【スぺ体質】野球選手やサッカー選手に使われる「スペる」の意味とは?

出典:pixabay.com

「スペる」という言葉を聞いたことがありますか?ほかにも「スぺ体質」や「スペランカー」なんて言葉を見聞きしたことがあるのではないでしょうか。 単刀直入に「スペる」の意味をお伝えすると、「故障する」というもの。この記事では、それらの言葉がどんな場面でどのように使われるのか、スペランカーといえばこの人…なんて話まで、詳しくご紹介していきます。

スペるがよく使われる場面

出典:pixabay.com

スペる=故障するという意味ですが、「車がスぺった」「洗濯機がスぺった」なんて使い方はしません。これは基本的に人に対して使う言葉です。特に、スポーツ選手の故障についての話題のみで使われるものだと認識してくれて大丈夫です。 よく使われる場所はネット上。SNSやニュースのコメント欄、掲示板などで見かけることが多いのではないでしょうか。この言葉は、特に野球選手やサッカー選手に対して使われます。というのも、日本ではその2つのスポーツがメジャーで、注目されることが多いからでしょう。野球選手やサッカー選手がケガをすることを「スペる」「スぺった」なんて言い方をします。多くの場合、1度の故障ではなく何回もケガをする選手に対して使われます。

スペるの語源

出典:pixabay.com

さて「スペる」についての概要もわかってきたところで、そもそもの語源についてお伝えします。スペるの「スぺ」とは「スペランカー」のことを指します。そのスペランカーとは何かというと、ゲームソフトの名称なんです。

アクションゲーム『スペランカー』とは

出典:pixabay.com

『スペランカー』は、1983年にアメリカで発売されたテレビゲームです。日本では1985年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されました。どんなゲームかというと、ヘルメットをつけた洞窟探検家を操作して、洞窟の最下層を目指していくという内容。英語でスペランカー(spelunker)には、「洞窟探検家」という意味があります。言葉自体には、「故障する」なんて意味はないのです。 ただ、このゲームかなりシビアにできていてクリアするのが難しいんです。なんといっても主人公(ここではわかりやすく「スペランカーくん」とします)がとにかく弱いんです。ゲームではミスをして残機が減ることを死ぬといいますが、スペランカーくんはちょっとしたことですぐ死にます。 ・段差から足を踏み外して死ぬ ・たいした高低差がなくても、地面の窪みなどで死ぬ ・蒸気、粉、コウモリのフンにあたって死ぬ など、普通のアクションゲームでは考えられないような軽いダメージで死にます。現在はこのゲームの復刻版として『まいにちスペランカー』というアプリがあるので、興味がある方はやってみてはいかがでしょう。無料版もあります。

スペランカーくんのひ弱さが、スペるの語源

このように、とてもひ弱で貧弱なスペランカーくん。ゲーム中に何度も何度もダメになるというこの弱さが、スペるの語源となっているんです。

スぺ体質・スペランカーとは、スペることが多い人を指す

出典:pixabay.com

野球選手やサッカー選手のことを「スペ体質」や「スペランカー」という場合、特に故障が多い人のことを意味します。1回くらいの故障はスポーツをしていれば珍しいことではありませんが、「なんとなくこの選手ケガ多いな」と思うことがあるかと思います。たいていそういった選手は、スぺ体質、スペランカーと不名誉な称号を与えられてしまい、「あの選手またスぺった」なんて言われ方をするようになるのです。

スペる野球選手

出典:pixabay.com

具体的にスぺ体質やスペランカーと呼ばれた、もしくは呼ばれている野球選手はどんな方がいるのでしょうか。

多村仁志(横浜~ソフトバンク~DeNA~中日)

