「わかりづらい」と「わかりずらい」どっちが正解?/意味・漢字表記・使い方

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インターネットで調べてみました!わかりづらいvsわかりずらいはどっちが出現個数が上?

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やっぱり日本語は生きた言葉。 どんな言葉や表現も、かならずしもYESかNOかでどっちか正しい表現や文字、漢字遣いがそのまま出版物やインターネット、テレビやラジオに流れているとは限りません。

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そこで、手近なところで、インターネットのGoogleの検索をつかって、まず、「わかりづらい」「分かりづらい」「わかりずらい」「分かりずらい」は、漢字表記も含めてどっちがどのくらいの数登場するのか、調べてみました。 「けっこうはっきり、どっちかにわかれるんだろうし、差がつきにくいわけないじゃないか、この検索結果」なんて思って調べ始めたのですが、実は以外にも拮抗する結果が得られました!

【づらい】 わかりづらい:About 27,700,000 results (0.31 seconds) 分かりづらい:About 24,500,000 results (0.34 seconds) 分りづらい:About 23,100,000 results (0.26 seconds) 解りづらい:About 1,160,000 results (0.40 seconds) 解かりづらい:About 10,600,000 results (0.47 seconds) 判りづらい:About 599,000 results (0.40 seconds) 判かりづらい:About 131,000 results (0.40 seconds) 【ずらい】 わかりずらい:About 9,340,000 results (0.26 seconds) 分かりずらい:About 24,800,000 results (0.26 seconds) 分りずらい:About 9,900,000 results (0.41 seconds) 解りずらい:About 9,900,000 results (0.25 seconds) 解かりずらい:About 26,700,000 results (0.56 seconds) 判りずらい:About 1,740,000 results (0.39 seconds) 判かりずらい:About 118,000 results (0.43 seconds)

とくにこの中では、 「わかりづらい・分かりづらい」と「わかりずらい・分かりずらい」の間で、検索利用者による需要のためか、結果数がテレコ状態になる現象などが見られます。

よく「意味上の連結で、正しさが違うといわれるときの例に出されやすい」判りづらいと判りずらい間でも、この現象が見られます。

※一般的には、「判りの意味へのこだわりが、教育上もしっかりとしていた世代上のもの」や、「受験勉強などで、多数の文字に親しんだ人々などの偏差値上の違いからくるもの」かもしれません

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うーむ。平仮名と漢字でほぼ似たような結果になる「づらい」。そして平仮名と漢字では全く異なる結果になってしまう「ずらい」 これは、単に多数決だけではどっちが正しいか、わかりにくいですね。

わかりづらい、わかりずらいの漢字による表記と意味は?

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ちなみに、「わかりづらい」、「わかりずらい」と書かれたときは、漢字では「分かり辛い」「解り辛い」「判り辛い」が、どっちにも共通で「づらい/ずらい=辛い」が割当たります。 「わかり」は漢字表記がいくつかにわかれますが、「づらい/ずらい」部分はどっちの表現でも「辛い」で共通です。 あまりに「わかり づらい/ずらい」が出てきたため、混乱してわかりにくいという方もあるかもしれません。 いったんすっきり、理解しやすい部分から見ていきましょう。

「わかりづらい/わかりずらい」の接尾辞「づらい/ずらい」の意味や正しい日本語文法とは?

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づらい【辛い】. ( 接尾 ). 〔形容詞型活用[文] ク づら・し〕. 動詞の連用形に付いて、その動作をすることに困難を感ずる意を表す。

形容詞型の活用を伴った接尾辞である漢字の「辛い(つらい)」がくっついた語で、「わかる」に相当する部分にはさまざまな意味を違えた漢字表記が割当たります。 この漢字の「辛い」はくっついている前の語=動詞の連用形にプラスして「動作をすることが困難(しにくい)、なにかをすることができない、むずかしい」などを表します。

「わかりづらい/わかりずらい」の頭の部分「わかる」の漢字表記、意味や正しい意味

先ほどご紹介した「わかりづらい/わかりずらい」の「わかり」に相当する部分は、漢字表記でいくつかにわかれます。 そのため、人によっては、「前のわかるの語をうけて、づらいとすらいのどちらが正しく意味に接続するかがわかれる」と主張される方もあります。 ちなみに「わかる」の現代語ではどっちも漢字表記で 「分かる」(常用) :下二つの語を含めた広い意味での「わかる」 「解る」 :理解できる、解決する 「判る」 :判別できる、区別できる、判明する です。 が、現代の辞書や見解によっては、この「3つのわかる」の漢字表記について、すべて意味上や用法上は同じとするところも存在するようです。 この点では、受験勉強で一般に進学を目指している学校での指導方法との間には、大きな差が存在するようです。

