【自分がない人の特徴】その原因と改善策

「ない」という意味を考えますと「存在がない」「意見や主張を持っていない」「行動力がない」「意志がない」などが考えられます。日常生活で、人から「あなたは自分がないね。」や「あなたは自分を持っていない。」などと言われるようなことがあると、かなりショックなことですね。しかし、自分ではそうは思っていないのに「あなたは自分がない」と言われると考え込んでしまうものです。次にご紹介しますのは、管理職候補としてがんばっておられる方が上司から「自分がない」とよく言われるようになった体験談です。 『私は40代後半の年齢に差し掛かった頃、社長から「君もそろそろ管理職になってもらわないといけないな。」と言われるようになりました。その頃から、上司が私に対しての対応がきつくなってきました。もちろん厳しさも必要な立場でもありますが、パワハラに近いことを言われるようになってかなり悩みました。 上司からよく言われるようになったことは「おまえは自分がないんだ!」ということです。「自分がない」ということについて考える毎日が続きましたが、会議では意見も言うし、存在がないようなこともないし、病気いろいろと悩みました。そんな時にある上司から「君の言動には主張が感じられないんだよ。」と言われることがあり、はっと気付いたのです。自分の意見が教科書通りのようなものになっているのではないかということです。 「自分がない」という意味がわかった私は、その日から、あらかじめ調べたことに付け加えるような形で意見を言うようにしました。翌年、私は管理職になりました。管理職登用試験までの間に「自分がない」ということを頭に置きながら言動に気をつけてがんばった結果だと思っています。今後は部下の指導にも役立てていきたいと思っています。』 この方のように「自分がない」ということを解釈して早くに自分の言動を改められたら、何の問題もありません。どちらかと言うと、「自分がない」と言われることで自分の大きなプラスにされたという体験談です。さてここからは、「自分がない」という人の特長についてまとめましょう。

自分がない人の特徴1:人に合わせてばかりいる人

「八方美人」という言葉があります。人あたりもよく素敵な存在として使われる言葉ですが、あまりいい意味で使われることはありません。「自分がない人」も時として八方美人に見られることがあります。「人に嫌われたくない」という思いでうなづいたり同調したりしますので八方美人としてみられるのです。他の人に合わせてばかりですので初めの間はいいのですが、慣れてくると「この人は何にでも人に合わせる「自分がない人」だと信用されなくなってしまいます。 八方美人・・・人に合わせてばかりいる人は「自分がない人」の大きな特徴といえます。こういう人は、その場限りのお付き合いであれば(短期間)八方美人の良い点である「人あたりもよく素敵な存在」として見られることでしょう。しかし、会社で長く付き合っていますと、同町ばかりする人、人の話を聞いていないのではないかと思われる人、適当にうなづいてばかりいる人というように、「自分がない人」であることを見破られてしまうものなのです。そして、遂には「信用できない人」になってしまうのです。

自分がない人の特徴2:変化を嫌うが我慢強さを認めてもらえることも

現状維持を好むという傾向にあるのが、「自分がない」人の特徴です。「自分がない」ので欲を出すこともありませんし常識はずれな行動もとりません。会議などで、新たな取り組みを提案された時には基本的には「現状維持」に賛成しますが、周りの多くが新たな案に賛成した時には、自分の意見を無視してそれに賛成します。「自分がない」人は、変化することを嫌いますが、あえて反対せず多数派に入る傾向にあります。 「自分がない」人は物静かで、いわゆる「イエスマン」です。一般的に「イエスマン」は、自分が反対であっても上司がそういうから仕方なく「イエスマン」になるというものです。しかし、「自分がないイエスマン」は、何の考えもなく言われたことに対して「イエス」と答える人なのです。 また、「自分がない人」は、指示されたことをコツコツと行いますので周りの人には我慢強く映ります。これは、指示されたことは必ずやり遂げるという目標を自分自身で持ちますから、多少のことであれば我慢強く取り組むからです。このことは「自分がない人」の長所と捉えられ、「○○さんは我慢強い人」という評価をされることもあります。次のような意見があります。 『私のオフィスには変わった人がいます。物静かで特に目立たない人で、入社されたときには、おとなしい人という程度にしか思っていなかったのです。1か月、2か月と経過してもその様子は変わらず、上司や同僚が言われることに対して「はい」「わかりました」ということしか言われません。上司から書類のことで叱られたときには「申し訳ございません」なのです。我慢強いという言葉で表せばいいのかもしれませんが、私には「自分がない人」というように映ってしまいます。』

