【印刷業界】今後の動向、現状、課題など徹底リサーチ!

印刷業界は11種類に分けられる

「印刷業界」といきなり言われても、直ぐにイメージすることは難しいかもしれません。それもそのはず「どこまでが印刷業界なの?」と疑問を抱く方は非常に多いと思います。印刷物は私たちの生活の身の回り、あらゆる場所に溢れているものですが、あまりに浸透しているので意識をしている人も少ないかと思いますが、印刷物のない生活は想像できません。物凄いモノクロのような世界になってしまうのではないでしょうか。そんな風に、わたしたちの生活も彩る華やかなイメージのある印刷業界ですが、その業界区分はどこから、どこまでなのか正直曖昧です。それでは、印刷業界の種類について説明していきます。

・平版印刷業(商業印刷、出版など写真平版、オフセット印刷制作) ・凸版印刷業(書籍•美術印刷物など活字組版、原色版、凸版印刷制作) ・凹版印刷業(カラー印刷物や証券、軟包装材印刷など彫刻、写真凹版、 グラビア輪転印刷制作) ・軽印刷業(事務用•文字物など印刷物全般を扱う小ロット・短納期の印刷制作) ・フォーム印刷業(連続帳票•伝票などの凸版、オフセット印刷制作) ・ シール•ラベル印刷業(印刷および打ち抜き、浮き出し加工制作) ・スクリーン印刷業(垂れ幕、看板、プラスチック容器、ガラスなどの孔版印刷制作) ・コロタイプ印刷業(アルバムなどの写真印刷制作)、カーボン印刷業(複写用伝票のカーボン印刷制作) ・金属印刷業(缶などの金属への印刷制作)、特殊印刷業(木材、布地、プラスチックなどへの印刷制作)という分類に分かれています。

参照元:http://www.thindocumentary.com/details/discrimination.html

印刷業界の基本情報について

印刷業界の業界規模、伸び率、収益性、平均年収などの基本情報を掲載しています。就職活動および転職活動における志望動機の作成などに役立ててください。 ・業界の市場規模:3兆8,383憶円 ・印刷・同関連業の事業所数:2万7,026(平成25年時点) ・労働者数:34,832人 ・平均年齢:40.1歳 ・平均勤続年数:14.3年 ・平均年収:515万円 引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」 URL:https://gyokai-search.com/3-insatu.htm

印刷業界の市場規模について

印刷業界の市場規模は3兆8,318億円です。日本における業界別の市場規模であれば、真ん中に位置する大きさの市場となっています。下記の画像は過去11年間の印刷業界の業界規模の推移を表したものです。印刷業界の過去の推移を見て分かる通り、平成17年より平成19年までは、やや増加傾向にありましたが、平成19年から平成24年にかけて、やや減少していることが読み取れます。今後もこの印刷業界の市場規模の動向は目が離せません。但し、インターネットの普及が進むにつれ、あらゆる物の電子化も進みます。そうなれば、印刷物を作るというそもそものニーズが失われ、自然と印刷業界の市場規模は縮小傾向にあるとも言えます。

印刷業界の伸び率減少は、やはりインターネットの普及に伴い、紙のデシタル化が一気に世の中に普及したことが一番大きな原因としてよく挙げられます。また印刷業界の業界市場規模を他の業界と比較して見ると一番近い市場規模がドラッグストア業界や飲食業界となっています。全体の業界市場規模ランキングではとても大きい市場規模とは言えません。

印刷業界の労働者人口について

経済産業省「平成25 年工業統計表 産業編」によると、2013 年時点の印刷・同関連業の従業者数は前年比1.8%減の30万6,833人となっております。印刷業界の労働者人口は近年の技術革新によるオートメーション化(自動化)・業務の効率化の発展に伴い、各社ともに工場で必要な人員のニーズが減少したことから長期的な現状傾向にあると考えられます。またインターネットに量産されている多様なメディアの出現も労働者人口の減少の原因の一つと言えます。

印刷業界の平均年齢について

前述にもありましたが印刷業界の平均年齢は40.1歳です。業界別の平均年齢でもっとも平均年齢が低いのは、主に生活関連サービス業や娯楽業のいわゆる理美容師と言われており、平均年齢は30.6歳となっています。もっとも若い業界と比べてみれば、少し高い平均年齢に思えますが、正社員の平均年齢が44.9歳と言われているので、比較的若い業界であると言えます。

