【ARとは】VRとの違いは?注目されるその利用方法などをまとめてみた

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ARとは、拡張現実(Augmented Reality)のことです。現実に見える世界にバーチャルの視覚情報を重ね合わせて表示することで、現実の世界を仮想的に拡張するものです。リアルの視覚情報に何らかの情報を付加して表示するタイプのものがよく使われています。例えば、スマートフォンやタブレットが映し出した画像に特定の情報を付加することで、日常生活での利便性を高めたり、新しい楽しみや利便性を生み出したりしているのです。 現在、AR(拡張現実)がスマホアプリなどで簡単に実現できることから、さまざまな分野での応用が検討されています。その応用は、ゲームなどエンターテインメント関係だけでなく、製造業や医療の分野での様々な応用が進んでいるのです。

ポケモンGO

AR(拡張現実)という言葉を一躍有名にしたのは、あの人気スマポゲーム「ポケモンGO」です。2016年に世界で一大ムーブメントを巻き起こしたのは誰でも知るところです。今さら説明するまでもありませんが、このゲームの中で「AR(拡張現実)モード」にすると、スマホ越しの目の前の風景の中に重なってポケモンなどの可愛いモンスターが現れてくるのです。このような技術をいかして、街中を歩き回ったり、ゲームをきっかけに色々な場所に出かけていく楽しみも与えてくれるのです。

AR(拡張現実)を使ったアプリとは

AR(拡張現実)を使ったアプリには、様々なものが出ています。スマホアプリの開発者であれば、比較的簡単にAR(拡張現実)を使ったアプリを開発できるようになっています。また、AR(拡張現実)を使ったアプリには我々の生活を豊かにする様々な可能性が存在します。このことから、色々なアプリが開発されており、多くの人が実際に利用するようになっているのです。

ARアプリ:天気アプリ

その例として「アメミル」というアプリがあり、実際の雨雲をスマホにかざすことで、その雨雲がどのくらいの雨量をもたらすのか、すぐに表示してくれます。昔から伝わる天気予測法に「観天望気」というものがあって、雲の形などからその場所の天気を予想するものですが、このアプリがあれば雨雲をスマホで写すことで、局地的な天気予報である観天望気ができるのです。以前の観天望気の学習をしたことがありましたが、いちいち雲の形を覚えるのが大変で途中で挫折したことがありました。このアプリがあれば、このような勉強をしなくても簡単にその地域の天気(観天望気が)が分かるのです。さらに、その雨雲が今後どのくらいの雨量をもたらすのか教えてくれます。最近、ゲリラ豪雨など局地的な雨が多い中、このようなアプリは非常に実用的です。

ARアプリ:IKEAカタログ

AR(拡張現実)を使ったアプリとして、IKEAの家具配置シュミレーションが有名です。「IKEAカタログ」というスマホアプリで、ARによる家具配置のシミュレーションが簡単にできます。具体的にどうするかと言うと、IKEAのカタログに商品の対応するマーカーがあるのですが、それをプリントアウトして、その紙を家具を置きたい場所おきます。その後、iPhoneからその部屋を見ると、自分の部屋に家具を置いたイメージを簡単に確認できるというものです。お店に行って、実際にその家具を見てから購入したとしても、少し大きかったとか小さかったとか、イメージと違ったという話をよく聞きます。このARアプリを使えば、そのようなことにはならないのです。ARの正しい使い方と言えるのです。

ARアプリ:Makebox AR

実際の空間にブロックを積み上げていくことで、3Dモデルが作成できる「Makebox AR」というアプリがあります。色を変えて色々な方向に簡単にブロックを積み上げることができます。途中で気に入らなければ、1つ壊して更にブロックを積み上げることができるのです。日替わりで出題される問題にチャレンジしたり、好きな形のブロックを自由に簡単に積み上げることができるのです。ヘッドマウントディスプレイをつけて、出来上がった立体を鑑賞するといった楽しみも可能です。子供と一緒に遊ぶこともできるし、大人が趣味で立体作品を作成することも可能なのです。

ARアプリ:AR tour Ocean

リアルの世界に実物大の魚を泳ぎ回らせることができるアプリが「AR tour Ocean」です。学研の学習図鑑で使用されている 魚達を実際のリアルの世界に登場させることができるのです。マグロ、マンタ、マンボウ、クラゲ、ウミヘビ、ジンベイザメ などの魚が実際の空間の中で突然泳ぎだすのです。水族館に行かなくても、色々な魚を簡単に近くで観ることができるのです。友達や家族をびっくりさせることもできますし、登場させた魚と一緒に写真をとることもできます。子供と一緒に楽しめば、子供の知育や教育に役立つことも間違いありません。実際にリアル空間を泳ぎ回る魚の姿は迫力は相当なものです。子供から大人まで一緒に楽しめるARアプリです。