自分がない人の特徴3:優柔不断で決められない

優柔不断という言葉があります。自分で物事を決めることができない人のことを言いますが、「自分がない人」はまさしくこれにあたります。「自分がない人」は自分で決めることができず、人に流されるのも特徴の一つです。よく見かける場面では、数人でレストランに行ったときに、絶対に他の人とは違うメニューを頼むことはありません。誰か一人でも注文したメニューと同じメニューを頼むのです。 物事の決断が遅いという意味です。あれもこれも欲しい、私は○○を食べたいという思いであったにしても優柔不断になり人に合わせてしまうのです。「自分がない人」は、自分で決められない、決めるのが苦手な人でもあるのです。

自分がない人の特徴4:積極的な行動が苦手

会社員としても重要な行動ということについて考えてみましょう。「自分がない人」は、自分で決めるのが苦手ですので、自分から行動することについても苦手です。あれもいいな、これもいいなとメニューを迷うように、行動についても「こう動いていいのだろうか」「この取引きは成立させていいのだろうか」といろいろなリスクを考えすぎてしまう傾向にあります。 結局上司に相談をして「これでよろしいでしょうか。」というお伺いを立てることになり「何年たってもあなたは自分で判断できないのか。」と言われることになるのです。病気がちな「自分のない人」の場合には、上司に対して「何をすればいいでしょうか。」という指示待ちばかりしている人もいます。このように、「自分がない人」の特徴の一つが、積極的な行動が苦手とも言えます。

自分がない人の特徴5:無口

「まじめ」という言葉が当てはまるでしょうか。「自分がない」人の特徴として、自分から行動を始めたり言い出したりすることがありません。会社では自分から物を言うことがありませんから目立たないのも特徴です。「ここにいたの?」「○○さんはまだ発言がありませんが、いかがでしょうか。」などと言われる人がこれにあたります。 「自分がない」無口な人には次のような特徴があります。 ・会議中にどうしてもトイレに行きたくなったのに断って行かない(行けない) ・みんなで遅くまで頑張ったのに「疲れた」と言わない(言えない) ・早く帰りたいのに、一番には帰らない(帰れない) このような傾向のある人は、どの会社にもいるのではないでしょうか。自分で決められないから無口になってしまうのです。しかし、「自分がない人」がこのような態度を続けていると「あの人は何を考えているのか全く分からない」と言われることがあっても、無口であるがゆえに、周りの人たちに対してかなり気を遣わせてしまうことになるのです。そうなってしまうと、周りの人間も「あの人と一緒は嫌だ」という思いを持つようになり、良好な関係作りもできず、友だちもできない状況になってしまうのです。

自分がない人の原因1:なぜ自分をなくしてしまったのか?

ではここからは、「自分がない」ようになってしまった原因についてみていきましょう。「自分がない」人は一体いつからそうなってしまったのでしょうか。生まれた時からという方もおられるでしょうし、最近なったような気がするという方もおられると思います。今現在「自分がない」と悩んでおられる方は、まず「自分がない」と感じたのはいつのことかを次のような原因に心当たりがないかを思い出してみるといいでしょう。

自分がない人の原因2:嫌われるかもしれないという不安

小学校1年生の時に、すでに友だちに嫌われるかもしれないという不安を持って入学されるお子さんもおられます。子どもなんて自分のことしか見えてないのに、そんなことはないと思われる方もいるでしょうが、これは事実です。「自分がない人」は生まれながらにして、ある種の不安を抱えている場合もあります。その原因は、性格であったり環境であったり、家庭教育であったりいろいろですが、嫌われるかもしれないという不安は、この幼少の頃からでき上がってしまっています。 成人してからの場合は、人の好き嫌いが案外はっきりとしてきますから「好きな人には嫌われたくない」という思いが強まります。会社での人間関係をよりよくしようという強い思いを持った時、また、管理職登用に向けての努力の時など、嫌われないようにするために努力をします。しかし、そこでは嫌われるかもしれないという不安が起こります。幼少の頃であれ、会社勤めの時であれ、この「嫌われるかもしれない」という不安が「自分がない」ようになる原因になっていることが多いのです。

