【エクセル】シートの保護の解除やファイル等へのパスワードの解除方法

エクセルは表計算ソフトのひとつですが、非常に多くのユーザーがおり、様々な資料のフォーマットとして使われることも多いです。単に表を作成するためだけでなく、場合によっては文書作成に適していることもあります。どちらにしても重要な情報を扱う可能性が出てきます。 また、エクセルファイルは同じ職場の人間や仕事上関りのある人と共有して使うこともあります。信頼できる人同士であればセキュリティ上あまり問題がないようにも思えますが、その人自身に悪意がなくてもセキュリティ対策をしていないことによって中のデータが盗まれたり、ファイルを壊されたりすることもあります。 そこでエクセルファイルに対して攻撃ができないようにする方法としていくつか考えられるものがあります。ひとつはパソコンそのもののセキュリティを上げることです。外部者が勝手にログインできないように設定をすることや、セキュリティソフトをインストールしておくなどのやり方があります。 では直接的にエクセルファイルのセキュリティを上げるためにはどのようにすれば良いのでしょうか。エクセルの場合、もともとエクセル自身が持つ機能として「保護」というものがあります。ファイルやブックの保護をすることが可能になり、使い方を覚えておけば簡単に解除もできる便利な機能です。情報の機密性が高い場合には「保護」の機能を使い、エクセルファイルにパスワードをかけるなどしてセキュリティを上げておくようにしましょう。 また、パスワードの解除方法についてはソフトなどを紹介していきますが、エクセル2013かエクセル2016かによって違いがあります。エクセル2013を境に解除用のソフトのバージョンも異なるので、2013か2016か、バージョンをよく確認するようにしましょう。基本的な保護や解除については2013でも2016でもあまり違いはないので操作方法についてはそのまま適用しても問題はありません。

エクセルの「保護」の使い方と「解除」の方法

具体的にエクセルファイルに対する保護の仕方を紹介していきます。また、一度保護した場合の解除の仕方についても紹介していきますが、その前に「読み取り専用」などの機能について説明していきます。

「書き込みパスワード」と「読み取りパスワード」によるエクセルの保護

エクセルファイルに対してできるセキュリティ対策にも種類があります。もっとも推奨される方法であり、一般的にセキュリティ対策としてもイメージされるものとして「ファイルの暗号化」があります。この場合エクセルファイルを開く際にパスワードを求められます。このパスワードを正しく入力できなければ当然ファイルを開くことができず、中のデータを編集することも見ることもできなくなります。 次に、「読み取りパスワード」を設けるという方法です。こちらもファイルの暗号化でロックをかけたように、パスワードの入力ができなければファイルを開くことができません。さらにパスワードの入力によってファイルを開いても読みより専用ファイルとして表示されるのみで中身の編集はできません。相手にデータの加工をさせる必要がなく、見せたい場合だけに有効的です。 最後は「書き込みパスワード」を設けることです。こちらはエクセルファイルのデータを書き込みするためにパスワードが必要となります。一定の者だけに編集させたい場合に使うことができるでしょう。

「書き込みパスワード」を設けた場合の注意点

エクセルファイルをパスワードで保護する場合でも、「書き込みパスワード」を設けたときには注意があります。この保護をすることでデータの編集をできなくさせることができますが、パスワードを知らなくても見ることは可能となります。ファイルの中を見られてはいけない場合にはこの設定では不十分です。書き込みパスワードの入力に失敗した場合には「読み取り専用」としてファイルが開かれることになります。 さらに重要なのは、別名保存によって同じデータを持ったファイル、もしくは元のデータから編集したものを残すことができます。元のファイルそのものは変更を加えられることなく保護が可能ですが、そのデータを複製することはできるということを覚えておきましょう。あくまで作成したファイルそのものが保護されるにとどまります。

エクセルファイルを暗号化して保護する方法

ここから実際の手順を見てきます。 エクセル画面上部にあるリボンの中から「ファイル」タブを選択します。そして画面左に出てくる「情報」を選択すると、「ブックの保護」が出てくるのでこれをクリックします。いくつかの項目が出てくるので「パスワードを使用して暗号化」を選びましょう。パスワードの入力画面が出てくのでここにファイルを開く際に入力するパスワードを2度入力すれば完了です。

パスワードに関しては、忘れてしまうと回復ができないためどこか安全な場所に残しておくと良いでしょう。またパスワードの入力画面では文字が黒丸で表示されるため分かりにくいですが、大文字と小文字は区別されます。セキュリティ向上のためには大文字と小文字を組み込むことが重要ですが、その分忘れてしまったときには思い出すのが大変になってしまうでしょう。 いざという時には後述する「エクセルパスワード瞬時解除forexcel」などを使うことで解決できるケースもあります。このソフトによってパスワード瞬時解除が可能になります。ただし対応バージョンが2013を境に解析ソフトも変わるので、「エクセルパスワード解除forexcel2016」というほぼ同種のソフトを使うようにします。 ちなみに上記の方法でファイルを保護すれば「ブックの保護」の項目に黄色い背景が付されます。これで現在保護されているかどうか確認できますが、ファイルに通常の編集を加えたとき同様、その後に保存をしなければ保護が反映されません。

エクセルファイルの保護状態を解除する方法

上の方法でファイルの保護をした場合、これを解除する方法は知っていなければ少し混乱してしまうこともあります。なぜなら「解除をする」等のボタンが存在しないからです。 実際に解除をするには保護をしたときと同じように「ファイル」タブから「情報」、「ブックの保護」、そして「パスワードを使用して暗号化」の項目をクリックします。すると設定時と同じ画面が表示されますが、保護をしようとしたときと違うのはすでにパスワードが入力されているという点です。解除をするにはこの入力情報を削除し、空欄にしたまま「OK」を押せば完了となります。

