【会社名の英語表記】Co.,Ltd./Corp./Inc.などの違い

最近は日本企業でも名刺に、正式な英語での会社名表記を入れてくるところも増えました。 また小さな企業相手でも、海外から進出してきた数多くの企業との商談が発生することも・・・ で、そんなときに気になるのが企業の格ですよね。 「Co.,Ltd./Corp./Inc.って日本語では何って会社名?」 「英語でSAってどこの国?」 「それより、GmbHって英語? 」 「GmbHとCo.,Ltd.って会社名では同じ意味?」 「SASって?航空会社名?」 「それより会社名についてる企業の種類って、その国によって、資本金とかシステム違うんじゃ?」 そこで今回は、英語やその他外国語での「会社名表記」と、そのベースとなる「企業組織の区分」などを、主要な国について”簡単にだけ”ご紹介します。

目次

◆会社名の英語の書き方で迷うのはどんなとき?◆

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会社名や会社組織については、英語そのものでビジネスカードなどに表示があるケースもあります。 それならまだよいのですが、春先や急な購買需要が発生した時には、なにげないファックスでの問い合わせなどが実は非常に大きな組織の会社名だったり。よく知られている企業の全く名前の異なる関連会社名だったりといったこともあります。 企業組織によって、取引でも、商談でも、ある程度どこまで進めていいのかが異なるため、少なくとも取引先基本情報のベースでもある「会社組織の種類」については会社名から、初期に切り分けなければいけません。 ・・・ですが、わかりにくいですよね。 日本国内の会社名であれば、与信調査などを行わずとも、企業データサービスを自分の会社内で取得したり、掲載のない場合には株式関連情報や各業界報などを利用すればよいはなしです。 ですが海外の会社名では、まずその会社名の存在をあらゆる角度でチェックしなければいけません。

たとえば営業実態を、通信やその他の疎通や現地の存在確認からはじめて、銀行などの取引調査も1か所では済まないことがほとんど。この調査だけでもかなりの金額に。 こういったときに、その会社が「どの国に対する株式会社形態か」「公的性質を帯びた会社名か」などを早期に切り分けてしまえば、どこまで調査を行うのが妥当かも、しぜんと決まってきます。 だからこそ、海外情報や取引情報などを細かく拾い上げるためにも、会社名の英語表記方法理解は不可欠です。 もちろんそれ以前に、それぞれの国やエリアでの、企業形態と会社名などの概略的なさまざまな制度理解も必要。 どうせなら、この機会に、会社名の英語表記だけではなく・・・ ・購買先や問い合わせ国などについて、法制度などをざっくり理解 ・それぞれの国の企業と取引を始める際、どんな手続きを通常経て行うものか(決済や与信調査他) ・予想されるリスクではどんなことを想定した対応までを一次的に行っておけばよいのか ・・・などを頭に入れておくのも良いかもしれません。

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会社名から企業形態を割り出すような点がもっとも問われるビジネスのタイミングとしては、取引にかかわることなどです。ちなみにこうした情報をざっくりとおさえておきたいなら、 3:海外法務を主に担当している法律事務所のインターネットサイト ・・・なども良いのですが、優先順位としては 2:JETRO →網羅的ではあるけれど、若干情報が回りくどい感はあり、すこし知識をつければ情報が取りやすい。全くのはじめてというときには、JETROで調べること自体に時間がかかる。 1:大手会計事務所や銀行の情報サイトやサービス →大手の経営情報などについては、もっとも足が速い。 といったあたりなので、インターネットサイトから徐々に、経営情報や業界情報といった読み方や、企業名を自然に頭に残しておく、基礎知識を増やしておくといったことをしておくのがよいでしょう。