印刷業界の勤続年数について

平均勤続年数の長さは「長く勤められる会社」や「離職率の低い会社」など志望する業界をイメージする上で、非常に重要な要素となっています。印刷業界の勤続年数は14.3年と他の業界と比べても見ても比較的上位に位置していることがわかります。ちなみにもっとも平均勤続年数が長い業界は「電力業界」です。また逆にもっとも平均勤続年数が短いと言われいるのは「情報通信事業」です。一般的に平均勤続年数に影響があるのは年収や待遇面ですが、仕事内容や社内の環境も勤続年数に影響があるようです。他にもインターネット業界に就職する人材は平均年齢が低いため、やはり離職率が高くなり結果的に平均勤続年数自体も低くなる印象です。

印刷業界の平均年収について

前述にもありましたが、印刷業界の平均年収は515万円となっています。印刷業界における年収トップの企業はトッパン・フォームズの708万円です。第二位は大日本印刷の705万円、続いて凸版印刷の669万円となっています。業界トップに君臨するいずれの企業も「印刷+IT」と行った事業領域で成長を加速させています。 また業種別年収ランキングでは全123業界中101位となっており、トップの総合商社とは2倍以上の開きがあります。 引用元:「業界動向.SEARCH.com(※1)」 https://gyokai-search.com/5-nensyu.html

印刷業界の現状と動向について

印刷業界の現状について

最近では3Dプリントなどの最新技術が導入され始めつつある中で、印刷業界も大きく変化をしようとしています。 但し、前述でも紹介したグラフの通り印刷業界全体の市場規模は下方に推移していることは間違い無いでしょう。インターネットの普及に伴いあらゆるものがデジタル化されている中で従来から主力製品としていたものが売り物にならないというような時代になっています。 業界大手の凸版印刷では事業の多角化を積極的に進めており、印刷業の枠を飛び越えた事業も多く展開しています。下記は2018年3月にニュースリリースにて配信された凸版印刷の新しいサービスです。印刷業界の枠を飛び越えて、介護業界に参入しています。

凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、シート型生体センサーにより心拍・呼吸データなどを取得し、リアルタイムに睡眠状態を解析できる見守りサービス「SensingWave™(センシングウェーブ) 介護見守りシステム」を介護業界向けに2018年4月より販売開始します。

 本サービスは、開発したシート型の生体センサーをベッドやマットレスの下に設置することで利用者の心拍数や呼吸などの生体信号を非接触で取得することができる優れものです。日本の少子高齢化に伴い、こういった高齢者向けの新しいサービスはどの業界も積極的にサービス開発をしているようです。

印刷業界の課題について

今後衰退していくという予測が多くの記事に取り上げられている中、それでは実際に印刷業界の課題はなんなんでしょうか? ○生産性効率の向上 ○人手不足 ○新規事業の立ち上げ・新分野への参入 ○印刷物・出版物のデジタル化 ○印刷業界のマーケット縮小 ○雑誌や書籍などの紙媒体の縮小化 印刷業界を志望される方は、採用担当者が「この人は印刷業界のことを理解しているのかな?」と常に気にしていることを忘れないでおきましょう。印刷業界のことを知らない=印刷業界に興味がないと見なされる可能性も十分にあります。事前に印刷業界の課題を理解して、また志望動機には自分で考えられる範囲の課題の解決策などを記載するだけで採用担当者からの印象は大きく変わるでしょう。

印刷業界の動向について

前述にも記載致しましたが、現在印刷業界は多くの課題にぶつかりながらも進化し続けている業界です。特に業界をリードする企業ほど事業の多角化を図っていると言えます。例として、業界大手のトッパン・フォームズの事業内容を見てみましょう。

