「係」と「御中」の正しい使い方!書き方や使い分け方を徹底解説

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【保存版】「係」と「御中」の正しい使い方!

 

手紙やメールを送る際、「懸賞係ってあるけど、この後は様をつけるのかな?御中をつけるのかな?」「就職活動した先にメールを送らないといけない。●●部署 様?御中?どちらだろう?」とふと悩むことがあるかもしれません。 この「係」「御中」などの使い方は大変簡単です。

「係」「御中」の正しい使い方をここでご紹介します。一度覚えれば簡単な使い方をマスターしましょう。

 

1.「御中」と「様」の正しい使い方

 

「係」と「御中」の話をする前にまず、「御中」と「様」の違いを理解する必要があります。

「御中」の正しい使い方

 

御中は、「おんちゅう」と読み、会社や部署などにつける団体などの後につける敬称です。
御中の文字を分解してみると、
●尊敬の意を表す「御」 → たとえば「御挨拶(ごあいさつ)」「御指導(ごしどう)」「御手紙(おてがみ)」など、名詞の前につけて相手を敬う使い方をする言葉ですね。
●「中」は手紙などを「宛てる=中てる」の意味 → 「宛てる=中てる」には「手紙や荷物の行き先をある人・土地とする」の意味があります。

つまり「御中」を直訳すると「尊敬の意を表してある人・土地に宛てる」となります。
ここで使う「御中」の意味は、「その宛名の中にいるどなたか担当者様へ」ということです。 その会社・団体・係の担当者名がわからなくて、誰宛に出せばいいかわからないとき、 またはその宛名の中にいる人ならどなたでもいいですという場合に宛名の下に「御中」をつけます。
「〇〇株式会社 御中」と書けば、 「〇〇株式会社の人ならどなたでもいいですから読んで下さい」という意味になります。

「御中」とは、その封筒を開いて読んでくれる「どなたか様」に対してつける敬称だと覚えるといいです。 例) 〇〇株式会社 御中 〇〇組合 総務部 御中

「様」の正しい使い方

一方で様は、文字通り「さま」と読み、ある特定された個人名に使う敬称です。
「様」はあくまでも個人名とくっつくことを忘れないでください。うっかり役職の後に「様」を書かないように注意が必要です。

例) 〇〇株式会社 △△様 〇〇株式会社 △△部 〇〇 様

「御中」と「様」では、「様」のほうが格上

ある意味誰でも呼んでくださいという意味合いがある「御中」よりは、特定の個人に向けた「様」の方が格上なのは納得できると思います。
なので送る際、個人名がわかっているようでしたら、個人名を書いて「様」をつける方が丁寧という印象を持たれます。

「御中」と「様」気をつける間違い

 

以下はよく間違いが起きるものを例にあげておきます。間違えないように気をつけましょう。

●「二重敬称」「御中」と「様」は併用してはいけない
組織に対する敬称である「御中」を使っているので、御中の後に様をつけてしまったら、二重敬語となります。そもそも「様」は個人の時に使う敬称なので、そもそも個人名がない時に使用するのは間違いです。 会社名や部署名の後につける「御中」と、個人宛に送る時に使用する「様」を同時に使うことはビジネスマナー的にはNGです。
つまり、「 株式会社〇〇 〇〇部御中」「株式会社〇〇 〇〇部 〇〇様」はオッケーで、「株式会社〇〇御中 〇〇様」は、マナー違反となります。
「集団の中の不特定の誰か」が「御中」で、「特定の人」は「様」であるため、併用することは、誰宛なのか判然としないためNGなのです。誰宛なのかわからない封筒を企業に送ることは、失礼な行為に決まっています。「『御中』も『様』も両方書いたほうが丁寧」という気持ちもわからなくはありませんが、ビジネスマナーに反しているので、絶対にやめておきましょう。

例)以下は間違いです。 〇〇株式会社御中 様

●個人名ではないのに様をつける
上記でご説明したように組織の時は「御中」個人の時は「様」です。なので、組織の時に「様」を使うのは間違いです。

例)以下は間違いです。 〇〇株式会社 様

●役職の後に様をつける
たとえば、宛名が営業部長の加藤さんの場合に正しいのは、「〇〇株式会社 営業部長 加藤様」です。
もし「営業部長」が誰なのかわからないときに、営業部長は個人だから。。。 「営業部長 様」と書くのは間違いです。 その場合は、「営業部長 殿」と書きましょう。 ちなみに「殿」は、文語(書き言葉)では使用しても問題ないですが、口語(しゃべり言葉)には適していません。目上の人に対して「〜殿」は相手を不快にさせてしまうことが考えられますので、避けてください。

例)以下は間違いです。 営業部長 様

「様方」の意味と書き方

 