分かる・解る・判る(読み)わかる 大辞林 第三版の解説 わかる【分かる・解る・判る】 一 ( 動ラ五[四] ) ① 物事の意味・価値などが理解できる。 「意味が-・る」 「音楽が-・らない人」 ② はっきりしなかった物事が明らかになる。知れる。 「真犯人が-・る」 「答えが-・る」 ③ 相手の事情などに理解・同情を示す。 「 - ・った、なんとかしよう」 「話の-・った人」 ④ 離れる。分かれる。 「八宗九宗に-・りてより/浮世草子・禁短気」 二 ( 動ラ下二 ) ⇒ わかれる

ちなみに漢字表記でいう「別(か)りづらい/別(か)りずらい」「離(か)りづらい/離(か)りずらい」の意味で用いられる「わかりづらい/わかりずらい」では、どっちにしろ現代語ではなく「わかり」で別れや離れを表す時点で、すでに現代仮名遣いではないとする説が一般的です。

たとえば、名称や組織、政府の組織だけが一見同じの、空虚な教授や建物群から成立している町や国だったとしたら ・・・一般の子供たちの教育や受験のための学習を指導する省庁や学校などの一部とそこに由来する各種のメディアサービス業の皆様としては、この変容はあり得ないものがあります。 近年は、震災や洪水なども多く、出版物などのうち古い良書などが管理体制の問題から一斉に図書館や書店、配本元から積極的に廃棄や撤去されたことも数々ありました。 日本語は良い意味でも悪い意味でも変更されやすいようです。

わかりづらい/わかりずらい以外にはどんな「つらい/ずらい」の表現があるの?

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テレビやチラシ、雑誌などの記事を見ていても、こんな表現が見られることがあります。 たとえば・・・

「走りづらい/走りずらい」 「見づらい/見ずらい」 「聞こえづらい/聞こえずらい」 「説明しづらい/説明しずらい」 「上がりづらい/上がりずらい」 「持ちづらい/持ちずらい」 「行きづらい/行きずらい」 「解きづらい/解きずらい」 「開けづらい/開けずらい」 などなど非常にたくさん。 どっちの単語も意味では、先ほどの接尾辞「辛い」と同じ。 「~する + しにくい」を表しています。 人によっては、方言などの影響からくるものもあり「個別の『づらい/ずらい』によって、どっちの表示が正しいかは違っているのだ」という説を主張される方もあります。

「づらい/ずらい」をいったん言葉の切れ目で切断して、「つらい」を根拠とすることもある

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この「『わかりづらい/わかりずらい』はどっち問題」を忘れないように記憶できる理論として、 接尾辞の「辛い(つらい)」であることから、切断して意味が通る 「(正)わかり づらい=わかり+つらい」 「(誤)わかり ずらい=わかり+すらい」 理由は「すらいという単語は、日本語に存在したことがないから」という説も、現代人の間では圧倒的に支持される説ではあります。

日本語に存在しない「すらい」、たとえばどんな言葉に近い音や表現があるの?

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日本語で言う「すらい」。 現代に残る出版物ではほぼ、誤植以外見ることはありません。 言い換えれば「標準語『する』につながる日本語の歴史の中に、『すらい』はなかっただろう」ということ。 ですが、日本語の特徴として1つの語が、さまざまな国の言語や文化の影響を受けた語根語幹で構成されている体系~武具や美術品、建築物の各部の名称などなど~が各所に見られることは非常に有名。 ということで、「する」から派生した「づらい/ずらい」があるなら、「すらい」を含む語があったのでは?と思い調べてみました。

