【就職できない人の共通点?】就活を成功させるために必要なマインドセット

目次

なぜ就職できないのか?(新卒編)

まずは、そもそもなぜ就職できないのかという理由から考えてみましょう。今回は「新卒編」、「既卒編」、「中途編」に分別して記載をしていきたいと思います。 まずは、高校・専門学校・大学などの学校に在学しており、卒業前に就職先を決定している状況で、卒業年と同年のタイミングで就職する「新卒」の就職活動に関して考察していきます。多くの人が通る道でもあり、学生から社会人へと就職して立場が初めて変わる、最も一般的なタイミングでしょう。 就職氷河期を終え、現在では有効求人倍率(就職活動生の人数に対する企業の求人数の割合)も非常に高い水準をキープしています。極端な話ではありますが、自らで志望する企業や業界を就職活動で定めなければ、どこかの企業には内定し就職できるような時代と言っても過言ではありません。しかし、実際には理想的な就職活動を実施できない方も、多くいらっしゃるようです。それはなぜなのか、特に現代の傾向として見られるものを抜粋して記述してみます。

【就職できない理由(新卒編):その1】曖昧な目的意識

ここでの目的意識というのは、「いくつもある業種からその就職先を選ぶ理由は何なのか」や「なぜその会社を就職先として選択するのか」といったような、就職活動を終えるためのものではありません。あくまで、「なぜ就職をするのか」、「なぜその就職先でなければいけないのか」といったような、就職活動で決断した進路のその先、自分の生き方にまで考えを及ぼすもののことを言います。

筆者の経験からもよく実感するポイントの1つ

私もいままで、数千人の学生の皆様と新卒採用でお会いしてきましたが、自分の志望する就職先に入社するまでが最終的なゴールとなって就職活動を行っている方を多く見てきました。しかし、そこまでしかイメージしてない学生の方は、なぜその仕事でなければいけないのか、もしくはなぜその企業でなければいけないのか、別の企業の仕事ではダメだという何か特別な理由でもあるのかと聞いてみると、話すことができません。それは、企業に入るためまでの理由でしかなく、そこに入ってから就業し、何かを成し遂げていく目的を見出すことが出来ていないからです。 就職というのは、あくまで社会人としてどこで、誰と、どのような方法で何のために働いていくのかを選択し、決断するためのプロセスに過ぎません。その認識がなければ、自分のぶれない人生観、生き方の軸はいつまでも見えてこないでしょう。

【就職できない理由(新卒編):その2】個性が希薄だという印象

皆さんは、書類選考や面接選考の就職活動の場において、どのような自己PR表現を使っていらっしゃるでしょうか。下記に示すような経歴をアピールポイントとして利用している方も多いのではないかと思います。

よくある自己アピール例とその懸念点

・アルバイトのリーダー(もしくは時間帯責任者)を任された。 ・サークルの幹部生として役職を務めた。 ・部活動で部長や副部長を任された。 ・留学経験がある。 これらの経験も、非常に素晴らしく堂々と自身の誇らしい経験として、ぜひ周囲にアピールしていただけるものだと思います。ただ、少し注意をしていただきたいことがあります。それは、上記のような経験をしてきた人は、同年代だけでも相当な人数がいるということです。例えば、アルバイトのリーダーポジションや時間帯責任者という立場の人物は、その店舗にも複数名いるケースも多く、ましてや世の中でアルバイトとして働くスタッフを抱える店舗にはほぼ存在する立場であることが考えられます。部活動やサークルの役職者、留学をしたことがある人も同様です。 そのため、上記のような内容をただ経験として話すだけでは、面接官に対して何のアピールもできません。たくさんいる学生の中のひとりとしか認識されず、個性が埋もれてしまい、その個人を採用する企業側のメリットを全く感じることができない要因にもなってしまいます。

