【一念発起】意味・読み方・例文・類語・英語表現/一念発起してすべき事5選

まず一念発起の読み方は「いちねんほっき」です。「はっき」ではなく、「発」の古い読み方である「ほつ」になりますから、まずこの点で恥をかかないように、意味の前に読み方をしっかり覚えましょう。

一念発起の意味は?

では一念発起の意味はどのようなものなのでしょうか。

一念発起の意味とは?

辞書的に言えば、一般的な意味での「一念発起」とは、「従来の考えを改め、何事かを成し遂げようと決心し、一生懸命それに向かって励むこと」を言います。しかし元々は仏教用語ですので、狭い意味で言えば、「思い切って今までの俗な人生を捨てて、仏道に入り、悟りを開くために修行に入ろうと決心すること」を指します。

言葉の意味を分解すると「一念」は、1つのことを一心に思うという意味で、「発起」とは「決心する」という意味です。

たとえば、今まで、やりたいと思いながらもなかなか日常の些事に紛れて取り組めず、時間ばかりが過ぎていくことを改めて感じて、「このまま一生終わっていいのか」と気づくことが誰にも起こり得ます。その時に、そう思ったことをきっかけにして「今から変わろう」「今から取り組もう」と決意する時に「一念発起」という言葉を使う、という意味です。

ですので、一念発起の例文としては、
例文1「転職に向けて一念発起して資格の取得に向けて勉強を始めた」
例文2「健康診断で余命を宣告されて、一念発起して禁煙した」
例文3「白馬の王子様が迎えに来るのを待つのはあきらめて、一念発起して自分で婚活を始めた」
などになります。

一念発起の語源は?

では一念発起のそもそもの語源はどういうあたりにあるのでしょうか。

元々は、奈良時代に日本に入ってきた仏教の華厳経の中に「一念発起菩提心」という言葉があり、読み方は「いちねんほっきぼだいしん」と言い、これが語源だとされています。

この言葉の意味は「仏に自分を捧げる強い気持ちを起こし、悟りに向かって修行に入る気持ちを持って行動に移す」ということです。ですので、狭い意味で言うと一念発起とは、「仏道の修行に励むように決心すること」になるのです。その意味が転じて、日常でも「決心して何事かに取り組む」ことを一念発起というようになったのです。

一念発起の類語は?

ではこの一念発起という言葉には、同じような意味の類語があるのでしょうか。実はあまり多くはありませんし、そちらの言葉は多用されていませんが2つほど類語があります。

類語1「感奮興起」

1つ目の類語は「感奮興起」で読み方は「かんぷんこうき」です。

この意味は、「感奮」は心を何かの刺激によって強く奮い立たせることで、「興起」も同じく奮い立つように決心すること、です。ですので同じような意味の言葉が2つ重なって、「感奮興起」とは「何かに奮い立って決心し、行動を起こすこと」の意味になります。

類語2「緊褌一番」

2つ目の類語は「緊褌一番」で読み方は「きんこんいちばん」です。

この意味は「緊褌」は「褌」、つまり「ふんどし」をしっかり締めなおす、ということで、「一番」は思い切ってやってみる、ということになります。「ここは一番頑張るぞ」の「一番」と同じ意味です。

従って「緊褌一番」の意味は、難しい仕事や勉強、あるいはトライアルする何事かを前にして心を引き締めて、それに思い切ってチャレンジする、ということになります。

なかなか両方とも今はあまり使われない類語ですが、いつも「一念発起して」ばかり言っていると、「一念発起君」などとありがたくないあだ名がつくかもしれませんから、このような類語も覚えて使うと知性が感じられてよいでしょう。使わなくてもこの類語が出てきた時に、さりげなく読み方を知っていることを示せたら株が上がるかもしれません。

一念発起を英語で表現すると?

この一念発起は当然英語でも表現できます。ただし、「cats and dog」が大雨を示すように、一念発起を何かの「慣用表現」で言うことはあまりなく、あくまで直訳的な英語になります。

一念発起の英語の訳は?