ちなみに銀行で相手の会社名を提示して情報を個別に証明してもらうなどの手続きを行うと、日本企業に対してよりも、時間も手数料も大きくかかります。 またその証明自体も、経営実態や取引の信頼性をたかめているかどうか疑問なケースもあります。 さまざまな取引のスタートに当たっては、非常に著名で安定している企業に対して以外では、国内企業をつかった調査だけで、かなりの手数や手数料がかかるのです。 そんなこともあり、大切なのは常にいろいろなアンテナを張り巡らせておくこと。 ※ちなみに、細かな商慣行や、トラブルの事例などについては、前述1よりは3に向かってより詳細で役立つ情報があり、おおまかに個別の経営情報や各国の状況を眺めたいなら3よりは1のほうが無駄なく耳に入れておきたいネタが多いものです。

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またJETROでは、企業調査や各国の企業形態についての法やさまざまな資料の網羅性も広く、入門者から実務に長けた人まで、あらゆる階層や、管理や会計部門から生産、運営や、その他他社に比べて特殊な商取引や労務提供ほか幅広い内容に対して、相談やアドバイスなどを受け付けてくれます。 英語ができなくてもJETRO自体にしっかりとした日本語訳が可能な人が居り、英語から訳された日本語で情報提供を受けることも可能です。 かつては東京でもビジネスライブラリーがあり広く書籍資料などを読むことができましたが、現在このサービスは大阪のみ。データベースサービスは利用可能です。 こうした情報も、業務中などに海外マーケット専門番組などからリアルな情報を常時浴びているなら、そちらに越したことはありません。

また自社の取引先で、その国や制度、業界との取引がすでにある企業を経由して、情報や証明を得るといったこともよく行います。 いかに親しい企業間でも、こうした情報のやり取り自体では、「ドキュメントがないケースでも有償」となることもあるので、企業について形態や規模や取引状況を調べるに際しては、 どこまで詳しく→決済や契約などについて、1情報が入るごとにフィードバックして、この先も調査するに値するかどうかまで判断しなければなりません。

    会社名などを使うシーンについて説明しましたが、会社名と組織の英語や各国語表記について、話を戻しましょう。

◆各国の企業形態◆

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中学生~高校生あたりで教科書に掲載されているため覚えている方も少なくないかもしれませんが、日本では「株式会社」に分類されているものには、 会社に何かあったときにどこまで弁済してくれるのかといった「企業に出資する社員(=株主など)」のタイプによって、組織が分かれています。 基本ですが、日本のように国だけで企業形態の制度が設定されているだけではなく、国よりも各地域(州など)の法制度が優先されている国も多く見られます。 日本でも「特区制度」などがありますが、各国の一般的な会社法に類数

企業のタイプの場合分けと各国の会社名の区分は、完全に一致しているわけではなく、全ての国や地域に、全ての責任範囲と人員の組み合わせの企業形態が存在しているわけではありません。 このあたりは各国法(州法)から調べやすい部分です。 カンタンにいえば、そもそも株式などのスタイルや、企業規模に相当する分類があるかないかなどで、区分線自体が違うものなのです。

有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合) 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社) 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)   |―その他

日本で現在も会社名で「有限会社」とされているものもありますが、2006年5月1日の会社法有限会社法改正により、制度としては「株式会社」となりました。 ですが、表記上はこれまで通り「有限会社」という文字を使っても良いことになっており、このケースを「特例有限会社」と呼んでいます。

◆日本版:会社名の日本語&英語の書き方◆

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日本ではビジネスの根本でもある組織の形態をあらわす会社名。 改めて日本の会社名分類についてもご紹介しておきましょう。 いずれも、単に株式会社だからといって、かならずその表記が当てはまるわけではなく、上記の区分に応じて、責任範囲などによって、表記が異なります。 基本的には、「各企業が自社の社名として選択した英語表記」は、ほぼ正しい・・・という状態にあります。 ちなみに【 】内は、金融機関の振り込みなどに用いられる略称。(※但し、金融機関やシステムなどで、対応は異なります)

株式会社【(株)(カ)(KK)】:

Co.,Ltd.(Company Limited) Ltd.(Limited) Corp.(Corpration) Inc.(Incorprated) KKもしくはK.K.、KK.(Kabushiki Kaisha)