【就職できない理由(新卒編):その3】表現力が乏しい

書類選考や面接選考の場において、表現力というものは誰にも必要とされるものです。文字や言葉で伝えるもの、文章として伝えるもの、特に誇張してアピールしたいものなど、内容や本質も様々です。 人にはそれぞれ、語りきれないほどの魅力や経験、十人十色の個性があるかと思いますが、就職活動という場において、それらを企業側の人事や採用担当者の全員が自然に感じ取ることはほぼできないのです。むしろ、企業側は皆様がその「自分らしさ」を就職活動の場で表現することを待っていることがほとんどだと思います。だからこそ、学生の皆様も質問を待つだけではいけないということを、この場でお伝えしておきます。

実例で「表現力」の差を見比べてみると…

例えば、エントリーシートの中の質問で、「学生時代に頑張ってきたことは?」という質問があったとします。その問いに対する答え方は様々ではありますが、2つのパターンで見比べてみましょう。 ■パターン1 私はアルバイトに力を入れてきました。週に4回程度、1日に6時間程度の勤務を通して、お越しいただけるお客様にご満足をいただけるように自分なりにしっかりと頑張ってきました。 ■パターン2 私はアルバイトにおいて、お客様の喜びや幸せな時間を生み出すための努力を惜しみませんでした。週に4回、1日に6時間程度の勤務でしたが、自分にしかできない物事に対する貢献を意識して取り組みました。 上記の2パターンは、伝えようとしている内容こそ同じようなものですが、パターン2の内容や今後の展開により興味が湧くという方が多いのではないでしょうか。同じ内容でも伝え方や表現の仕方によって、ここまで違ってきてしまうぐらい、表現力とは重要なものなのです。

なぜ就職できないのか?(既卒編)

続いては「既卒編」です。現在ではかなり一般的になってきた「既卒」という言葉ですが、まだ身近に感じないという方もいらっしゃるかと思います。改めて解説をさせていただきますと、「既卒」とは高校、専門学校、大学などの学校を卒業後に、まだ就職した経験がない人を指します。よく、「第二新卒」という言葉と混同しがちだと思いますが、「第二新卒」の場合は卒業後1〜3年の早い段階で一度は就職の経験がある人たちを指しますので、違った内容を表現するものです。そんな、「既卒」の方々が就職できないのはなぜか、早速考えていきたいと思います。

【就職できない理由(既卒編):その1】既卒は不利だという考え方

まず、「既卒」という言葉から皆様はどのようなイメージをお持ちになられるでしょうか。現状、私個人の周囲ではこの言葉にマイナスイメージを持つ人が非常に多い状況です。それはなぜかと考察した際に、「既卒者は新卒採用の就職活動で理想的なゴールをできないという結果、何かしらに失敗をした為に再スタートをしようとしている人たち」だという印象を、世の中で抱きやすくなってしまっているからだという結論に辿り着きました。 実際に、「既卒」という扱いを受ける人たちには様々な理由があります。

既卒者になる方の例とその立場に関する考え方

・新卒で就職活動をしていたが、内定を得られなかった。 ・就職活動に積極的になれず、ドロップアウトしてしまった。 ・公務員試験、国家資格試験に受からなかった。 ・内定を得たものの、進路を考え直し内定辞退を決断。 ・海外留学などで、卒業時期にズレが生じた。 上記のような代表例の中でも、少しネガティブな印象を持つものもありますが、決して「就職活動の失敗」ではない理由があることもわかります。しかし、マイナスイメージが一般論として強すぎるために、採用する側も就職活動をしている側も、既卒は不利なのだという認識をしてしまうことが往々にしてあります。その為、自分が「既卒」であることを良い印象として表現できなかったり、受け止めたり出来ないという状況になってしまうのです。

【就職できない理由(既卒編):その2】就職活動の視野が狭い

続いての理由としては、就職活動の領域が限定されてしまっている現状があるということです。「新卒」でも「中途」でもない、では「既卒」の世の中の立ち位置としては何が正しいのか、企業や採用担当者によって非常に様々な捉え方をしているというのが、採用市場の現状となっているようです。

