気が高まります。

③ 第4次産業革命の担い手となる工学部出身のエンジニア人材の採用ニーズがある

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IoT(Internet of Things)、AIがあらゆる製品に組み込まれるという製品の開発が進み、これらが日本の産業を大きくへんかさせるということで、第4次産業革命と言われています。 事実、自動車産業においては自動運転システムが備わった自動車が実用化に向けた開発が進み、無人の小売店がアメリカで生まれたりと今インターネットとAIが世の中を変えてきています。 ほかの産業においてもその動きが加速化しており、そういった新たな産業を生み出すエンジニアを採用したいという会社が増えています。

このように、工学部出身者が少なくなっており、かつ工学部出身者を採用するための下地が揃ってきているため、工学部の方の就職は有利なのです。

工学部出身者の就職先はどんなところがある?

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では、工学部出身者の就職先にはどのような業種の会社があるのでしょうか。代表的な学科、業種、また具体的な企業名についてまで言及していきたいと思います。

工学部機械科の就職先について

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機械科出身者の就職先は、いわゆる電気・機械メーカー全般があげられます。機械科の方は、各種電機・機械メーカーの筐体、すなわちボディの部分の開発を行うエンジニアとして活躍できます。 皆さんが思い描いている有名なメーカーだと、ソニー、パナソニック、東芝、トヨタ、日産など誰もが知っている電機、自動車メーカーが代表的な就職先となります。 年収の高い会社も多く、良い就職先が多数あります。

工学部電気科の就職先について

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電気科出身者の就職先も機械科同様に電気・機械メーカーがあげられます。電気科の方だと、学んでいる分野により異なるところがありますが、電気・機会における「制御」の設計者として採用されるケースが多いです。 「制御」とは人間で例えれば「脳」にあたるところで、テレビやエアコンにおいて電源をつけたり、音量や温度の切り替えなどを制御する「電子基板」の開発を行うパーツです。 電気科出身者は、設計・開発のポジションにおいてもっとも企業が採用したいと考える技術者と考えるバックグラウンドです。就職先としても上述で上げたようなソニー、パナソニック、東芝、トヨタなど就職人気ランキングに上がってくるような一流メーカーへの就職が比較的有利に進めることが可能です。

工学部化学科の就職先について

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化学科であつかうのは、液体や素材がメインとなります。石油・ガスからテレビの画面に貼られているフィルター、あらゆる産業で使われる鉄や樹脂などその裾野は広いです。 就職先としては、新日鉄、日東電工、信越化学工業などいった素材化学メーカーからブリジストン、横浜ゴム、旭化成、三菱樹脂といった自動車に使用される部品を扱っているメーカーへの就職というのも選択肢として挙がってきます。 素材メーカーだと、どうしても製品等がTVCMがなされることも少ないので電気・機械、自動車メーカーと比較して就職人気ランキングに名前が載ってこないケースが多いですが、新日鉄、信越化学といった世界的企業も多く、良い就職先が多いです。

工学部建築学科の就職先について

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工学部建築学科は上記3つと少し異なるのは、文字通り建築における設計やプラントの設備など建築物に関して学ぶ学科です。 そのため、就職先としても、ハザマや鹿島建設といったゼネコン、積水ハウスなどのハウスメーカーがあげられます。これに加えて、上記のような新日鉄、信越化学のようなプラント設計にかかわる設計者として採用されます。 ゼネコンは就職ランキングでも上位に挙がってくる人気の就職先であり、そのような会社に就職できる可能性も十分にあります。

工学部の就職に学歴は重要?

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工学部の就職に関して、学歴は重要なのか?大学名、高い偏差値の大学じゃないと就職先人気ランキングに掲載されるような有名企業に入社できないのではないか、といった疑問があるかと思いますが、結論から言えば半分正解、半分間違いです。 確かに、文系の就職先においては大学名というのは非常に重要です。一流クラスの大学に行かないと就職は有利にならない、場合によっては面接を受けることすらできないということはもはや常識といっても過言ではありません。 しかし、工学部の方の場合、必ずしもそれが正しいわけではありません。事実、工学部の方々は文系の方と同じようにリクナビ等の就職サイトを使ってせーので就職活動を行うわけではありません。 なぜなら、工学部の方のエンジニア採用においては、研究室単位で就職の話が入ってきます。それは大学の実績、担当教授のコネクションなどが大きくかかわっています。 そのため、学歴が全く関係しないわけではありませんが、それ以上に大学・研究室と企業の関係性というのが関わってくると考えましょう。