ARアプリ:わたしのはらぺこあおむしAR

子供向けARアプリとして「わたしの はらぺこあおむし AR」というアプリがあります。このアプリでは、エリック・カールの絵本に登場する「はらぺこあおむし」が登場します。登場するあおむしに、木から落としたリンゴを食べさせたり、切り株の上で眠らせたり、シャボン玉やボールで一緒に遊んだりしてあおむしを成長させます。成長したあおむしはやがて蝶になって羽ばたいていくのです。このゲームでは、育てゲーとしての楽しい一面もありますが、現実の家の中であおむしを育てる感覚を味合うことができ、子供に早くからARを身近に感じさせることできるのです。

VR(仮想現実)とは

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VRとは、バーチャル・リアリティ(virtual reality)仮想現実のことで、コンピューターの中に作られた実際には存在しない空間を、まるで現実であるかのように経験させるテクノロジーである。CG(コンピュータ・グラフィックス)などを利用して、実際には存在しない色々なことを疑似体験することができるのです。

PlayStation VR

VRという言葉の認知度が一気に高まった要因として大きいのが、PlayStation VRの登場です。2016年に登場したソニー・インタラクティブエンタテインメントのPlayStation VRは、VRが家庭で身近に楽しめるものとして、大変な人気を集めました。今まで映画館や一部のアトラクションでしか体験できなかったVRが、5万前後の金額で家庭で気軽に楽しめるようになった衝撃は大きいのです。さらに、今まで遊んでいたプレイステーション4のゲームとして簡単に使えることの意義も大きなものがありました。発売当初しばらくの間は品薄状態が続いたくらい、その人気は加熱しました。現在では品薄状態は落ち着きましたが、そのインパクトは相当なものでした。また発売時に少なかったソフトも徐々に増えてきたため、更に楽しみが増しています。PlayStation VRは、シネマティックモードを搭載しており、大迫力での映画鑑賞が楽しめるといったメリットもあるのです。

ヘッドマウントディスプレイとは

最近よく見かけるVRは、ゴーグルのような形をしたヘッドマウントディスプレイを装着することで簡単にVRが体験できるシステムが急増しています。VRを実現する決め手になるのが、このヘッドマウントディスプレイです。ヘッドマウントディスプレイには、PlayStation VRやVIVE社のものなど数多くあります。ヘッドマウントディスプレイによって、スマホ用ヘッドマウントディスプレイ、PS4用ヘッドマウントディスプレイ、PC用ヘッドマウントディスプレイと幾つか種類がありますので、用途にあったものを購入するようにしましょう。

360°動画、VR映画

今までVRを題材とした映画が幾つかありました。その代表格として有名なのが、映画「マトリックス」です。マトリックスでは、コンピューターが作り上げた仮想現実をマトリックスと呼び、その世界からの解放を描いたものでした。映画の世界では、このようなVRを題材にしたものが多かったのです。 また最近では、話題の映画「レディ・プレイヤー1」の先行公開映像が、VRだけで視聴できるようになったとのニュースがありました。更に映画の映像が360°全て動画で視聴できるVR映画が誕生しています。

その他VR

以前から遊園地では、アトラクションでVRを体験することができましたが、現在はVRを専門に体験できるテーマパークなども出現し、さらに身近に体験できるよういなっているのです。更にVRを使った不動産内見サービスや結婚での360°動画撮影サービス、また普段見ることのできない美しい深海の様子をVR映像で見せることも可能になっています。

AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の違いとは

よく似たような意味に捉えられがちですが、ARとVRの違いとは、どのようなものしょうか。ARとVRの違いについて説明します。

100%仮想と一部現実(実世界)

VR(仮想現実)で実現する世界は、100%全てが仮想ですが、AR(拡張現実)で作り上げた世界は、一部が現実で一部が仮想である部分が違います。VRは全部仮想世界で作り上げることができるのに対して、ARは現実の世界が広がるといったニュアンスがあります。、ARでは、人間が感知できる情報に関してそれを別な機器によって増やし、現実を広げるといった特徴があります。よって、視覚情報の追加だけでなく、香り音などのを付与することも1つの例でもあるのです。