自ら情報を集める積極的な行動力が必要

また企業の採用HPなどを見ても、「新卒」や「中途(キャリア)」の採用情報は明確な窓口もよく見かけますが、「既卒」の窓口をわざわざ明記してくれている企業も現状、とても少ない状況です。事業内容やサービスとして、既卒者に限定した就職情報の提供をしていたり、企業に既卒者をあっせんしている企業も存在しますので、自分一人のチカラで就職活動をするのではなく、視野を広げて情報を自分から獲得していくことは既卒者の就職活動においては大変重要なことだと思います。また、明確な募集要項がHP上などでされていないとしても、まずは問い合わせてみるなど、自分から積極的にアプローチしていくことも非常に有効的だと思います。

【就職できない理由(既卒編):その3】過去・現在の採用市場のギャップ

前述した、それぞれの項目でもご説明をさせていただきましたが、これまでと現在での採用市場のギャップも、既卒者が就職できない理由を後押しする原因となってしまっています。就職氷河期と言われていた時期、新卒採用も中途(キャリア)採用においても、有効求人倍率は「1」を下回る数値でした。言い換えると、全国の就職活動生や転職者の人数に対して、企業からの求人数が下回っているという状況だった為に、就職活動で社会人になる切符を獲得できないという方が必ずいたのです。だからこそ、「既卒」という枠での就職活動は、新卒採用枠や中途(キャリア)採用枠よりも就職できない、しづらいことが当然というイメージになってしまうのです。

過去と現在で採用市場は大きく変わっている

しかし、現在の採用市場は有効求人倍率が「1」をはるかに超える水準となっており、企業を選ばなければ誰もがどこかに就職でき、社会人デビューを飾ることができる状況となっています。実際に、多くの企業においても20代の若年層の獲得、新卒採用枠の不足分の補填などの理由で、既卒枠の積極採用が行われている状況があります。しかし、大変もったいないことに、その現状に気付けていない就職活動生、既卒採用の可能性を見出せていない企業採用担当が存在するという問題があります。過去の考え方がまだ印象に強く、動き出せずにいる現状が足かせになっている状況を脱することができれば、もっと様々な可能性を見出すことができそうです。

なぜ就職できないのか?(中途編)

最後に「中途編」について考察していきたいと思います。前述の「新卒」および「既卒」と同様に、現代社会においてはキャリアに伴った転職活動を行う上でも非常に期待値の高い時期だと言えます。業種や職種によって、多少転職の難易度は異なるものの、どの企業も何かしらのポジションでの即戦力人材を探しており、需要と供給のニーズが合致しやすい状況ではあります。ただ、中途採用市場においても、内定を獲得できる方とそうでない方で、内定獲得数などは個人差が大きく生じている実感もあります。 新卒採用や既卒採用に比べても、これまでの職歴や経験、現在持ち合わせているスキルの汎用性など、たくさんの判断軸から採用の合否だけでなく、給与などの待遇面も決定されることが中途採用の大きな特徴です。損をしない為にも、いろんな部分で注意が必要となります。いくつかのポイントを通して考察してみましょう。

【就職できない理由(中途編):その1】提出書類の精度が悪い

中途採用の場において、書類選考はその人のスキルや経験を選考する側が理解し、自社でも有益な働きを期待できるのかどうか、採用する意味や理由があるのかどうかなどを判断するための大切なプロセスです。新卒採用においては、ポテンシャルを重視し経験やスキルよりも人柄を重視するという企業も往々にして存在しますが、中途採用の場においてはスキルや経験値が伴ってこその人間力、人柄の判断という流れがパターンとしては多いです。 そのため、相手にとってわかりやすく情報をまとめ、見るだけで経験やスキルの程度をイメージしやすい選考書類の作成は、非常に重要となってきます。一例ではありますが、記載されている内容がわかりづらく煩雑な状態であったり、手書きの文字が非常に読みづらく知性のない印象を受ける書類が提出された場合、「雑な人だな」「何が言いたいのか分かりやすく話すことができない」というように選考結果に悪影響を及ぼしてしまうリスクが高いです。しっかりと読む人の立場に立って好印象を持ってもらえるように、考えて丁寧に書類の準備を行ってみてください。