一念発起の英語表現は辞書にもよりますが以下の3つが多く用いられるようです。

”make up one’s mind to do”
これは「自分の気持ちをそれをすることに向けて準備する」という意味なので、一念発起のかなり直訳的な英語になります。

”be resolved to do something”
この英文の意味は、何かをすることをresolveした、ということですが、resolveの意味は「決意する、決心する、決議する、議決する、解決する、晴らす、解明する」などになりますので、言葉の内容的な気持ちの勢いから言うと、かなり一念発起に近い語感の英語になります。

”have a wholehearted intention”
この英文の意味は、wholeheartedなintentionを抱く、ということでwholeheartedは日本語ではよく「一意専心」などと訳されています。ですので、これが例文の中では1番慣用表現的な英語の言い回しになるかもしれません。そしてintentionは「意図、意向、目的」という意味ですから、つなげるとこの英文の意味は「一つのことに気持ちを固めた意思を持った」というようなことになります。

一念発起を使った英語での例文は?

これらの英語を使った例文をいくつか挙げておきましょう。

例文1 The birth of his son makes him resolving to work from indolence.
息子の誕生が彼をだらけた生活から仕事をしようと一念発起させた

例文2 Ben not only saved his money, but also studied his profession hardly to be someone
ベンはその金を貯めただけではなく、「何者かに」なるために、自分の専門分野を必死に勉強した

一念発起して取り組みたい5選

ここまで一念発起の「意味」について解説してきましたが、ここからはそれでは何に一念発起したらよいのか、ということをいくつか例を挙げて行きます。自分も怠惰な生活から抜け出して一念発起して何かしたいけれど、何をしていいのかわからない、という人は是非参考にしてください。

一念発起して取り組む「英語の勉強」

まず多くの人が一念発起する対象としてNO1に挙がってくるのが「英語」でしょう。今やビジネスをする上でも英語は必須スキルになっています。会社で昇格するにも、転職して年収を上げる上でも、あるいは仕事そのものをうまく進める上でも英語のスキルはあっても困ることはありません。

しかしそのように考えて、一念発起して英語の勉強は始めてみたものの、仕事の忙しさや、終業後の飲み会などに事紛れて、三日坊主で終わってしまう、という人が多いのもまた事実です。

そのような人は、まずは5分刻みで英語の勉強計画を立てることをおすすめします。なぜ5分かというと、5分なら仕事の隙間や通勤時間中にとることが簡単なこととと、5分ならほとんどの人が集中力を切らさないで済むからです。

たとえば、英単語を覚える、英文を速読する、音声を聞きながら一緒に音読するシャドーイングをする、英語のニュースを聞く、など5分ならできそうではありませんか。

しかしこの5分を朝昼晩の3回、毎日続ければ、1年間で91時間の英語の勉強をしたことになります。それだけ勉強すれば、たとえばTOEICのスコアも100点くらいは上がるはずです。

一念発起して取り組む「資格の取得」

また仕事のスキルとして必要なことは英語だけではありません。その仕事特有のスキルを身につけている、ということを証明してくれる「資格」を取得することもまた一念発起してトライするだけの価値があることでしょう。

しかし闇雲に資格を取っても、今はやりの「資格マニア」になるだけで、自分のスキルアップにも昇進昇格にも、年収アップにもつながりません。その検定が悪いというわけではありませんが、たとえ漢検の1級をとっても仕事上はほぼ何の役にも立ちません。

ではどのような観点で取得すべき資格を選択したらよいのでしょうか。その時のキーワードは「目的」です。自分がどうなりたいか、ということです。そしてその目的に到達するために、自分に何が足りないのかを考えて、その「何か」を身につけたことを証明できるものは何か、という観点で資格を選べばよいのです。

たとえば、営業センスはあるけれど、お金の計算に弱くて、仕事は取ってきてもその仕事で利益があまり上がらない、という人は金融系の資格を1つとるのがよいでしょう。たとえばまずは日商簿記試験の3級から始めてみるのです。そうすると、お金の流れがよく分かって、営業の仕事にも役立つはずです。そして金融に興味が出てきたら、さらに上の2級を目指したり、それこそ一念発起して、公認会計士を目指してもよいのです。