現在は野球解説者として活躍されている多村仁志さん。走攻守揃ったプレイヤーで、野球好きなら知っていて当然の選手でした。実はスペランカーといった場合、この方だけを指すこともあるんです。スペランカーといったらこの人、というくらいケガの多い選手だったんですね。 1997年に公式戦初出場を果たすのですが、その年に肩にボルトを入れるほどの大ケガを負ってしまいます。もともと能力は高い選手なので、ブランクがあってもまた一軍に戻ってきます。このあたりはさすがですね。それでもとにかく常にケガが多いんです。その後も、左手を痛めたり、腰痛を患ったり、手首を痛めたり、脱水症状になったり風邪をひいたり、ものもらいになったり…と痛めていないところがないのではと思うほど。たいていの場合はプレー中のケガなのですが、ポスター撮影でジャンプをした際に、右足をねんざしたこともあります。 そんなケガにも負けず、プレーで球界に名を残したことは間違いありません。人気、実力のある選手でした。

川端慎吾(ヤクルト)

川端選手は2018年現在も、東京ヤクルトスワローズでプレーをする現役選手。川端選手は2015年には首位打者と最多安打のタイトルを獲得し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、セ・リーグクライマックスシリーズMVPにも選ばれた実績を誇る名選手です。 そんな川端選手は、入団当初から高卒ルーキーとして大きな期待を寄せられていたのですが、プロ入り2年目に試合で左手薬指を骨折。その後も川端選手は肩痛、手首の損傷、足の骨折など、シーズンを通しての活躍ができない状態が多くなりつつも、しっかり復帰して実績を残してきました。 しかし、川端選手は2017年のキャンプ中に椎間板ヘルニアを発症し、手術まですることになり、このシーズン中に実践復帰することはありませんでした。しかし2018年に川端選手は復帰を果たして試合出場もしています。川端選手の今後のさらなる活躍に期待したいですね。

スペるサッカー選手

出典:pixabay.com

野球選手だけでなく、サッカー選手にもスぺ体質で有名な人たちがいました。

小野伸二(浦和~フェイエノールト~浦和~VfLボーフム~清水~ウェスタン・シドニー~札幌)

子供のころから天才と称され、日本代表のMFとしても活躍した小野伸二さん。普段サッカーを観ない人でも存在を知っていることでしょう。 1999年にシドニーオリンピックの一次予選で相手選手のタックルを受けて、左膝靭帯を断裂。これをきっかけに故障に悩むことになります。足が命のサッカーで、足のケガを頻発するようになり、小野伸二さん自身としては思うようなプレーができずにヤキモキしていたのではないでしょうか。

山田直輝(浦和~湘南~浦和)

現在も浦和レッズに在籍している山田直輝選手。U-17、U-20を含め、日本代表としてのプレー経験を持ちます。 2008年にプロ入りしましたが、2010年に右脚亀裂骨折、右腓骨亀裂骨折、2012年には左膝靱帯を損傷。中学時代から腰椎分離症があり、故障・復帰を繰り返すことが多くなっています。2018年現在も骨折して、今季中の復帰が難しいかもといわれています。 才能があるだけに、自身も周囲も、サポーターたちも、山田直輝選手のスぺ体質を悔やんでいることでしょう。

「スペる」の意味についてのまとめ

出典:pixabay.com

「スペる」という言葉の意味を解説してきました。スポーツに故障はつきものです。そんな中でも、比較的短い期間で故障を繰り返す野球選手やサッカー選手を「スぺ体質」や「スペランカー」という表現をしていることがわかりました。 野球選手でいえば、打って、投げて、走って、とあらゆるプレーをこなさないといけないので、体にも負担がかかることでしょう。また、デッドボールでの故障も多いほか、選手同士の接触でも大ケガをすることがあります。サッカー選手はそもそも接触プレーが多く、相手の危険なタックルなどでケガすることも多々あります。 今回例に挙げた選手たちも、「スペランカーじゃなかったら…」なんて話が何回も繰り返されてきたことでしょう。それほど期待値が高く、惜しいなと思えるような才能の持ち主たちなのです。スペ体質で話題になることは決して誰も望んでいませんが、そういったケガにも負けずに懸命なプレーを見せてくれる選手たちだからこそ、胸を打たれることもあるのではないでしょうか。