【就職できない理由(中途編):その2】アピールポイントが不明瞭

上記に続く内容として、アピールポイントや自己の強みをはっきりと明確に表記することも非常に重要です。自分がどのような点において強みを持っていて、周囲や他者と比較して効果的な働きかけのできる人材であるのか、採用する理由を企業側が感じられるような内容の作り込みを意識してみてください。書類選考時もそうですが、そこで感じた魅力は面接選考時にさらに深掘りして聞き出そうとされることが多いです。そこまで見越して、自分が自信を持って相手に語れるような経験・スキルの記載をしておけると良いでしょう。企業側の採用担当者が、「この方のここが気になる」というポイントを作り出しておき、ユニークで面白い人材だという認識を作ることができれば理想的です。逆に、一般的な知識や基礎的なスキルなどは、あくまで備わっているものであるという程度の表現にとどめておき、アピールポイントの強調の邪魔にならないように注意してください。せっかくのアピールポイントが埋もれないようにしておくことも重要なポイントのひとつです。

【就職できない理由(中途編):その3】自身の市場価値の認識不足

皆様はご自身が何を基準に採用されるか否か、企業側から判断されているかお考えになられていらっしゃるでしょうか。スキルや技術、経験値などのポイントももちろんですが、「希望条件」も大事なポイントだということを頭の片隅にぜひ置いておいてください。ここで申し上げている「希望条件」というのは、給与や就職時期、複数店舗を展開し配属候補の場所が複数存在する企業であれば勤務希望エリアなど、応募者が就職する企業側に希望する内容のことに関して記載をしております。

企業側の目線で考えると見せ方のポイントが見えてくる

わかりやすく例を申し上げますと、企業の採用担当の立場としては、少しでも安く優れた人材を雇用できることが最も理想のカタチであり、備えている経験やスキルが企業基準に比べて乏しいと見受けられる割に、高い収入や高待遇を求めてくる応募者を採用するメリットは特にありません。したがって、皆様が市場的に自分にはどれほどの価値があるのか、相対的に、客観的に考えていただいた上で、企業側に希望条件を提示するようにしてみてください。妥当な希望内容で交渉するのか、あえて低めの希望内容に止めておき、「この条件なら採用してもいい」と思ってもらいやすくするのか、ここでも重要な駆け引きを行うことができるのです。

就職を成功させるコツとは?

ここまで、「新卒編」「既卒編」「中途編」と様々な切り口で、就活を成功させるためのポイントやマインドセットに関して記述してきました。最後にまとめとして、どのフェーズにおいても重要にしていただきたい、考え方の根源に関して解説させていただきます。

■POINT:1■自分のことをよく知ること

就職活動で重要にしていただきたい考え方として、企業の採用担当者に「自分を採用することで会社にはどのようなメリットがあるのか」をアピールする必要があるということを、ぜひ念頭に置いておいてください。誰にもあるわけではない、その人だけの個性や長所が、就職活動の場においては非常に強い武器となるのです。しかし、本人がその個性や長所をしっかりと分かっていなければアピールすることもできません。相対的に社会の一員として、何が得意でどんな場面で貢献できる人材になり得るのか、ぜひ明確に自分のことを知る努力をしてみてください。

■POINT:2■相手の立場になって考えてみる

自分が伝えたいこと、相手にアピールしたいことなどは各々でたくさん考えや想いがあるかと思いますが、そんな物事も相手の受け取り方が結果的には全てです。自分がとても凄いことだと思っていても、相手にとっては大したことのない場合もあります。そのようなギャップが生まれないように、常にこの言葉やこの想いは、相手にどのような印象を与えるのか、深く考えて行動するように意識してみてください。

■POINT:3■広い視野を持つこと

最後に、皆様の考察や理解だけで物事を決定してしまうのではなく、常に広い視野を持って物事を判断したり、実行に移していただくことをオススメします。「既卒編」でも述べたように、物事の良い悪いを判断するのは皆様の考えではなく、世間の考え方なのです。自分が思っていたり、感じていたりすることだけではなく、他人の意見や考え方、様々な可能性に目を向けて、いまだ見ぬ挑戦のきっかけを逃さないように、ぜひアンテナを張ってみてください。