「ご留意ください」の意味や使い方/「ご了承~」等の類語や実用例文5選

「留意(りゅうい)」とは、心にとどめる、気をつける、頭の片隅に置くという意味があります。「留」は留めるという意味で、「意」は意見、意志という意味になります。これらをまとめて「ご留意ください」を説明しますと、「(ある物事や事象を)心にとどめて気をつけてください」という意味になります。では、「ご留意ください」はどういう場面で使うのが正しいのでしょうか。ビジネス用語として使い方をマスターするにあたって、例文を交えながらご紹介していきます。

「ご留意ください」の意味や使い方・ポイント1:相手との関係をよくしたい時

使い方 ○お世話になりますが、よろしくご対応ください。今後とも私どものことをご留意いただきますようよろしくお願いいたします。 ○ご依頼いただきました内容につきまして、本日対応させていただきますのでご留意いただきますようお願いいたします。 ○お電話にてお願いいたしましたことにつきまして、ご留意いただきますようにお願いいたします。 ポイント 「ご留意ください」の本来の意味を知らないと、このような使い方をすると相手に伝わらないかもしれませんね。ただ、このような使い方を知っている方に対して使うと、間違いなくあなたは「意味の分かっている人」としてビジネスにおける評価は上がります。「心に留めてください」という、言わば、私のこと(人や内容)をしっかりと覚えておいて下さいという意味合いで使うのです。このような「ご留意ください」の使い方は、柔らかい感じで相手に伝わるものです。

「ご留意ください」の意味や使い方・ポイント2:健康を案じる時

例文 ○先日の会合ではお元気そうで安心いたしました。これからますます寒くなる季節を迎えます。健康にはくれぐれもご留意くださいますように。 ○新たな年を迎え、ますますのご活躍をお祈りいたしますと同時に、体調管理にはご留意くださいませ。 ○長い会議でお疲れが出ませんようにご留意ください。また、明日も引き続きよろしくお願いいたします。 ポイント 体調管理を気遣うという意味で「ご留意ください」という使い方をする例文です。この使い方をすると、健康について心配していることが印象的に伝わります。例えば恩師や大先輩など、自分よりある程度年上の方に対しては「くれぐれも」という言葉と一緒に「ご留意ください」を使うと、より意味が分かっている人として気遣っていることが伝わります。

「ご留意ください」の意味や使い方・ポイント3:「禁止」を柔らかく伝えたい時

例文 ○当病院の敷地内は禁煙になっておりますのでご留意くださいますようお願いいたします。なお、喫煙所は当施設西門を出た所にございますので、そちらをご利用ください。○来週月曜日の会議はよろしくお願いいたします。なお、会場となります会議室内での飲食は禁止になっておりますのでご留意ください。 ○当館の備品につきましては、すべてレンタルになっております。館外への持ち出しにつきましては一切禁止になっておりますのでご留意いただきますようお願いいたします。 ポイント 一般的に会社や施設において、禁止になっている事柄を啓発したいという意味で「ご留意ください」を使います。ただ、「禁止」を伝えるときには、文面や掲示をして知らせる場合に使うようにします。実際に述べたり放送したりする場合には、同義語の意味として「ご理解、ご協力をいただきますようお願いいたします。」という言い方をします。

「ご留意ください」の意味や使い方・ポイント4:重要なことを伝える時

例文 ○ただいまより今回の採用試験における説明を行います。内容につきまして、くれぐれも遵守していただきますようにご留意くださいますようお願いいたします。 ○この集団面接におきましては、お二人の違ったお考えの講師の方のお話を聞いて、どちらかの立場で討論いただきます。お話を聞く上でご留意いただきますようにお願いいたします。 ○今から申しあげることにつきましては、この会社のルールですので、しっかりと聞いていただきますようご留意ください。 ポイント ここでの「ご留意ください」は、「気をつけてください」という意味合いがあります。ビジネスシーンにおいては、重要なことを伝えたい場面が多々あります。特にこの場合の使い方は、「ご留意」という言葉でないとだめでしょう。同義語の意味としての他の表現は使うことを避けてください。

「ご留意ください」の意味や使い方・ポイント5:約束をする時

例文 ○毎週実施しております○○会の話し合いにつきましては、今後、○曜日の○時に変更になります。ご案内しますと共にくれぐれもご留意ください。 ○次回の定例会議におきまして、「今後の○○のあり方」の資料を持ってきていただくようお願いいたします。開始時間、場所とともにお知らせしておりますが、ご留意いただきますようお願いいたします。 ポイント はじめの例を見ていただくと、今後継続して曜日と時間が変更になるという意味でのお知らせの中で「ご留意ください」が使われている例です。これが「今後」ではなく「来週のみ」という意味での変更の場合はどうでしょうか。 ○○○会の話し合いにつきましては、来週に限り、○曜日の○時に変更になります。ご案内しますと共にくれぐれもご注意ください。 となるのが一般的です。一時的に変更になるので注意してくださいという意味合いがあるのです。