有限会社(特例有限会社)【(有)(ユ)】:

Co.,Ltd.(Company Limited) Ltd.(Limited) Co. / Corp.(Corpration) Inc.(Incorprated) (KKもしくはK.K.、KK.(Kabushiki Kaisha)) YK(Yugen Kaisha)

合同会社【(同)(ド)】:

LLC(Limited Liability Company) Co. / Corp.(Corpration) Inc.(Incorprated) GKやGK.やG.K.(Goudou Kaisha) ※国によっては、ここまでご紹介したようなLLCとInc.などには厳密な法的規定ほかがあるケースもあり注意が必要です

有限責任事業組合【(ユウクミ)】:

LLP(Limited Liability Partnership) (Ltd.(Limited))

合資会社【(資)(シ)】:

LPやL.P.(Limited partnerships) Co. / Corp.(Corpration) GSKやGSK.(GoShi Kaisha)

合名会社【(名)(メイ)】:

GPC(general partnership company) Co. / Corp.(Corpration) GMKやGMK. (GoMei Kaisha)

◆各国版:会社名の日本語&英語の書き方◆

さて、ここからは各国版の組織名企業名を見ていきましょう。 これが「たった企業名だけ」なのですが、分類などの面で、たとえば有限責任であれば法的にどういった属性を帯びた組み合わせが可能なのか・・・には各国間で違いがあり、非常に面倒なのです。 たとえば、「Co.,Ltd.だからといって、必ずしも組織は、日本と同じタイプの株式会社を指しているとは限らない 」ということ。 Co.,Ltd.でも、有限会社のような人員構成や責任範囲のところもあります。これはその国によっては、「Co.,Ltd.」という名称を、株式会社にだけもっぱら使うといった法的拘束がないこともある関係で、「Co.,Ltd.」という会社名の利用状況が異なっているためです。 IT系では取引も多いアジアについて比較的情報が薄目ですが、旧宗主国や、主要な取引相手国の制度を参照した会社名を使うことが一般的です←◆ここ大切です◆ 大切なのでもう一度書きますが、 アジア他、新興開発国に関しては、旧宗主国や、主要な取引相手国の制度を参照した会社名を使うことが一般的です←◆ここ大切です◆

会社名表示の英語は、同じ国内で同じ法の下であっても、かならずしも日本語やその他の名称に対して 「各国語1:1英語名」対応となっているわけではありません。 そのため、たとえば自社にふさわしい英語の表示を模索しようとおもったら、各国語の表記の英語部分を見て、そこから米国版などの「法的に会社組織について法定された部分が多い国の組織名→対応した日本名の範囲」をたどります。 その後、日本語の分類と照らし合わせて「その企業の権限や組織形態、責任範囲、社員や役員など構成員の形態などとして妥当か」を確認した後、日本名を割り当てるようにしてください。 また、この時に、大手各社ではどんな会社名(=組織形態)について、どんな名称を用いているかなどを、代表的な社名についてみていくのも良いでしょう。

また英語表記というよりも日本語の合資会社のGSKのように、その国原語文化独自の組織形態については、自国語の名称をそのままローマ字のように英語文字で綴り、それを正式な組織めいとしているところも多いのです。 この場合、 1:英語の略語つづり(例:合資会社ならGSK)などから 2:アルファベットつづり(例:Goushi Kaisya)を見て、 3:言語の組織形態(例:合資会社)を調べていきます。

【米国版:会社名の日本語&英語の書き方】

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ご存知の通り、刑法上でも民法上でも、各州によっての裁量範囲も大きいアメリカ合衆国。 会社は各州法の下で設立される関係で、細部について若干異なるところも見られます。 当然適用される税法その他が違ってくるので、取引や税関連で最適な組織も異なる面もあります。 よく聞かれる「デラウェア州」ですが、多くの新興企業では、この比較的会社設立のしやすい州をベースにして企業を立ち上げ、そのうえで、他州で営業するといったスタイルをとることが一般的です。 この設立とデラウェア州起点の、設立&営業形態は、大手企業も多数採用しています。