「読み込みパスワード」や「書き込みパスワード」で保護する方法

「読み込みパスワード」や「書き込みパスワード」を使ったエクセルの保護では「ファイル」タブから「名前を付けて保存」に進む必要があります。ここをクリックすればダイアログボックスが出てくので保存するフォルダに移動後ファイル名の入力などと合わせて画面下部にある「ツール」をクリックします。いくつかメニューが出てくるので「全般オプション」を選択します。読み取りパスワードと書き込みパスワード両方の入力画面が同時に出てくるので適用させたい方にパスワードを設定して「OK」を押せば完了です。もちろんファイルの保存は忘れないようにしましょう。

「読み込みパスワード」や「書き込みパスワード」を解除する方法

ファイルの暗号化から保護したときの解除方法のように、「読み込みパスワード」や「書き込みパスワード」でもまずは設定画面に進みます。パスワードの入力画面で保護の解除をしたいものに関して入力欄を空白にして保存をすれば解除が完了となります。

ブックの保護と解除方法

言葉に惑わされないようにする必要がありますが、ここで言うブックの保護とファイルの暗号化において出てきた「ブックの保護」は異なります。 ここではファイルそのものではなく、ブックの構成についての保護となります。しかしリボンに表示されている設定ボタンでは「ブックの保護」という表示になっているので注意しましょう。リボンにある「校閲」タブから確認することができます。ファイルの暗号化と同様に「ファイル」から「情報」、「ブックの保護」、そして「ブック構成の保護」をクリックしても同じことができます。あとはこれまでと同じくパスワード入力画面が表示されるのでここにパスワードを打ち込みます。 ブック構成の保護をすれば、他のユーザーによってワークシートの追加や移動、削除、名前変更などができなくなります。しかし構成が保護されるのみでありセル内に文字や数字を打ち込むことは可能です。

これを解除するには同様に「校閲」タブにある「ブックの保護」をクリックします。あとはパスワードを入力すれば完了です。保護された状態だとアイコンに背景色が付されているため色で確認ができます。

シートの保護と解除方法

最後にシートの保護について説明します。ブックの構成について保護したときと同じく「校閲」タブに進み、「シートの保護」をクリックします。そしてパスワードを入力すれば完了です。 しかしシートの保護の場合、設定できる項目が非常に多彩です。設定したシート内において文字の入力をできなくしたり行や列の変更を加えられ無くしたりできます。 解除方法はブックの解除と同じで、「シートの保護」をクリックし正しいパスワードを入力すれば解除完了となります。

エクセルで使える保護解除ソフト

エクセルで保護の設定をした場合、のちにパスワードを忘れてしまって困ってしまうこともあります。このようなときにはパスワードを解析し、保護の解除を手伝ってくれるソフトがあると便利です。こうしたパスワード解析ソフトにも様々な種類があり、有料ソフトと無料ソフトなどに分けることもできます。一般的に有料ソフトのほうが機能も豊富で色んな状況で使うことができますが、それほど活躍の場面がないのが通常なので、個人的にエクセルを使っている程度であればまずは無料のもの、「エクセルパスワード瞬時解除forexcel」などを選ぶと良いでしょう。 ただしこれらのソフトは自分用に使うようにし、第三者のファイルに対して勝手に解析をしてはいけません。

エクセルパスワード瞬時解除forexcelが有名

エクセルファイルのパスワードを解析するためのフリーソフトとしては「エクセルパスワード瞬時解除forexcel」が有名です。これを使えば「パスワード解除」のボタンが表示されるようになり名前の通りパスワード瞬時解除が可能になります。

しかしこのエクセルパスワード瞬時解除forexcelでは2007・2010・2013が対応しているエクセルのバージョンとなります。2016版ではエクセル側のセキュリティ能力が向上しており解析がこのソフトではできません。 そこでエクセル2013よりあとのバージョンで使うには「エクセルパスワード解除forexcel2016」を使うようにしましょう。こちらであればエクセル2016にも対応しており、OSがWindows10であっても対応できます。

エクセルパスワード瞬時解除forexcelの使い方

パスワード解除用のソフトを使うには事前にマクロに関してセキュリティ設定の変更が必要になります。 「ファイル」タブから「オプション」に入り、「セキュリティセンター」、そして「セキュリティセンターの設定」をクリックします。 ウィンドウが新たに開くので、「メッセージバー」タブから「ActiveX コントロールやマクロなどのアクティブコンテンツがブロックされた場合、すべてのアプリケーションにメッセージバーを表示する」をチェックします。 もう1つすべき設定として、「マクロの設定」タブから「警告を表示してすべてのマクロを無効にする」にチェックを入れます。 その後「OK」をクリックしてウィンドウを閉じることを忘れないようにしましょう。 あとはソフトをダウンロード後、アドインのインストールを行えばエクセルに「パスワード解除」のタブが追加されます。実際に解除をしたい場合は、リボン内にある、解除したい対象のボタンを押せば完了です。

エクセルの保護・解除を覚えてセキュアにしよう

エクセルではファイルに対する保護やブック構成、そしてシートの保護など、用途に応じたセキュリティ対策を講じることが可能です。いずれも設定や解除も簡単にできますが、パスワードの管理には十分注意しましょう。外部に漏らさないだけでなく、自分自身でパスワードが分からなくなるという事態もよくありません。「エクセルパスワード瞬時解除forexcel」などによって解除は可能ですが、バージョンが2013か2016かによって解除用のソフトのバージョンも異なるということは覚えておきましょう。使える機能にも限りがあるのでできるだけ自己管理を怠らないようにしましょう。