「ご留意ください」の意味や使い方・ポイント6:場所を知らせたい時

例文 ○入社試験会場に着きまして連絡いたします。○階第3会議室になりますので、ご留意ください。 ○来週実施予定の「○○についての意見交換」は、第1会議室から第3会議室に変更になります。ご留意のほどよろしくお願いいたします。 ポイント 場所を知らせるときには、頭の片隅において置いてくださいという意味合いがありますので「ご留意ください」を用いるのが一般的です。記憶にとどめておく程度の意味内容の場合には「ご留意ください」を用います。

「ご留意ください」の意味や使い方・ポイント7:注文の確認をしたいとき

例文 ○お客様のご注文は○○でよろしいでしょうか。ご注文の商品につきましては、発送まで2営業日をいただいておりますのでご留意いただきますようお願い申しあげます。 ○弊社とご契約いただきありがとうございます。今後の日程につきましては、商品が届き次第ご連絡申しあげますのでご留意いただきますようお願いいたします。 ポイント 商品や取引きのやり取りの中で「お願いします」という意味で「ご留意ください」がよく使われます。相手に対して確認を入れておきたいときに使います。この例文にありますように、本来なら規約に書いてあるが、失礼がない程度に念を押すという意味で使われるのが一般的です。

「ご留意ください」の意味や使い方・ポイント8:ポイントを伝える時

例文 ○次の会議において、○○に関しての説明の中で、A案に関しては特によく読んでおいていただくようご留意の上ご参加ください。 ○留意事項は、次の3点になります。よく読んで回答するようにしてください。なお、留意事項の内容とはずれた回答については採点の対象になりません。 ポイント ここでご紹介した例文にありますように「ご留意ください」という意味で「ご留意の上」や「留意事項」という使い方をする場合もあります。いずれの場合も、ポイントの重要性を相手に伝えたい時に使います。

「ご留意ください」の意味や使い方:こんな類語が!

1.「ご注意ください」

「ご留意」と「ご注意」の違いは何でしょうか。漢字を見た感じや言葉として発した受け取り方で違いがあることにお気づきでしょうか。「注意」はやはり少しきつい感じになりますね。「ご留意」は心に留める、「ご注意」は気を付けるという違いになると捉えるとわかりやすいですね。 また、継続性という意味でも「ご留意」と「ご注意」では違いがあります。「ご留意」は継続して心に留めてほしい、「ご注意」は、今気を付けてほしいという感じになります。このように、「留意」と「注意」を使い分けることがビジネスシーンにおいて留意していくことだということになります。 ビジネスシーンにおける「ご留意ください」と「ご注意ください」の意味の違いの例文をご紹介します。 ○社内規定にありますように、コンプライアンスの遵守につきましては、社会人として大切な内容です。しっかりと読んでいただきご留意くださいますようにお願いします。○社内規定の第○条にありますハラスメント行為は、絶対に行わないようにご注意いただきますようお願いします。 一つ目の例文では「柔らかく広報している」という感じの意味合いになりますね。二つ目の例文については、「強くお願いしたい」ということです。「ご注意ください」がきつく聞こえる分、こういうときには効果があるということです。このように、使い方を意識して使い分けるようにしましょう。

2.「ご了承ください」

「ご留意ください」の類語には「ご了承ください」があります。「ご了承」には、決まっている事柄や出来事について改めて知らせて承知してもらうという意味があります。基本的には、相手に対して全面的に受け入れてもらいたいという意味合いの使い方をします。言葉の受け取る感じとしても「ご留意ください」のような柔らかい感じはなく、強めの敬語表現ということになります。 例文 「本日は雨天のため実施できませんのでご了承くださいますようお願いいたします。」

3.「ご承知おきください」

「ご承知おきください」は上述の「ご了承ください」と同じような感じで使われますが、「ご承知おきください」の方がやや柔らかい感じを受けます。「知っておいて下さい。」と「知っておいてくださいね。」というわずかな違いだと受け止めておいてもいいでしょう。 例文 「返品につきましては今後一切お受けできませんのでご承知おきください。」

4.「お含みおきください」

「ご留意ください」の意味にあります「気に留めておく」ということを言い表すときに「お含みおきください」を使います。 例文 「当ホテルでは、○○水を使用しております。より安全にお使いいただいておりますことをお含みおきください。」

5.「ご理解、ご協力を賜りますようお願い申しあげます。」

大勢の方にお願いをしたいときに「ご理解、ご協力を賜りますようお願い申しあげます。」を使います。「ご留意ください」というときつく聞こえるが、守っていただかなければならないという場面で使います。 例文 「本日の催しにおきましては、写真撮影等はできませんので、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申しあげます。」

「ご留意ください」の意味や使い方/「ご了承~」等の類語や実用例文5選 まとめ

いかがでしょうか。「ご留意ください」の意味については、「ご了承ください」などの類語を見ていただいてもわかりますように、相手に対しての配慮ということを表しています。類語の中にも、その場に合った使い方をすることで、相手に与える印象が変わりますね。類語も参考に使い分けていただくといいでしょう。