AR(拡張現実)の活用とは:医療分野

大切な人の命を預かる医療分野でも、ARの活用が進んでいます。医療分野でのARの活用最前線について説明します。

ARの医療分野での活用とは:ARmKeypad Air

接触による衛生面を気にする医療現場では、非接触であることが重要ですが、NECが開発したARmKeypad Airでは、AR(拡張現実)技術を使って、腕(arm)に仮想キーボードを映し出すことができますので、このような現場での非接触での操作が簡単に可能になるのです。

ARの医療分野での活用とは:術中ナビゲーション

AR(拡張現実)の医療分野での検討事例として、AR(拡張現実)により手術ナビゲーションがあげられます。コンピューターによって生成された仮想臓器の像を実際の術野に重ね合わせることによって、隠れた部位の位置や形状を知らせることができ、安全な手術の実施を助けるものです。術中ナビゲーションという言い方もあります。このようなAR(拡張現実)ナビゲーションの下で、内視鏡手術を実施したという事例も既に存在しています。

ARの医療分野での活用とは:HoloEyesAR

それから、臓器などの体内の様子を3D画像で表示するiOSアプリ「HoloEyesAR」があります。iPADを使って人体の様子を立体で映し出すことができるので、今まで見えずらかった細部の確認などもより綿密にできるようになりました。また、医療にあまり詳しくない患者への説明時、このアプリを使えば、簡単に体内で起きていることをより具体的で分かりやすく伝えることができるようになったのです。また、表示されている臓器をすり抜けてその先がどうなっているのかまで見ることができるのです。iPADを使えるということも非常に便利な点です。医療現場で使う機器は専用の高価な機器を想像しがちですが、iPADであれば安価に確保できますので、使いだすためのハードルが凄く下がったのです。

ARの医療分野での活用とは:治療後の歯の様子をARで確認

次の紹介するのは、歯科の分野で、歯の治療後のイメージをARで確認するというものです。事前に患者の歯の写真を3Dで撮影しておき、今後治療によって装着する歯のイメージをARの3D画像で表示させます。治療前の写真と治療後の写真を横に並べて、表示させることもできますし、治療法によってイメージが変わる幾つかのイメージを比較してどちらがいいか患者に選択をしてもらうこともできるのです。また患者に歯の治療方針などを説明するときにも役に立ちますし、患者が治療について理解を深めることにもつながるのです。この歯科治療向けのシステムは、Kapanu社が開発したもので、医師や患者双方でのメリットになるのです。

VR(仮想現実)の活用とは:医療分野

VR においても医療分野でさまざまな取り組みが行われています。 その例として、VRを利用した手術シュミレーションがあります。3D-CT画像データから作成したVR解剖図を元に手術の予行演習を行うことが可能になっています。医療分野での手術は、命に係わることであり失敗は許されません。手術は全て本番であり、このような手術トレーニングやシュミレーションが非常に重要になってきます。この技術では、専用のメガネを装着することにより、医師は術野上の空間での3D支援画像を閲覧することができます。また、助手からもサブモニターからARで表示された3D支援画像を双方向で閲覧することができるのです。 この他にも、錯覚による痛み緩和や注意の誘導による治療への不安緩和など様々な医療分野での活用が模索されているのです。

AR(拡張現実)とは:まとめ

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ここまで活用の幅が急速に拡大しているAR(拡張現実)について様々な角度から説明を行ってきました。 ・ARは、Augmented Realityの略で拡張現実のこと、現実の世界に  バーチャルの視覚情報を重ね合わせることで、現実世界を仮想的に  拡張するもの ・ARは、スマホアプリなどで簡単に実現できるようになったため、  さまざまな分野での応用が検討されている。 ・ARを一躍有名にしたアプリは「ポケモンGO」 ・ARを使ったアプリには様々なものがあり、天気アプリ、  IKEAのアプリなどがある ・VRは、virtual realityの略で仮想現実のことで、  コンピューターで作られた実際には存在しない空間を、  まるで現実であるかのように経験させるテクノロジー ・VRという言葉の認知度が一気に高まった要因として大きいのが、PlayStation VR ・ARとVRの違いは、VRは100%が仮想だが、ARは一部が現実で一部が仮想 ・ARの医療分野での活用として、術中ナビゲーションや治療後の  歯の様子を確認できるARアプリなどがある