工学部出身者は設計・開発以外にどのような職種で就職に有利なのか

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工学部出身者は設計職として採用されるケースが多いですが、なかには設計より人と接する仕事をしたいという声もなかにはあります。では、そのような仕事をしたいという方にとって工学部出身者というのは有利にうつるのでしょうか。 工学部出身者が設計職以外にどのような会社・職種だと有利に採用されるのかについてご紹介したいと思います。

フィールドエンジニアは工学部出身者の就職において最も有利

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フィールドエンジニアとは一言でいえば客先で保守・点検・修理担当者です。やはり工学部出身者というのは、設計・開発に携わりたいという方が圧倒的に多く、新しいものを生み出すということのできないフィールドエンジニアというのは、設計開発と比較して圧倒的に人気がないというのは現状です。やむを得ないので文系出身者を育成してフィールドエンジニアに回すという会社も数多くあります。 とはいえ、各種電気・機械において、特に電気の知識を持っているフィールドエンジニアというのは、顧客からの信頼も厚くなるため各社採用したいと考えています。 そういった点で、学歴に自信がなかったとしても、競争率が低いため非常に有利に就職活動を行うことができます。就職ランキングで名前の挙がる会社にも採用される可能性というのが上がってきます。

工学部出身者がやはり有利!技術営業という就職

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営業は営業でもテクニカルセールス、すなわち技術営業という働き方もあります。技術営業とは、営業職がとってきたセールスのチャンスに対し、クライアントへ技術的な説明を行い、「買いたい」、「使える」ということを証明する立場の営業職となります。 やはり、この技術営業に関しても技術的なバックグラウンドを持っている人材のほうが顧客からの信頼を得やすいし、売り上げにつながりやすいという側面もあります。 以上の理由から技術営業という働き方もお勧めいたします。

工学部卒でも採用ニーズあり!営業職としての就職

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上述では技術営業というお仕事をご紹介しましたが、一般の営業職においても工学部卒のバックグラウンドというのは役に立ちます。技術営業職につなぎ、成約につなげ、そのあとの窓口対応を行うというのが営業職の役割です。 技術営業につなげられるまでの段階において、やはり知識のある営業職が担当についてくれると、クライアント側においても信頼を置いてくれるということを採用企業はわかってくれています。そのため、フィールドエンジニアほど工学部卒が有利に映るわけではありませんが、文系出身者よりは多少有利に見てくれるケースもあります。

工学部出身でないと設計・開発職になれない?

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基本的には工学部出身でないとメーカーの設計・開発職にはなれませんが、ある方法をとれば、就職人気ランキング上位のメーカーとはいかないまでも設計・開発職として働けるチャンスがあります それはどういう方法かというと、「技術特定派遣」という方法です。派遣といわれると、事務職の派遣職を思い出すかもしれませんが、製造・開発現場で、実際の開発に携わることができます。 この技術者派遣に関しては、派遣会社へ「正社員」として採用され、大手の就職人気ランキング上位の会社の製造・開発現場で働くことができます。 また、CADの使い方など、製造・開発において必要な知識・経験が得られるので、メーカーの設計・開発として就労するためのバックグラウンドを得ることができます。 そのため、文系からも実際の設計エンジニアとして将来的にメーカーで働ける可能性もあるのです。

就職後の工学部出身者の年収は?

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では工学部出身者の年収というのはどれくらいなのでしょうか。20代の年収、およびそれ以降についてご紹介をさせていただきたいと思います。

20代工学部出身者の年収について

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DODAの調査によると、理工学部出身者の平均年収というのは387万円で学部別の年収を見ると4番目(医薬がトップで平均年収406万円)です。学部別でみると4位ではありますが1位と比較してもそんなに大きな差異はありません。 この年代であれば、そんなにどの業界の方においても、そんなに大きな年収の差異はないものと考えてください。

全体的な工学部出身者の平均年収について

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では、工学部全体の平均年収についてはどのようになっているのでしょうか。一番平均年収が高いのはやはり医歯薬系です。そして、理工学部系は時点であり、平均年収は490万円となっています。 この背景として、理工学部出身者、特に工学部系の出身者の就職先はたいていメーカーとなりますので年収は安定します。そのメーカーは工学部卒の方を積極的に採用しますので、工学部卒の方がメーカーに就職するということは、有利な立場で一定の年収など安定を手にできるといっても過言ではないでしょう。