『実は在った!!』 現代標準語の日本語には存在しない「すらい」を含む日本語

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日本語には存在しない「すらい」を含む、日本語の一般語

ちょっとさがしてみましたが、さすらい(漢字表記:さすらい【流離い】、元の語:さすらう【流離う】)がありました。

「さすらい」=俗にいう漂泊。居所を定めず、あるいは人とのかかわりを断って、流れるように生活することなど。

音節の途中で切れているため、「すらい」と近い位置関係にある語とはいいがたいかもしれません。

日本語には存在しない「すらい」を含む、日本語の方言

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実は日本語に存在しない「すらい」 宮城県仙台の方言や、愛媛県宇和島の方言に、現代も存在しています。 分かりやすく言えば、牛タン笹かまぼこ市と、闘牛さつま揚げかまぼこみかん市ですね。 いずれも牛に円があり、古くから西洋の文化をさかんに取り入れてきた地域であることが知られていますが、こちら2つの町では「すらい」=「実行すること」という意味で使われています。 例「すらい」(仙台):「いだめふぎすらい」(意味:ぞうきんをかけてください) 例「すらい」(宇和島):「私がすらい」(意味:私がやるよ) 「づらい」=「実行しにくいこと、実行できないこと」などを表すのに対して「すらい」=実行すること。 こんなところにも共通点が!!驚きの発見です!

日本語に存在しない「すらい」の音を含んだ、ちょっとちがう外来語

仙台宇和島がいずれも、海外文化の影響を人的交流や産業などでも大きく受けていた地域ということもあり、この音が、外国語と関係が?? とおもい調べてみました。

現代の日本語の標準語で「すらい」の音だけを含む外来語は存在します。 多くは、英語の「Sliceスライス」「Slitスリット」と由来や表す意味が同じ語から派生したものが多く、「スライド」「スライサー」「スライダー」「スライサー」などがあります。 割る/分割した状態やそれを行うものを表します。 「割ったり分割して使うもの、あるいは割ったり分割した後どこかで統合して使うもの」などによく使われています。 あまり語源と関係ないものとして、英語でどろどろぬるぬるとしたものや、そこから派生してこうした見た目などを持つ無生物や生物などを「スライム」→有名なゲームやアニメのキャラ/玩具の「スライム」などもあります。

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一見、関係のない語にみえなくもありません。

この「づらい/ずらい」などを含めた「づ/ず」表記問題については、昔から議論が絶えない

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この「づらい/ずらい」どっち問題などを含めた「づ/ず」表記問題や、鳥の「オウム/オーム」表記問題などについては、現代の国語教育システムや、その表現を規定し守る人たちの内部外部のいずれからも、昔から議論や珍説が絶えない部分ではあります。 たとえば、政府の公式見解として発表される資料ではとある説が主張されているのに、その人のフォーラムやコラム上での発言では、比較的小さい規模ではないメディアに対してでも真逆の表現がされていることもあるのです。 これでは、多くの一般市民や自称文化子たちにとっては、「専門家は信じられない」というイメージの植え付けにもつながってしまいます。

ちなみに、この「づらい/ずらい」どっち問題については、 文部省下、文化庁の時代の昭和六一年七月一日(1986年7月1日) 各都道府県教育委員会教育長と各指定都市教育委員会教育長あての文化庁次長通知(庁文国第八八号)としての資料が残っています。