「様方(さまかた)」は、送付先の住所に住んでいる世帯主を通じて、その同じ場所に住む苗字の異なる人にはがきなどの郵便物を送るときに使います。簡単にいうと「この住所はAさんの住所ですが、そこに住むBさんに届けてください」という意味です。 様方をつけずに郵便を出すと、その住所にその苗字の人は住んでいないとみなされ、はがきなどの郵便物が届かない可能性もあるので注意しましょう。

「気付」の意味と書き方

「気付(きづけ)」は受取人が住んでいる住所ではなく、受取人の立ち寄り先や関係のある場所宛てに送るときに使います。

ポイントは、住所が企業や団体、ホテル等の施設などで、個人宅ではない場合に「気付」を使用するという点です。

例えば、ホテルに滞在している宿泊者宛てに出したい場合などは「気付」を使います。 気付の書き方は、住所と宛名の間に記し、文字のサイズは住所よりも大きく、宛名よりも小さめに書きます。住所よりも一文字程度下げた位置に「○○気付」と書き、それよりもまた少し下げた位置に渡したい相手の名前を書きます。

2.「係」の正しい使い方

 

では「係」の後には、「御中」なのか「様」なのか、それともそもそもいらないのかどうか下記で見ていきましょう。

「係」とは

係とは、組織の中である仕事を専門に担当することを意味します。
つまり子供時代の係も、社内の係も、「係」には同じひとつの目的が課せられています。「係」とは同じ目的を達成するために数名で構成されたグループです。

例) 〇〇株式会社 人事部人事課採用担当係 〇〇株式会社 春のおめでとうキャンペーン応募係 2年3組 生き物係、図書係、など

係の敬称はどうなる?

 

上記で書いたように係とは団体を意味する言葉です。 なので正しい使い方は「●●係 御中」となります。 「●●係 様」は間違いということです。

また「係」とは、組織をあらわす部署名の一部であり、部長や課長のような役職をあらわすことばではありません。なので役職の時に使う「●●係 殿」も間違いということです。

ご担当者の使い方

宛名が「○○係」の時、「様」は「○○係」の後に個人名と共に置かれます。「○○係 ○○様」と使用し、担当者はいるが人名が分からない時には「○○係 ご担当者様」と書きます。
「ご担当者」は担当者の言葉と同様に個人を示す言葉になるので、「様」を付けることができます。そのため、「御中」を付けることはできません。個人敬称の「様」を付けることができるということは、組織全体の敬称になる「御中」は使用できないということを覚えてきましょう。

●「ご担当者様各位」は?
「各位」とは複数に宛てて使うもので、個人に対しては使わないものです。 さらに「各位」には「様」という意味も含まれています。
よって「ご担当者様各位」という使い方は間違っており、正しい使い方は「ご担当各位」です。
そもそも「ご担当者様」という言葉自体も違和感があるのですが、ビジネスメール上ではよく使われています。

正しい日本語がどれなのか考えると難しいものですが、「様」「係」「御中」「各位」の使い方にはよく注意をしましょう。

3.係が使われる時はどんな時

 

「〇〇係」と書いてある封筒は、社会人の方はもちろん、社会人以外の方でも見かけたことがあるはずです。ここでは、「〇〇係」という宛名は、どんなケースで見られるかご紹介します。

就職活動時の応募書類の送り先

大学3年生からはじまる就職活動、または社会人になってから行うかもしれない転職活動の際、履歴書や職務経歴書を郵送したことがあると思います。 その時に企業の規模が大きければ大きいほど「採用担当係」があるはずです。このように部署以外でグループとしての「係」を目にしたことがありませんか。

祝賀会や同窓会などの招待状などに同封された返信用はがき

 

祝賀会、同窓会など、このような集まりの招待状を受け取ったことがある人は「係」を目にしているかもしれません。 招待状には、返信用のハガキが同封されており、招待状の場合は「出欠確認係」というように、「係」という言葉が使われていることがあります。

学校に送る願書等書類の返信用封筒

高等学校、専門学校、大学を受験する際に受験先に送る願書等の書類を送る際にも、「願書受付係」など「係」が使われていることが多いです。社会人になる前の学生の段階でも、「○○係」という言葉を目にする機会はあったということです。

懸賞はがきの「プレゼント係」に郵便で応募する時にも

 

雑誌やテレビ、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの店頭で見かける懸賞にもまた、「○○係」という言葉が使われています。「○○プレゼント係」という形式で、バラエティ番組の懸賞、雑誌の読者懸賞などで見ることができます。懸賞への応募は、近年ではインターネットやSNSのリプライなどでも受け付けているものもありますが、今だに食料品についている懸賞では郵便での受付が多いのです。

4.はがきや手紙での行や宛の書き方

 

「○○係行」という返信用の封筒やハガキがあった場合、「直す」のが正解です。そこで、正しい直し方、消し方について紹介します。

「行」「宛」とは?