<一般的な企業形態による会社名>

[無限責任] ・general partnership~統一パートナーシップ法による無限責任組合員だけからなる 他に、個人事業主などがあります。 [有限責任を含む] ・limited partnership~統一パートナーシップ法による有限+無限責任組合員だけからなる ・limited liability partnership(LLP、有限責任共同事業体)~全パートナーが有限責任ですが、専門的業種が多 ・limited liability company (LLC、有限責任株式会社)~出資者全員が有限責任、パススルー課税適用なので中小企業で採用されることも多いが、かなり大きなところも多い。日本の合同会社とは内容が異なる。

<「アメリカ模範会社法(MCBA)」による株式会社名>

また、多くの州で採用している「アメリカ模範会社法(MCBA)」に基づいては、英語による表示がほぼ固まっています。 法的手続きを完了した ・Corporation ・Corp. 法的手続きを行っている ・Incorporated ・Inc. 有限責任の ・Company Limited ・Co.,Ltd. 有限無限責任といった区分がない組織や事業体までを広く含めて表す Company Co. などの表示が「名称の後に」使われています。 他に州法で、その他の表記語を認めている場合もあります。 米国企業については、通常どこに存在する会社かなどを最初に確認するのは、古くから商取引の基本。ということもあり、このあたりを反映させて、会社名を調べていくことになります。 現在グローバルカンパニーの多くは、ローカルや事業部門ごとの分社化を行っていることが多いのですが、その際の部門ごとの名称には、各国ともCompanyが使われることが多いようです。(※Companyはその後の柔軟な組織変更にも対応しやすい会社名称でもあります)

ちなみに、米国の場合、たとえば日本企業が進出するようなケースでは、支店では、各州政府に登記を行いますが、駐在員事務所は登記不要。ですが、事業所として認定されないため、商業活動をその事務所として直接行うこと(=法人格をその事務所に持たせて行うこと)ができません。

日本の一般的な企業が英語での表記を採用する場合は・・ 有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…Co.,Ltd.など上記の株式会社の表記を用いる   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…上記の株式会社の表記を用いる中の分類場が「Closed Corp」など   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)…LLCなど 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型…形態上はLimited Partnership   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社)…形態上はLimited Partnership 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…General Partnership   |―その他…個人やLimitedなしのCompany、Co.など

日本語で会社名をあてるとおきには、たとえば米国のLLC会社名なら「米国版LLC」、日本のLLC会社名なら「日本版LLC」のように使用しています。

【スイス版:会社名の日本語&英語の書き方】

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有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…die Aktiengesellschaft(AG)、 La société anonyme(S.A. 、SA)、 società anonima(S.A. 、SA、SOC. AN.)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…die Gesellschaft mit beschränkter Haftung(GmbH)、la société à responsabilité limitée(SARL)、società a garanzia limitata(Sagl)   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合) 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型…die Kommanditaktiengesellschaft (KomAG): 、 la société en commandite par actions(SCA) 、società in accomandita per azioni (S.a.p.a)   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社)…die Kommanditgesellschaft(KG) 、la société en commandite(SC)、 società in accomandita(S.a.s.) 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…die Kollektivgesellschaft(KlG)、la société en nom collectif(SNC)、società in nome collettivo(SNC)   |―その他…個人、 La raison individuelle (個人企業 ただし非法人企業)、 La société simple (単純企業 ただし非法人企業)

英語名表記を持つところもありますが、英語名刺を見ても登記上の組織区分まるごと、上記のアルファベットで略称されているところが多いようです。 このあたりは、欧州などで通りの良いものを採用しているところが多いのでしょうか。

【中国版:会社名の日本語&英語の書き方】

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有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…股份有限公司(のうち上市公司) (Co., Ltd.など)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…股份有限公司(ただし上市公司ではない) (Co., Ltd.など)   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)…一人有限責任公司、有限責任公司(Company Limited、Co., Ltd.、Limited Liability Company、LLCなど)、国有独資公司(Corporation など) 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社)…有限合作企业(有限合作企業、Limited companyなど) 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…普通合作企业(普通合作企業、companyなど)   |―その他…国有独資企业(国有独資企業、Corporation など)