「現代仮名遣い」に関する内閣告示及び内閣訓令について このたび、昭和六一年七月一日付けをもつて、別添のとおり「現代仮名遣い」(内閣告示第一号)が告示され、同時に『「現代仮名遣い」の実施について』(内閣訓令第一号)が国の各行政機関に対して訓令されました。 この内閣告示の趣旨等は、左記のとおりです。ついては、このたびの国語施策の改定について十分御理解の上、関係方面にも周知を図られるよう御配慮願います。 なお、学校教育における仮名遣いの取扱いについては、別途、文部省初等中等教育局長から通知される予定です。
一般の社会生活において現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころを、次のように定める。 なお、昭和二十一年内閣告示第三十三号は、廃止する。 昭和六十一年七月一日 内閣総理大臣 中曽根康弘 現代仮名遣い 前書き 1 この仮名遣いは、語を現代語の音韻に従つて書き表すことを原則とし、一方、表記の慣習を尊重して一定の特例を設けるものである。 2 この仮名遣いは、法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表すための仮名遣いのよりどころを示すものである。 3 この仮名遣いは、科学、技術、芸術その他の各種専門分野や個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない。 4 この仮名遣いは、主として現代文のうち口語体のものに適用する。原文の仮名遣いによる必要のあるもの、固有名詞などでこれによりがたいものは除く。 5 この仮名遣いは、擬声・擬態的描写や嘆声、特殊な方言音、外来語・外来音などの書き表し方を対象とするものではない。 6 この仮名遣いは、「ホオ・ホホ(頬)」「テキカク・テッカク(的確)」のような発音にゆれのある語について、その発音をどちらかに決めようとするものではない。 7 この仮名遣いは、点字、ローマ字などを用いて国語を書き表す場合のきまりとは必ずしも対応するものではない。 8 歴史的仮名遣いは、明治以降、「現代かなづかい」(昭和21年内閣告示第33号)の行われる以前には、社会一般の基準として行われていたものであり、今日においても、歴史的仮名遣いで書かれた文献などを読む機会は多い。歴史的仮名遣いが、我が国の歴史や文化に深いかかわりをもつものとして、尊重されるべきことは言うまでもない。また、この仮名遣いにも歴史的仮名遣いを受け継いでいるところがあり、この仮名遣いの理解を深める上で、歴史的仮名遣いを知ることは有用である。付表において、この仮名遣いと歴史的仮名遣いとの対照を示すのはそのためである。
5 次のような語は、「ぢ」「づ」を用いて書く。 (1) 同音の連呼によって生じた「ぢ」「づ」 例 ちぢみ(縮) ちぢむ ちぢれる ちぢこまる つづみ(鼓) つづら つづく(続) つづめる(約△) つづる(綴*) 〔注意〕 「いちじく」「いちじるしい」は、この例にあたらない。 (2) 二語の連合によって生じた「ぢ」「づ」 例 はなぢ(鼻血) そえぢ(添乳) もらいぢち そこぢから(底力) ひぢりめん いれぢえ(入知恵) ちゃのみぢゃわん まぢか(間近) こぢんまり ちかぢか(近々) ちりぢり みかづき(三日月) たけづつ(竹筒) たづな(手綱) ともづな にいづま(新妻) けづめ ひづめ ひげづら おこづかい(小遣) あいそづかし わしづかみ こころづくし(心尽) てづくり(手作) こづつみ(小包)  ことづて はこづめ(箱詰) はたらきづめ みちづれ(道連) かたづく こづく(小突) どくづく もとづく うらづける ゆきづまる ねばりづよい つねづね(常々) つくづく つれづれ なお、次のような語については、現代語の意識では一般に二語に分解しにくいもの等として、それぞれ「じ」「ず」を用いて書くことを本則とし、「せかいぢゅう」「いなづま」のように「ぢ」「づ」を用いて書くこともできるものとする。 例 せかいじゅう(世界中) いなずま(稲妻) かたず(固唾*) きずな(絆*) さかずき(杯) ときわず ほおずき みみずく うなずく おとずれる(訪) かしずく つまずく ぬかずく ひざまずく あせみずく くんずほぐれつ さしずめ でずっぱり なかんずく うでずく くろずくめ ひとりずつ ゆうずう(融通) 〔注意〕 次のような語の中の「じ」「ず」は、漢字の音読みでもともと濁っているものであって、上記(1)、(2)のいずれにもあたらず、「じ」「ず」を用いて書く。 例 じめん(地面) ぬのじ(布地) ずが(図画) りゃくず(略図)

俗に、『1986年の現代仮名遣いの例外問題』と、当時から今もいわれているもの。 こちらに従い、かつ常用漢字表現に則ると、現代仮名遣いにおいて「分かり」+「づらい」以外の表現が存在しないとして教えられています。

ということで、現代、とくに受験生や新聞メディアなどの皆様に対しては「わかりづらい」が正しいのです!

ということもあり、先ほどご紹介している昔の文部省、現在でいう文部科学省が出している『現代仮名遣い』(内閣告示)によると、 これが出された1986年以降

本田美奈子. - 1986年のマリリン - YouTube

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こんな方もありました・・・ マリリンとは、マリリンモンローなのでしょうか?「Hey Girl!?」

改めて注目していただきたいのですが 「分かりづらい」「わかりづらい」以外の表現は現代語、現代仮名遣いとしてはNGということです!

ということで、現代では、官公庁に提出する文書をはじめ、ビジネス文書、受験で現代語でこたえる範囲の日本語としては、「分かりづらい」「わかりづらい」という平仮名&漢字表記、これ以外はあり得ません!!