何気なく使っている「行」「宛」ですが、あらためて「行」「宛」の意味合いについて考察していきます。「宛て先」「宛名」というような言葉は、プレゼント応募やキャンペーン応募などで、頻繁に使われています。

また、銀行振込をする場合の手数料の欄には、自分の使っている銀行と同じ場合の「当行本支店宛て」や違う銀行へ振込む場合の「他行宛」というような表示がされています。

つまり「宛」の意味することは、「〇〇まで送ってください」の「まで」の部分にあたります。 口語や文書中では「〇〇係宛」と指示されており、実際の専用ハガキには「〇〇係行き」と書かれている場合もあります。この場合は「行き」や「宛」の部分を二本線で消して正しい敬称を記入します。

「係」に「御中」の使用例
・〇〇株式会社 春のおめでとうキャンペーン応募係 御中

直さないで出しても郵便は届く

「○○係行」と書いてある封筒に必要物を入れてそのまま郵便局やポストに出しても、郵便物自体は宛先の住所へ問題なく届きます。郵便局では、郵便番号と住所が確認できれば、郵送するのに十分なのです。 ただ、「○○係行」のままで郵便物を出してしまうと、あなたの社会人としての常識を問われることになってしまいます。

宛名を正しく書けば恥をかかない

宛名を正しく書くことは、ビジネスマナーの一環であり、これができていることが前提である企業も多いものです。特に事務職の場合は、宛名を直して郵送するという作業は必ず発生するでしょう。 事務職以外でも、取引先からの返信用封筒を社員が出すという場面はよくあります。このような時にも正しく宛名を直すことができれば、恥をかくことはありません。反対に、宛名を正しく直せない場合は、「これ誰が出したの?」と送付先で笑われてしまう可能性もあります。

なぜ最初から御中や様と書かない?

 

先ほど示した通り、「御中」には尊敬の意を表す「御」が入っています。「様」も同様、相手へ尊敬の意を示すために使う言葉です。 ところが返信用封筒やはがきは自分で作ります。 自分の企業や名前を宛名にするのに「自分(もしくは自社)+ 様(御中)」と書いてしまうと、自分に対して尊敬の念を示していることになります。

つまり、自分で自分を敬った状態になり、相手にも当然敬うだろみたいなニュアンスで送ってしまうことになります。 そうなると失礼にあたるので最初から御中や様を使わないということです。

書き方1 二重線で消す

封筒に「○○係行」とある時、「○○係行」の「行」の部分のみを消します。 消し方は、縦書きの場合は「行」という文字の中央から縦に二重線を引くのです。横書きの場合は横です。 この時、フリーハンドでも問題はありませんが、定規を使うとよりていねいな印象を与えることができます。 さらに縦に二重線を引く場合は、2本の縦線が並行になるように気を付けましょう。 2本の線の角度がバラバラだと、送り先に雑な印象を与えてしまうかもしれません。

書き方2 二重線で消した後に御中を加筆する

縦書きでも横書きでも、二重線で「行」という文字のみを消したら、その隣もしくはその下に「御中」という言葉を付け足します。御中とは、宛名が誰かの個人名ではない場合につける言葉です。「〇〇係」とある以上、個人ではありませんから、この場合は「行」を消して「御中」を書き添えます。

書き方の間違い

以下のようなことは間違いなので気をつけましょう。

●何もしないで「行」や「宛」のまま送る
●「行」や「宛」を、真っ黒に塗りつぶす
●「行」や「宛」を、修正ペンで消す
●訂正線が、1本あるいは3本以上

5.メールでの「係」「御中」の正しい使い方

 

基本的には上記に書いたように、係は団体を意味するため、係の後の敬称には 御中がつきます。 以下では場面場面での使い方を見てみましょう。

受け取ったメールが個人のアドレスだった場合

「○○係○○様」と書きます。
個人に送るものなのか、部署全体に送るものなのかで使い分けるようにしましょう。

例えば、就職活動時に担当者個人名が書いてない場合は「採用担当」として送ります。
この場合の書き方は
「株式会社○○ 採用担当御中」
個人名ではないので「御中」を使います。もし「~係」と書いてある場合は
「株式会社○○~係 採用担当御中」
このように使いましょう。

ポイントは担当者個人なのか採用担当部署全体に送るのかで「様」「係」「御中」を使い分けるところです。 もし担当者個人に宛てる場合で名前がわからない場合は、「ご担当者様」を使いましょう。