一般的な表記では「有限公司」などをよく見かけます。 日本語に訳された名刺などではたまに不安な表記も見かけますが、都市部の企業については、企業形態に応じたところが一般的となりつつあります。 民間企業のほとんどは、この中で責任範囲が分かれている~大手の中には国出資などのものがある状態。 とくに海外進出なども2015年以降増えており、中大規模企業をはじめ英語表記の大部分は、正確に組織形態を表していることが一般的となっています。

【香港版:会社名の日本語&英語の書き方】

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香港の場合、民間企業は、パブリックとプライベートに分かれており、旧宗主国とほぼ同じスタイルです。

有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…公衆股份有限公司(public companies limited by shares)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…私人股份有限公司(private companies limited by shares)   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)…無股本的担保有限公司(companies limited by guarantee not having a share capital)、担保责任有限公司(Company Limited by Guarantee)  これらに「Co.,Ltd.と~」をあてているケースなどもあります。 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型 …   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社) … 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…有股本的私人無限公司 (private companies unlimited by shares)、有股本的公衆無限公司(public companies unlimited by shares)   |―その他…

もともと欧米やアジア先進国との取引が盛んということもあり、英語表記についてはほとんど間違いはありません。 そのため、その名称や組織に応じて、個別に、日本語では、PLC、有限会社などと割り当てています。

【台湾版:会社名の日本語&英語の書き方】

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有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…股份有限公司(and company、company limited、and company limited、limited、Co.,Ltd.と割合としては高くないながらCorp.など)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…有限公司(limited company 、limited-liability company、Co.,Ltd.など )   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)…公眾有限公司(public limited companyなど) 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型…   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社)…兩合公司(limited partnershipなど) 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…無限公司(unlimitedなど)   |―その他…

企業名の書き方ではかならず「固有名詞」+「組織名」となるので たとえば 「テックエンジン股份有限公司」といった表記となります。組織名は短く略記可能です。 ちなみに台湾で一人会社を作る時は、有限公司となります。

ほぼ、日本語のこの分類がそのまま当てはまるのが台湾。 合名会社型の無限公司などについては、固有名詞+会社などをあてていることも一般的です。 英語名については、法によって「かならずこの組織の会社名称に対してこの英語名をあてなさい」としているわけではないので、会社名表現には幅が見られます。

【韓国版:会社名の日本語&英語の書き方】

有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…주식회사、株式會社(Corporationなど)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…유한회사、有限會社(Co., Ltd.など)   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)…有限責任会社(米国のLPに似た形、2011改正 Co.,Ltd.、LLC など) 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型…合資組合(日本のLLPとは異なり、有限無限責任を負う組合員で構成される、2011改正、limited partnership, LP)   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社)…합자회사、合資會社(limited partnership、LP、Incorporated company 、Inc. など) 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…합명회사、合名會社(Incorporated company Inc. など)   |―その他(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…

韓国企業では、定められた漢字表記を日本語としてそのまま利用する他、その企業が英語名として設定しているものを使うのが一般的です。

【インド版:会社名の日本語&英語の書き方】

大きく分けると有限責任と無限責任、そして公開と非公開で4つほどに分かれます。 通常組織形態は、会社固有名の後ろにつけられていますが、大手の国際企業でも組織形態をつけていないところも多く見られます。

有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…株式有限責任会社(公開会社)(Corporation Limited、Company、Limited 、Company  Limited、company limited by shares、Co.,Ltd.など)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…株式有限責任会社(非公開会社)(Corporation Limited、Company、Limited 、Company  Limited、company limited by shares、Co.,Ltd.など)   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)…保証有限責任会社(company limited by guaranteeなど) 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型 …   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社) … 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社) …   |―その他…無限責任会社(unlimited company) その他の属性   |―その他…国有会社(P.ex.たとえばインド国有航空会社は、国有企業ですがNational Aviation Company of India Limitedで有限です)