人気ランキング上位メーカーの平均年収について

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では、就職ランキングで上位に位置しているメーカーの平均年収はどれくらいなのでしょうか。代表的なメーカーについていくつかご紹介をさせていただきます。 ・ トヨタ自動車 851万円 ・ キーエンス 1715万円 ・ 三菱重工業 841万円 ・ ファナック 1571万円 ・ 日揮 970万円 このように、業界上位メーカー・人気ランキングメーカーであればかなり高額の年収を手にすることも可能となります。

工学部卒の方で就職面接において大事なポイント

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では、工学部出身者の就職面接において大事なポイントは何でしょうか。大きく3点が重要となりますのでその点についてもご紹介をいたします。

① 志望動機・何がやりたいか

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まず、企業は長期で自社で活躍してくれる人材を探しています。そのため、就職して何がやりたいか、また面接を受ける会社で何をしたいかということが重要となります。 当たり前ですが、就職して30年、40年と働くことになります。ずっと働いてくれるだけのモチベーションをしっかり感じられるのかが採用における第一のポイントとなります。

② どんな研究をやってきたか

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大学時代どんな研究をやってきたかというのが、就職してから生きてくるため、それをしっかり話せるかどうかということが重要になります。面接する会社で必要なバックグラウンドをもっているのかどうかというのも重要な採用判断基準となります。

③ 人物・一緒に働きたいかどうか

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一番単純でかつ、重要なことですが、人物的な点も重要です。会社は当たり前ですが、人の集合体です。そのため、爽やかで、元気な若い人と一緒に働きたいというのが人情です。 そのため、明るく良いインプレッションを保つことがポイントとして挙げられます。

工学部出身者の転職活動について

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では、工学部出身者の方が転職する際にはどのようなことがポイントになるのでしょうか。どんな規模の会社が、どのような職種で採用活動を行っているのかご説明をしたいと思います。

やっぱり工学部出身者・設計・開発職経験者は人気

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転職市場においても、新卒同様、工学部のバックグラウンドもつ人材というのは人気があります。また、開発・設計の経験を有する方であれば、多くの会社がこぞって採用を行おうとします。 特に20代後半~30代の設計・開発経験者というのはどのメーカーも欲しい人材であるといえます。もしも、いま働いている職場に関して、長期就業が難しいのであれば、転職エージェントに相談することで次の職場を見出すことができます。

工学部・設計経験者は40代、50代以上の転職においても有利

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転職の世界では40代以上の転職は難しい、50代以上の転職に至ってはかなり絶望的だと言われています。 しかし、工学部出身の設計者においては、他の職種に比べて転職に有利に働きます。特に、転職市場で存在が稀有な電子・制御の設計者に関しては40代、50代の方においても転職の成功事例が多くあります。 中には、就職ランキング上位に名前が載る、普通で考えたら中途採用で就職できないような企業においても転職を成功することができます。 電気・制御の設計者で、年収アップを考えている、新しい研究開発を行いたいと考えている方の転職も場合によっては成功するケースも少なくはないのです。

転職先は日本だけではない、海外での再就職という方法もある

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日本の技術者というのは非常に優秀だというのは世界的な評判です。事実日本人の職人気質が生み出した製品というのも非常に多くあります。 それに対し、いま韓国・中国では製品の安さを売りにサムスン、LGなどの総合電機メーカー等の売り上げが伸びています。しかし、技術者においては、日本をしのぐ質の良い製品を作るという点では課題を感じています。 そのため、技術力の高いエンジニアを採用したいと考えています。 上記を背景に海外企業が、海外の拠点で働くことを条件に高い年収を提示するというケースもあります。海外で済むことに抵抗がなければ、高年収で世界的な売り上げランキングのトップクラスに位置する企業で働けるという場合もあります。

工学部の就職・転職はバックグラウンドと経験が重要

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工学部出身者の就職・転職というのはバックグラウンドと経験が重要です。 文系学部の方であれば、大学の偏差値が重要になってきますが、工学部の方に関していえば、学歴も重要なポイントですがそれだけではありません。あなたがどんな研究をしてきたか、どんな教授と研究してきたかということが重要です。 仮に、就職のときは自身が行きたい会社で就職できなかったとしても、あなたがその入社した会社で成果を上げてきたのなら、有名な会社に入ることが全てでないとしても、人気ランキングの上位にあげられるような会社に転職して入社することができます。 そして、その経験は日本国内ならず、世界的な売り上げランキング企業での転職の可能性も出てくるのです。 そのため、これから就職活動を迎える方は、いま大学で学んでいることを、就職後の方においては、いま目の前の設計開発をしっかり行い、自身のキャリアを作っていくことが重要なのです。