一念発起して取り組む「婚活」

あるいは最近は一念発起しないとできないことに「結婚」があります。成人の結婚率は毎年下がり、一生独身でいる人も増えています。意思を持ってその人生を選んだのであればよいですが、何となく結果的に一生一人だった、というのでは人生としては少しもったいないでしょう。

そこで一念発起して取り組んでもよいと思われるのは「婚活」です。

婚活の方法は、とにかく「出会い」を求めることです。そして出会いを求めるためには、できるだけ多くの出会える仕組みを利用することです。

具体的には

ネットの婚活サイトを利用する
婚活バーティに出る
街コンなどの婚活イベントに出る
ただの合コンではなく、婚活のための合コンに出る
異性が多い習い事を始める
結婚相談所に登録する
ネットのSNSなどのオフ会に参加する
上司や先輩に紹介を頼む
いい人を見落としていないか、職場、隣の部署、得意先を改めて見回す

などです。これらの全てを行えば、何人かはパートナー候補が出てくるはずです。まずはそこから始めましょう。

一念発起して取り組む「転職、就職」

また人生の大きな岐路は結婚のほかにもう1つ、就職や転職があります。特に学校を卒業してみんながしているから自分も就活をして就職する、というのでは一念発起になりませんが、今の年収をアップさせたい、ニートだけれどもう1度社会に出たい、などの思いがあるなら、一念発起して転職や就職活動をしてもよいでしょう。

ただし、就活や転職活動は、効率的、合理的に行わないと、成果には結び付きません。ですので、進め方は以下を参考にしてください。

1 したい仕事、できる仕事を洗い出す
2 その求人をネットで探す
3 自分のできること、自分のスキルの洗い出す
4 そのスキルのどこが「採用する側」にとって魅力的なのか検討する
5 その魅力的な部分のアピールの仕方、表現方法を検討する
6 それをもとに職務経歴書を作成する
7 そのアピール点をうまくプレゼンテーションできるように面接の準備をする
8 できるだけたくさん応募する

です。

一念発起して取り組む「修業」

また何といっても一念発起という言葉と相性が良いのは「修業」です。読み方は「しゅぎょう」ですが、おなじ読み方の「しゅぎょう」には「修行」という言葉もあります。

この2つの意味は以下の通りそれぞれ違います。

「修業」は「学問、技術を会得するために努力する」ことを指します。

「修行」は仏教の中で、精神面の鍛錬をすることを指します。

ですからぜひ一念発起して取り組みたいのは、主には前者の「修業」です。

たとえば、会社を辞めて靴職人になる修業、会社を辞めて起業し社長として1人前になる修業、よい花嫁になる修業など、テーマはいくらでもあります。

ですので、テーマはそれぞれですが、一念発起して修業することによって自分の人生が豊かになることは共通しています。今の生活に飽き足らない、何かやりがいや生きがいがない、毎日が充実していない、という人は、何か修業できるものを見つけて、一念発起して取り組んでみてはいかがでしょうか。

まとめ~一念発起して人生を変えよう

いかがですか。

よく言われる言葉に「チャンスの女神に後ろ髪はない」というものがあります。これはチャンスが前からやってきたら、すぐにつかまないと、通り過ぎて振り向いてもつかむところはない、という意味です。

つまりチャンスが来たら、すぐにつかまえろ、ということです。

一念発起という言葉は、意図としてはこの言葉と近しいものがあります。それは、きっかけがあって自分を変えたいと思ったら、すぐに取り組むべきだ、という意図です。

行動しなければ今の生活は何も変わりません。もちろんそれを望んでいるのであればよいですが、もっと良い人生を送りたいと思う気持ちがどこかにあったら、ぜひこの文章を読んだことをきっかけに、一念発起して何かを始めてみることをおすすめします。