大手やもとより海外との取引が多いところ以外では、企業組織名を伴わない名称を、英語の正式名としているところも多く見られます。 日本語名も、その企業個別の英語名称に対応した会社名を採用することが多いようです。

【ロシア版:会社名の日本語&英語の書き方】

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ロシアの場合、企業の分類が少し異なっています。 ロシア民法上で、営利目的法人として挙げられたいくつかの組織の大部分はロシアの他、ウズベキスタン、カザフスタンなどもほぼ同様の法人組織構成。 営利目的法人(営利団体) 株式会社 (公開型と閉鎖型があり、上場非上場の分類ではない)←大事 (※ちなみに以前存在していた、閉鎖型株式会社(ZAO)と公開型株式会社(OAO)は2014年廃止。OAOは公開会社(PAO)に。ZAOとOOOは非公開会社にそれぞれ移行していますが、名称や組織がえの期限が設定されていないため、混在中です。) 有限責任社員によるもの   |―株式公開型:…публи́чное акционе́рное о́бщество(公開株式会社や公共株式会社と訳される、ПАО、PAO)) (※ちなみに、ОАО(2014年まで、現在はない)→ПАО(=PAO)に)   |有限責任会社 Общества с ограничным ответственностью =英Societies with the limited responsibility (OOO)   (PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…непубли́чное акционе́рное о́бщество(非公開株式会社、OOO) (※ちなみに、ZАО(2014年まで、現在はない)もこのOOOに移行する) その他の組織   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)…日本でいうLLPなどを含む有限責任組織( Жауапкершілігі шектеулі серіктестік、Zhawapkershiligi shektewli seriktestik(ЖШС) 有限責任会社は「Жауапкершілігі шектеулі серіктестік Zhawapkershiligi shektewli seriktestik 、TOO」 補充責任会社は「TDO」を含んだ名称) 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |合資会社 無限責任社員と「経営に携わらない有限責任社員」からなる    無限責任社員によるもの  |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…合名会社 無限責任(tovarishchestvo partnershipなど)   |―その他(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…個人事業主(индивидуальный предприниматель、ИП) 他の形式がある その他の属性  |―その他   |―単一企業(унитарное предприятие、 unitary enterprise ロシア)   |―国家企業(государственное предприятие、 state enterprise カザフ)   |―生産組合などがあります。

その他・・・(※カザフスタンでは株式会社では公開型閉鎖型の分類は2003年以上存在しないが、株式保有割合によって、パブリック株式会社などの制度がある)

ロシア企業の場合、その企業の属性を表す部分については、ロシア語もしくは英語アルファベット表記を添えてあらわすのが一般的。 日本とは分類などが多少異なるためです。 企業調査などでも、どんな形態なのかは、その名称と併記されていることが一般的。

これには、ロシアや旧ソ連国家の制度には、近年大きな変動があり新しい組織名と現行の登記上組織名が対応していないことがあるといった事情もあります。 (※法的な組織名称変更について期限を設定していないため、当面は混在状態が続くと考えられています) ちょっとふるい分類では、こうした文書もわかりやすいです。

【以下の国を除く~EU各国版:会社名の日本語&英語の書き方】

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有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…Societas Europaea(SE)←綴り注意!   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)… 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型…   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社)… 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…la groupement européen d’intérêt économique (GEIE)、european economic interest grouping (EEIG)、die Europäische wirtschaftliche Interessenvereinigung(EWIV)   |―その他(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…

日本語表記する際も、この「2~4文字略語」を使用することが一般的です。

【英国版:会社名の日本語&英語の書き方】

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イギリス版です。

有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…public companies limited by shares(PCL、pcl)、public companies limited by guarantee having a share capital(ちなみにcompanies limited by guarantee =CLG)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…private companies limited by shares(LTD)、private companies limited by guarantee having a share capital(ちなみにcompanies limited by guarantee =CLG)   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)…limited liability partnerships(LLC)、companies limited by guarantee not having a share capital 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型…   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社)…limited partnership (LP) 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会 社)…general partnerships(GP)   |―その他…さまざまな形態を含むunlimited companies