とはいっても、実は「わかりずらい」が散見される世界も、平安などにさかのぼり多数存在するのですが・・・

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さて、現代語の「わかりづらい」を漢字表記するときでは、ただしく「つらい」に由来して音が変化して かつ「わかり」の意味を広く含んで間違いがない常用漢字の「分かり」 をいれて「分かりづらい」を用いるのが正しいということがわかりました。

ですが、昔から実は、「わかりずらい」など「××しずらい」の表現が存在しているのです。俗にいう「歴史的仮名遣い」から発展したものの世界です。 日本語の平仮名は日本語の中の表音文字です。

わかりづらいの「づらい」の部分は「づらい」で発音すると発音部分の狭窄が大きいため、美しく発音できず強いイメージがあります。外国語も多数取り入れられた現代ではそうでもありませんが、かつて、狭窄音や風切り音は、日本語の中に「存在してはならない音」としてマナーの根幹に、とくに女性や内勤者のマナーの中心に据えている人や時代も数多くありました。 現代でも放送業界では、風を切るような音はあまり存在してはならない日本語の音。ですが、このあたりは現在では、放送機器やオーディオ機器の機能の向上により、あまり気にしないまま出演者となる方も増えました。 そんなマナーもあり、女性が読み書きすることを考え、うつくしく小さな音、印象で発音できる「ずらい」を表記に用いていることがあります。

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また縦書きの筆文字、草書や行書で書いたときも、「づらい」で書くと判読しづらくかつ「つらい」という苦しさを読む人に想起させる語です。 そのため、女性手紙や女性の書写、そして読み人に対して「辛い」を連想させないために、あえて「ずらい」として置き換えることで、「辛さの浄化」や「流れるような文字の美しさ」を見せる文字表現も続いてきました。 最近では、書写教室などでもあまりこうした文字置換を取り扱うことは少なくなりました。流派や先生、自分の書道スキルや日本語のスキルによっても学ぶ範囲はことなりますが、昭和のころからしっかり書道をたしなんできた人たちにとっては、ちょっと知られていること。

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ということもあり、文字に対するこだわりや気遣いが相手にプラスに伝わってくれればという「ひそやかでしとやかな文化」によるものも、「ずらい」に内包される場面があったのです。 もしも、こうした表現を、単に1文中にばらばらと「づらい」と「ずらい」で混在させて繰り返しているわけではなく、しっかりと「ずらい」を書き分けた方からいただいたお手紙などがあれば「あの人、自分を気遣ってくれているんだ、できるひと」としてとらえておいても良いかもしれませんね。

それよりも、歴史的仮名遣いの世界は非常に奥深く、今回紹介するような使い方以外にも、文字の型によっても、ただそれだけで意味合いや伝えたいことが異なり非常にバリエーションが豊か。 時代や書き手、当時隆盛をきわめた文化や考え方など、ありとあらゆる影響を受けた「その当世の流行り」が含まれているものもあります。

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ちょっと気になった方は、図書館戦争で各地の図書館や、有名書店から有益な図書がなくされ、疑問を覚える出版物が増やされる前に、自らの頭脳にしっかりと叩き込んでおいた方がよいでしょう。 図書館の本もいつのまにか、ページがひどく傷つけられているとか、返却した直後に廃棄除却対象となっていて、二度とその良書を手にすることができなくなった=当該学説の書籍の根拠となる書籍自体が急激に各所から消されているといったことも、ままあります。 最近は自炊文化も流行っていますが、図書館出版戦争に関しては、長年の実体験をもって、「ちゃんとあたまに入れておかなきゃ」と強くそう思います。

「わかりづらい、分かりづらい」と「わかりずらい、分かりずらい」について・・・いかがでしたか?

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わかりづらい、分かりづらいとわかりずらい、分かりずらいについてのあれこれ。いかがでしたか? 日本語は非常に変遷しやすく用法や意味、文法含めて流れやすいものとして、各メディアでは語られることも多くあります。 欧米先進国では、自国の第一公用語について文化の一つとして大きく位置付けて、子供から大人までの年1回のディクテーションや筆記、そして言葉の用法について、細かく監視する国もあります。

日本の場合、戦前戦後の出版物検閲や黒塗り教科書、敵性言語問題などからきた影響もあり、戦後は「より自由で豊かな言語表現を優先させるようになった」といわれます。 その分日本語に流入する表現も増え、「日本語を学ぶ」と一言で言っても、昭和の初期と現在の受験生ではかなり分量も内容、そして由来する言葉や文字も異なってきました。 ですが、「管理者や官吏となったから自分の思い通りの規則を制定してそこに当てはめる。当てはまらない人は、見えない叢などに捨ててくる」的な戦争前後の『国語管理型』発想とはことなり、古くからのこういった「人や関係性に根付いた文化や表現」については、忘れずに伝え続けたいものですね。