【トッパン・フォームズの事業内容】 ○事業内容一覧 ■データドキュメント事業 - データ・プリント・サービス(DPS) - デジタルソリューション - ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO) - ビジネスフォームの企画開発 ■ITイノベーション事業 -ペイメントサービス(クラウド型決済プラットフォーム) -システム運用受託 -IOTソリューション -カードソリューション ■ビジネスプロダクト事業 -情報機器の販売 -開発商品 -オフィスサプライ・購買管理システム ■グローバル事業 -海外事業ではASEANを中心にカードの製造・発行の事業を展開しています。 データドキュメント事業とは、主にDPSと呼ばれるデータプリントサービスなど紙と電子を掛け合わせたソリューションの提供を行い、クライアントの問題を解決するような事業から、デジタルソリューション事業まで幅広くクライアントのニーズに応えられるような事業を展開しています。次にあるITイノベーション事業は興味深い内容になっています。印刷業界ですが、クラウド型決済のプラットフォームのサービスを提供しています。上記のトッパン・フォームズのように既存の事業ドメインにこだわり続けず、事業を多角化できる会社が今後も生き残っていくと思います。 印刷業界を志望される方は会社毎に異なる事業内容を深く理解して上で、志望動機などを考えていきましょう。

印刷業界の今後の年収について

前述にも印刷業界の年収について記載しましたが、ここでは印刷業界の今後の年収について解説していきます。下の図は印刷業界の年収の推移データです。

こちらの図は過去10年の印刷業界の平均年収の推移になっています。見ての通り平成17年が年収のピーク状態で、平成23年まで下がり続け、平成24年からまた上がり始めています。

印刷業界はやはり紙媒体の価値が業界全体に影響していると考えられるため、インターネットや電子書籍などのデジタルのニーズと紙媒体のニーズのバランスが業界全体の利益に直結すると考えられます。また前述でご紹介したトッパン・フォームズのように印刷業という枠から出て、新しい事業を展開していくことで確実に利益を作っていくような会社が増えるTO業界全体の年収アップにつながるでしょう。

印刷業界の職種と仕事内容

ここでは印刷業界の職種別に仕事内容について解説しています。印刷業界に応募される方は志望動機などを記載する上で理解しておいたほうが良い内容になっています。

印刷業界の職種:研究開発職(研究、技術開発、R&D)

印刷業界の研究開発では印刷技術の進化や向上を目指して、研究や開発を手がけます。印刷技術の他にも有機ELディスプレイ(有機エレクトロ・ルミネッセンス)や機能性フィルムといった新しい分野でも日々研究開発は行われています。実際の製造現場における製品の検査・評価体制を構築するための業務も行います。新しい技術の研究開発になれば、人材の獲得競争も加熱します。今後さらにデジタル化が進むにつれて、印刷業界の中でもっとも採用に注力されるポジションでしょう。

印刷業界:研究職・研究開発職の志望動機をアピールするポイント

研究職・研究開発職の志望動機をアピールするなら事前の準備・リサーチを徹底して自己PRを考えておく必要があります。会社によっては募集枠がそれほど大人数ではない場合もありますし、人気の企業ランキング上位の会社になれば、倍率が非常に高くなります。 他の就活生と差別化できるようにアピールできる志望動機のポイントを整理して、まとめてみましょう。

○アピールポイント①:「既存の思考に囚われない柔軟かつユニークな発想」 研究開発職では0から1を生み出す非常にクリエイティブで創造力の求められる仕事が多いです。既存の思考に囚われてしまっては、新しい価値のあるアイデアは浮かびません。一歩下がって物事を客観的に見れる人材が求められています。また自身の「今後の印刷業界」や「印刷技術」に関する考え方なども持ち合わせておくと、他の就活生と差別化できるポイントになります。

○アピールポイント②「大学時代に専攻していた研究テーマと研究結果について」 大学で専攻していた研究テーマも、自分の興味関心や経験をアピールできるポイントの一つです。研究職を目指す上でもっとも重要なアピールポイントになりますので、事前に自分の研究テーマやその研究結果をまとめておく準備をしておきましょう。また、自身の研究テーマが応募先企業の募集内容と異なる場合もあると思います。その場合はなぜ応募先企業の研究内容に興味があるのか、希望するのかを論理的に伝えられる準備をしておきましょう。