英国の企業名は、とくに商事系では他国の組織形態の基本とされていたこともあり、日本語表記でもこの略称と英語名称をそのまま使うことが一般的です。 企業によっては日本語で「株式会社(公開)」のように併記しているところもあります。

【ドイツ版:会社名の日本語&英語の書き方】

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有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…die Aktiengesellschaft(AG)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…die Gesellschaft mit beschränkter Haftung(GmbH)   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合) 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型…die Kommanditgesellschaft auf Aktien(KGaA)   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社)…die Kommanditgesellschaft(KG) 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…die offene Handelsgesellschaft(OHG oder oHG)   |―その他(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)

ドイツ語の組織名でも日本語表示では、この2~4文字の略称をそのまま使用するのが一般的です。

【フランス版:会社名の日本語&英語の書き方】

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有限責任社員によるもの   |―株式公開型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社)…la société anonyme(SA、S.A.)   |―株式をクローズした型(PEX:日本でいう株式会社のうち公開会社でないもの)…la société à responsabilité limitée(Sarl)   |―その他(PEX:日本でいう合同会社や、有限責任事業組合)…la société par actions simplifiée (SAS、la SAS、SASU) 有限責任社員と無限責任社員によるもの   |―株式合資会社型…la société en commandite par actions (SCA)   |―合資会社型(PEX:日本でいう合資会社)…la société en commandite simple (SCS) 無限責任社員によるもの   |―合名会社型(PEX:日本でいう合名会社)…la société en nom collectif(SNC)、la groupement d’intérêt économique(GIE、のほか海外登記などではEIGなど)   |―その他…

フランス語の表記名でも、日本語では、その2~4文字の略称をそのまま使用するのが一般的です。

WEBページなどで正式な英語表記を確認できないケースでは、アルファベット略語から、元の組織名をたどり、その企業がそのほかに持つ属性などを調べてあたりをつけることになります。

◆会社名の英語での書き方・・・その違いについて、いかがでしたか?◆

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非常に複雑でわかりにくいのですが、ポイントを改めて。 1:そもそも責任範囲や、公開企業かどうかなどの区分が各国で異なるので、割り当てる名称も異なっている 2:大方はその企業が主張している名称が正しい 3:その国や地域、州の法令によって、「とある企業形態についてはとある名称しか使えない」という語があるが、各国間でその適用で完全に一致しないことも少なくない です。

法令部分は、とくにこちらに掲載していない諸外国などについては、よく調査する必要があるケースもあります。(※ とくにこの10年ほど、各国法制度が大きく変遷している)

今回はあまり詳細にふれていませんが、主要各国の組合や企業形態については、経済産業省他の省庁に豊富な資料があります。 より深く、組織形態について知りたい場合、こういった資料を始め、各省庁資料「も」参考にするとわかりやすいです。

現行、日本における各国会社法や民法整備については、国際取引などを各国部分について詳細に反映させた学習書や印刷出版物はちょっと出遅れた感があるというのが実情です。 単に社名のみではなく、企業調査などのケースでは、その言語でWebページや、通商部などがある場合はこういったところに問い合わせてみるのも、調査の入口としてはよいでしょう。

◆おまけ:封筒の書き方◆

よく企業名でわからないという方が多い部分に、 「封筒などを見ても企業名のどこが組織形態を表しているかわからない」というのがあります。 封筒の縦横比、開口位置などによっても異なりますが、代表的な各言語のサンプルだけちょっとご紹介しておきます。 こちらにない国については、各国の郵便業務を行う公式サイトなどに、数多くサンプルが掲載されています。

<UK:英国>

<US:米国>

<DE/BRD/FRG:ドイツ>