自分がない人の原因3:自信を失った

「自分がない」人は、あるきっかけでそうなるのです。その一つが自分に自信を失った時です。受験の失敗や就職の失敗、仕事の失敗など、人は失敗を経験して強くなっていくものなのですが、そうではない人もいるのです。その失敗が原因になって「自分がない人」になってしまったという方も多いです。 失敗は、時として一人で抱え込むことがあります。そうなってしまうと、上述しましたが、失敗を恐れるがゆえに自主性や積極性というものがなくなってしまうのです。「また失敗したらどうしようか。」という思いが強くなって、自ら言動に移すということが怖くなってしまうのです。何もしなければ失敗することもないという思いが強くなるのですね。

自分がない人の改善策1:躊躇せず病院に行くこと

ここに、「自分がない」という悩みを病気では?と思い病院に行って、改善策として医師からの助言で不安を取り除くことができたという方の体験談をご紹介します。 『私は「自分がない」ということで悩んでいます。会社でもそうですが、友人たちと会う時にも「嫌われたくない」という思いが強く働いてしまうのです。「不安」という気持ちが強く、人付き合いがうまくいきませんでした。家で悩んでいた時に、母が「病気というまではいかないだろうけど、改善策として一度病院に行ってみたらどう?」と言われるようになり、神経内科を受診しました。 病院では先生にあらゆることをお話し、結果「不安神経症」という病気だという診断を受けお薬をいただきました。その時のお話では「病気といえば病気ですが、性格上仕方のない部分があります。改善策として勇気を持って自分を出しなさいとはいいませんし、それをすれば、この病気にとっては逆効果だと思います。ただ、人は誰でも好かれたり嫌われたりするものですからね。一番の改善策としてあなたが気の合う人と会う機会を増やしていったらどうかな。でもこれも無理をしないでね。」 私はこの先生の言われる言葉を今でも忘れていません。病気といえば病気だという優しい言葉で言ってくださったこと、改善策として病気だから無理をしなくていいよと言われたこと、そして気の合う人と話す機会を増やすということなど、私が不安に思っていたことを一気に取り除いてくれたのです。「自分がない」と病気ではないかと悩まれている方も多いでしょう。でも私のこの体験から改善策の一つとして少しでも参考にしていただければ幸いです。』 もしあなたが「自分がない」と感じたり言われたりしたときには、病院にいきましょう。病気でなくても早い方がいいですね。これは、以下の克服方法が自分に合わないと感じた方には特におすすめです。以下にご紹介します改善策にはやはり多少なりとも勇気がいります。病院で診察を受け、病気でなくてもすべてを打ち明けることも「自分がない」状態を脱する近道かもしれません。

自分がない人の改善策2:「嫌なことには嫌、違うことには違う」と一度言ってみよう

改善策として「嫌なことを嫌」「違うことは違う」ということは、その場になってみないと言えるかどうかわからないものです。それが言えるようになれば「自分がない」ことを克服できたといえます。これが究極の目標だと考えてください。ですから今「自分がない」と悩んでおられるのであれば、少しずつでもうなづいてばかりいないで「嫌なことは嫌」「違うことは違う」と言うようにしてください。

自分がない人の改善策3:行動した責任は自分にある・・・意見交換を楽しむということ

自分の言動の責任は自分にあります。これは、人として生きていく上での常識です。ですから「自分がない」ことの改善策として、意見を言う人に対して好かれても嫌われてもいいという思いで言ってみましょう。自分の意見はあくまでも自分の意見ですから、意見を言った人も、その意見に対して意見を返してくれます。そのこと(議論)の面白さを感じて欲しいと思います。

自分がない人の改善策4:少しずつ自分を表に出す

「自分がない人」が、その原因を大きく勘違いをしていることがあります。「自分がない」という悩みを、無理に自分を取り戻そうとせず、押し黙っていた自分を目覚めさせると考えるようにすることです。改善策として自分を少しずつ出していくという、ある意味ゼロからのスタートだと考えるようにすればいいでしょう。

【自分がない人の特徴】その原因と改善策 まとめ

いかがでしたか。「【自分がない人の特徴】その原因と改善策」をご紹介しました。日常生活において、「自分がない人」は意思がない人、同調ばかりしている人、積極性のない人ははっきりと言って嫌われてしまいます。信用されないと言ってもいいでしょう。しかし、本当のあなたはそうではないはずです。意思もあるし違う意見も持つことでしょう。 「自分がない人」は、要するにそれらのことを表現するのが苦手な人なのです。原因には、病気など、人それぞれの事情があるでしょう。「自分がない」のはどうしてなのか、また、そのことで苦しんでいるのなら、改善策として病気ではなくてもぜひ病院に行くことも一つの選択肢として考えてみられてはどうでしょうか。