印刷業界:研究職・研究開発職の志望動機の書き方

こちらでは研究職・研究開発職のにおける志望動機の書き方に関するポイントについて説明していきます。志望動機の書き方は職種により異なりますが、志望動機をしっかり記載していくことで採用担当者に与える印象は大きく変わります。 ○志望動機の書き方ポイント①「自己紹介にならないように、具体性のある将来のビジョンを簡潔に伝えること」研究職・研究開発職にかかわらず、志望動機を書く上でよくある勘違いが自己紹介の文章になってしまうこと。また抽象的な具体性のない文章になってしまいがちです。理想の志望動機の書き方とは言えません。志望動機の内容はできるだけ具体性をもった内容を意識して書いていきましょう。採用担当者が履歴書の中でもっとも注意して見ている項目の一つが志望動機です。自分の考えを整理して、論理的な説明ができれば採用担当者の目に止まる可能性は高いです。 志望動機の書き方ポイント②「なぜ当社なのか?」という疑問に答えられるような書き方 採用担当者が面接で必ず質問をすると言っても過言ではない「なぜ当社なのか?」この問いには答えはありません。採用担当者は応募したあなたがどれだけ当社のことを調べてくれているのか、今後入社をしてからも真面目に取り組める人なのかを判断する一つの材料になっています。 事前に志望先企業の「業界の動向」「競合の動向」についてしっかり調べてから志望動機を書いていきましょう。

印刷業界の職種:法人営業職

印刷業界における法人営業職では、クライアントと自社製品のデザインや価格、また納期などの案件内容を確認するのが主な役割です。クライアント数の多い大手印刷企業になると、業界毎に担当が振り分けられ、業界毎にパッケージングソリューションの営業を行うのが一般的です。営業でお客様に会うだけではなく、製造工程のやり取りから、販売のプロモーションんまで幅広く関われることが営業職の魅力の一つです。どの業界もそうですが、人材不足に悩みの多い印刷業界では今後この営業職の人材が非常に重宝される可能性が高いです。

印刷業界:法人営業職の志望動機をアピールするポイント

法人営業職は会社の「顔」となって製品を世の中に出す貴重なポジションです。また会社の売り上げの柱を担うのも法人営業職なので、法人営業職の志望動機をアピールするポイントは下記になります。 アピールポイント①「業界の中でこの企業である理由は何か?」 数ある企業の中からなぜ当社を選んだのか?採用担当者の疑問に答えられるようにしておくことが重要です。志望先の会社の動向や、他の競合企業の動向など調べられる範囲で事前調査をしておきましょう。 アピールポイント②「どんな能力がこの企業で活かせる理由」かを明確に伝えること 自分のことをどれだけ理解しているか、自己理解も営業職種にとっては重要なスキルです。自分の経験や性格をどのようにして会社に活かしていくことができるのかしっかり頭の中を整理しておきましょう。 アピールポイント③「抜群なコミュニケーション能力」 営業職といえば一番求められるのが「コミュニケーション能力」です。お客様が不快に思わないように、お客様に魅力的に感じてもらうように製品のプレゼンテーションを行うスキルが必要になります。

印刷業界の職種:デザイナー

デザインで印刷会社のサービスの差別化ができるほど、印刷業界の競争力強化においても、今後求められるポジションの一つです。主に広告や販促物のデザインを中心に広告に関わる様々な業をしていただきます。会社によりますが、中にはプランニングからデザイナーが参加する会社もあります。デザイン業界の動向はファッションのトレンドのように移り変わりが激しい職種です。いかにお客様が求めているデザインの動向を押さえておくこかもデザイナーの仕事上で重要なポイントです。

印刷業界:デザイナーの志望動機をアピールするポイント

未経験ではグラフィックデザイナーを目指すことは容易ではありませんが、デザイナーはデザインの能力やアイデアだけが求められる職種ではありませんので、コミュニケーション能力などもアピールするポイントになります。また「なぜ、グラフィックデザイナー」という職種に興味を持ったのか自分がグラフィックデザイナーになりたいと思ったきっかけなどを志望動機に記載することが大切です。今後デザイナーの仕事は実力主義の世界です。今後未経験者からデザイナーを目指す方であれば、印刷業界の広告・販促物のデザインの動向をリサーチしておくことをお勧めいたします。

印刷業界のまとめ

いかがでしたでしょうか。私たちの日々の生活に欠かせない印刷業界の動向や課題、今後の印刷業界について説明いたしました。現在はインターネットの出現や、電子書籍などの一般化により、印刷業界自体大きく変わろうとしています。但し今後も世の中から印刷物がなくなることに代わりはありません。業界全体の課題は少なくありませんが、世の中の動向をピンポイントに捉えた新たなサービスが今後生まれるかもしれません。