たとえば、○○株式会社営業企画部の担当者へメールを送る場合はこのように書きます。
「○○株式会社営業企画部 ご担当者様」
こう記すことにより、名前がわからない担当者宛ということがわかります。

「○○株式会社営業企画部 御中」でも大丈夫ですが、「ご担当者様」と付けることでより明確になるでしょう。

受け取ったメールが部署のアドレスだった場合

「○○係 御中」と書きます。 先にもお伝えした通り、「御中」を使う場合は個人ではなく部署や企業に向けて使います。
○○会社の人事課人事係へ送る場合は「○○会社 人事課人事係 御中」と付け足すことで、人事課の誰が開封してもいいという意味になります。

封筒やハガキに書く場合にも御中は使いますが、メールマナーにおいても必要です。 間違っても「○○様御中」と使わないようにしましょう。

例えば就活においてもこういったメールマナーを使う場面は多いです。 ちょっとしたことですが、間違った使い方をすることで印象が悪くなってしまいます。 正しい使い分けをすることで好印象を与える機会にもなるので、しっかりと覚えましょう。

6.実際こんな場面ならどう修正する?

 

就活でのESや懸賞はがき、お寺へのはがき郵送など実際起こりうるパターンの場合どのように書くかをご紹介します。

就活でESの封筒に「採用担当係」とあった場合「御中」つける?

就活でESの封筒に採用担当係とあった場合はもちろん「係」なので「御中」です。ただし色々なパターンが考えられます。 「御中」を使用するときは、 〇〇株式会社 人事部採用担当係 御中 と書きます。 ただ採用担当係の誰かが分からない場合は「人事部 新卒採用ご担当者様」と書くことも可能です。

例えば、人事部の採用担当者係の方にエントリーシートを送りたいが、採用担当係の方の名前がわからないという場合(特に中小企業に送る際にはこういったことが多いです)、わざわざ電話して聞く手間を取らせるよりも、宛名には「人事部 新卒採用担当係 ご担当者様」といった様に書くとスマートでしょう。 また、履歴書やESを送るならば、その旨を封筒の左下に表示しておきましょう。赤で「応募書類在中」「履歴書在中」といった様に明記しておけば大丈夫です。 ちなみに採用担当係が誰かわからなくても問題はありません。 採用担当係の方の名前が分からないときに、「採用担当係の方の名前を宛名に書かなければ、相手に失礼になるのではないか?」と心配になってしまう人もいますが、採用担当係の方の名前が分からなくても失礼にはなりませんし、忙しい就職活動中に採用担当係の方の名前を調べることに時間を使ってしまうのはもったいないです。 採用担当係の方の名前が分かっている場合には宛名に採用担当係の方の名前を書きますが、分からない場合は新卒採用担当者宛てで送りましょう。

お寺に手紙を出す場合、宛名の敬称はなに?

お寺は宗教法人であることを考えれば一般の会社や団体と同じ扱いをすれば良いです。

●お寺宛 〇〇寺 御中
●住職の名前が分かっている場合 ○寺 住職 〇〇〇〇様
●住職の名前がわからない場合 ○○寺 住職 様 あるいは ○○寺 御住職 様

ただ、お寺によっては、住職が変わることがありますので、個人名を書くと、新しい住職が郵便物を開いていいものかどうか迷われることもあると思います。 用件があって寺院へ手紙をだす場合は、「〇〇寺 御中」とするのが無難だと思います。
「御住職 様」と「住職 様」 では国語的には「住職 様」が正しいのですが、御をつけたほうが丁寧でおさまりがいいと感じられるのであれば、お寺さんに限っては、「御」と「様」両方つけてもいいのではないかと思います。

懸賞の「係」へは「御中」を使おう

 

懸賞を始めると、必ず書くことになる応募はがきです。懸賞に応募するときのはがきもキャンペーンに応募するときの要領をそのまま活用します。 「係」や「事務局」には「御中」を使います。つまり宛先に、ひとかたまりのグループの意味の「係」が使われていれば、「係」宛なので「御中」を使用するとよいでしょう。もちろん、宛先が個人に宛てになっている場合であれば、「様」となります。 懸賞はがきでこのようなマナーを守らないと当選しないという都市伝説をたまに耳にします。もちろん懸賞はがきとであっても、一般的なマナーですので守ったほうが良いですが、マナーを守らなければ懸賞当選しないとは言い切れないのではないでしょうか。

社内メールにおいても「御中」をつけるべき?

社内メールであっても宛名の部署の下に「御中」を付けます。 「○○事業部 御中」や「○○事業部 △△課 御中」といった形で使います。 社内のメールであっても相手を敬うということです。

7.「係」と「御中」は正しく使おう